2013年9月博物館実習2日目(2班)

今日はおそらく人生で一番化石に触れた日でした。
収蔵室に保管されている化石について説明していただいたり、常設展の化石のコーナーに展示されている恐竜やゾウの化石について、担当学芸員の方がいろいろとお話をしてくださいました。
「化石は貴重なものだという印象を受けるけれど、化石であるというだけで重要視される時代は終わり、今はそこにどれだけの情報があるかということが大切であり、骨の化石を切ることで、そこから年齢や雌雄などの情報を得ることができる」という話をしてくださいました。
私は、今まで化石についてはほとんど知らず、化石というだけで貴重なんだと思っていました。そして、自分が思っていた以上にたくさんの情報を化石から得ることができるということが分かり、とても勉強になりました。
また、今日は化石標本のレプリカの作成をしました。ミシシッピワニの足の骨とリンボクの印象化石のレプリカの作成でした。実習時間内にレプリカを完成させることはできないので、ワニの骨では型の作成までを行いました。リンボクの印象化石は化石自体が型になっているので、そこに粘土で型を取る部分以外にシリコンが流れ出ないように壁を作り、化石の表面に石鹸水を塗ってシリコンを流し込みました。第一層目は筆でトントンと凹凸にシリコンをなじませながら全体に塗り、20分後にガーゼを乗せ、その上からシリコンを重ねました。再び20分置き、第三層目のシリコンを筆で塗り広げました。ワニの骨のほうは、骨を粘土に半分ほど埋め込ませ、粘土と骨の境目をきれいに水平に整え、シリコンがこぼれないように壁を作り、固まったシリコンが抜けやすいように数か所をくぼませました。そして、リンボクと同様にシリコンを流し込みました。
化石ではなく骨だったので、化石に比べると丈夫でしたが、それでも力加減に注意しなければいけませんでした。もしこれが化石だったら…と考えた瞬間怖くなりました。また、骨に対して粘土の表面が垂直ではなく、骨に粘土が張り付くようになってしまわないようにする…などの注意する点がいくつかありましたが、担当学芸員の方の指導のもと、大きな問題なく進めることができたように思います。
初めての作業でしたので、難しいところもありましたが、楽しかったです。学芸員の大切な仕事にひとつを体験することができてうれしかったです。大変さとともにやりがいを感じました。完成が楽しみです。
今日は皆様お疲れ様でした。明日もよろしくお願いします。

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