博物館実習4日目(1月10日)

こんにちは。奈良女子大学のT.T.と申します。本日の実習内容とその感想を以下に記したいと思います。

実習では、はじめに標本をデジタル化することの必要性やそれによって得られるメリットについて学びました。その後、標本をデジタル化する作業の一つとして、大量のポジフィルムの画像を班員たちと手分けし、その枚数や画像とともに記載された情報などを表にまとめる作業を行いました。

標本のデジタル化を進めることで、研究等のために博物館を利用する方が標本の保管施設を事前に探しやすくなることがメリットの一つとして挙げられるそうです。また、博物館の収蔵庫には今にもあふれんばかりの標本が保管されており、これらを一本化して管理できる点は博物館にとっても大きなメリットであると考えられています。

実習で扱ったポジフィルムは、ネガフィルムをカラーにしたようなもので、私自身その存在を初めて知りました。ポジフィルムには、美しい植物の画像や生き物に関する文献の画像が記録されており、つい作業の手を止めて見入ってしまうものばかりでした。

デジタル化のための作業といってもパソコン等にデータを入力するようなものばかりではなく、その前段階としていくつもの工程があることを本日の実習で理解することができました。作業をしていると、標本の詳しい情報などを走り書きした文字の解読に時間がかかってしまい、このような点もデジタル化の作業を遅らせる要因の一つになっていることを体感することができました。