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化石に見るクルミの進化 |
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下の図はNirei(1975) |
クルミ属の内果皮が植物遺体として発見されています。中新世〜更新世前期のオオバタグルミから、更新世前期以降のオニグルミへ、小型化と、しわがなめらかになる変化が生じました。オオバタグルミの内果皮には、食痕は見られませんが、オニグルミではネズミやリスによると考えられる食痕が見られます。動物にとって、オオバタグルミはしわが深くて食べにくく、オニグルミは表面が滑らかで食べやすかったのでしょう。この形態変化は、水散布から動物(貯食)散布へと散布様式の変化がともなっていると考えられています。
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