博物館実習2日目
実習一日目は、想像していたよりもずっと地味な作業(でも重要)が延々と続きました。
まず、午前中は博物館に寄贈された地質学関係の書籍(すべて外国のジャーナル)を整理するという図書館司書のような作業から始まりました。ざっくばらんに紐でまとめられた本をばらし、ジャーナルごとに分類し国・タイトル・年度・巻号をラべリングしました。苦労したのはロシア語らしき言語で書かれた本の時に、いったいどこの国の出版物かわからなかったのと、キリル文字のスペルが難しかったことです。ロシア語の文献なんて読むのも大変だと思うのですが、実際に必要になることもあるそうです。驚きでした。どんな文献でもちゃんと整理して保管することも立派な学芸員の仕事であると実感しました。
午後からは、博物館の南にあるビオトープへ向かいました。力仕事をやるから汚れてもO.Kな服装がよいと午前中に聞いていたので昼のうちにミュージアムショップで販売していたハチTシャツを買って着ていきました。ビオトープは一見すると、少し稲が植わっている他は何の変哲もないただの草地にしか見えませんでした。実はこのビオトープには昔の長居公園を再現するという立派なコンセプトがあるそうで、そう言われてみると畑と田んぼが広がっていた昔の長居を垣間見たように思いました。ビオトープの説明を受けた後は、隣接する植物栽培演習場的な場所の草刈りをしました。ここは通常は何かしら植物の栽培をする場所らしいのですが、今年の春から担当の学芸員さんがよそに移ってしまったので、放置状態で雑草が好き放題に繁茂していました。それからはひたすら2時間半ほど、途中で休憩を挟みつつも黙々と草刈りをしました。昼から天気が良くなり日差しが強かったこともあって、みんな汗だくになりながらの実習でした。別に実習生が来たからこんなことをやらせているわけではなく、普段から学芸員の皆さんも草刈りしているそうです。やはり自然史系の博物館はフィールドワークも多いし、普段から体力を養っておかねばならぬのだなぁと改めて認識しました。でもせっかく買ったハチTシャツがドロドロになってしまいました。ちょっと残念。
どんな実習があるか分からないので明日からは、もっと活動的な服装で実習に挑もうと思います。