第三紀要素の消滅
中新世の後期まではメタセコイア、セコイア、イチョウなど現在の日本列島では消滅してしまった種群が生育していました。これらは第三紀要素と呼ばれています。第三紀要素は、現在の中国、北アメリカ、西アジアに生き残っています。中新世後期〜第四紀更新世にかけて、中新世を特徴づける化石種や第三紀要素が消滅し、新しい分類群が加わることで現在の日本列島の植物相に近づいていきました。