多様な陸上植物 森林の恵み
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中新世の植物化石
古第三紀の化石植物群は、神戸層群の他には主に北海道と九州の炭田地帯から産出します。始新世中期(約4000万年前)は新生代を通じて最も温暖な時期で、九州のこの時代の地層からは、熱帯〜亜熱帯性の常緑樹が優占します。始新世末に世界的な気候の冷涼化が生じ、温帯性の樹木が多くなります。漸新世後期〜前期中新世(約2500〜2000万年前)には、針葉樹を混交した温帯性落葉広葉樹が発達します。中新世の温暖期は前期中新世後半から中新世中期の始め(約1700万年前)に訪れ、クスノキ科と常緑のブナ科植物からなる暖温帯林が優勢になりました。気候の変化にともない中新世後期には再び温帯性樹木が優勢になります。