博物館実習最終日
本日は魚のデータベース関連の仕事を体験させていただきました。
データが日々変わっていくというのはこの5日間の実習を通して実感したことの1つです。
担当の方がいくつも大きな図鑑をもってきたときは今からとても難しいことをするのではと少し緊張したのを覚えています。最初の仕事は現在魚類学会が参照している図鑑をもとに、用意していただいたプリントの一覧と照らし合わせて変更があった欄を修正していく、という作業をさせていただきました。修正の主なものは最近の学名の変更によるものですが、差別名称の見直しなどによるものもありました。調べているとたしかにあまりよくない表現が使われているのを見て納得しました。間違えるといけないので班内でそれぞれ2人組になって学名の英語を1字1字声に出して確認しあってたのはどこかおもしろい光景でした。午前中後半からは実習室に移り、パソコンを使ったデータベース更新を行いました。専門用語が多すぎてはじめはなかなか整理するのに戸惑いました。パソコンは1台だったので1組ずつ交代で作業することになりました。自分の組は午後からパソコンの作業ということになりましたが、前半の組のパソコン作業を見ているとちゃんとできるかどうか不安になるほど難しそうにとらえていました。
午後になり自分たちがパソコンを扱う番になり、はじめはお互い不慣れなので打ちこむ場所に自信がなかったり図鑑のさくいんの場所を間違えてたりなかなか思うように進めなかったのですが、前半組や担当者さんの助言のおかげで、そこからかなりスムーズに進めることができました。打ち込んでいるとき発見者の名前で印象に残ったのがKatayama & Fujioka という表記で、気になって調べてみたところ多くの魚類の分布概要を明らかにしているすごい方々であることがわかしました。なにかを追い求め続ける人生の魅力を意外にもこの作業中に感じました。
本日は担当者さんの受付の当番でもあり淡々と作業の1日でした。自分たちに任された作業は確認だけで済むのではないかと思っていましたが、はじめの方で述べた通り情報は日々更新されているので案外修正点が多く、途中からやりがいを感じていました。”やはりこういった仕事も学芸員をやる上でかなり大切な作業である”ということを全日程で実感することができ、とても充実した実習期間でした。