4班 博物館実習3日目
午前中、4班は菌類・植物担当の学芸員さんの指導のもと、キノコの標本作製と整理を行いました。キノコの体は90%が水分であり、形状を保ったまま標本として保存するためにはフリーズドライ処理をすることが最適だと学びました。冷凍燻蒸のためキノコは約-40℃の冷凍庫に保管されているため、キノコを取りに行く際、外気温とのものすごい温度差を感じて身震いしてしまいました。たくさんのキノコをフリーズドライ装置に入れた後、すでに完成していた標本の整理を行い、そのとき学芸員さんにニュースで話題のカエンタケを見せていただきました。ちょうど中学生が見学に訪れていたのですが、彼らもカエンタケには興味津々で標本を目の当たりにして歓声を上げていました。
午後からは収蔵庫の整理作業を行い、棚を動かしたり重ねたり、他班の方々と協力して大きな棚を運んだりしました。作業しながら、膨大な数の資料を扱うことの大変さを改めて感じました。完了後、一般から寄贈された資料、著名なキノコ学者が遺した資料を見せていただき、学芸員として働くことのスタンスについても教示していただきました。
午前午後を通して、学芸員さんは私たち実習生の指導をしながら、多くのテレビ局からカエンタケの取材を受けていらっしゃり、とても多忙そうにお見受けしました。学芸員さんの姿を見ながら、博物館で仕事をするには研究や資料の整理だけでなく、メディアをはじめたくさんの外部の方と関わることがあり、コミュニケーション能力も問われてくるのだと実感しました。