博物館実習最終日

5日間の実習も最終日となりました。
本日、私の班は昆虫研究室の方にお世話になりました。
まず前半は特別収蔵庫に保管されている昆虫の標本を見せてもらいました。ハチやクモ、ムカデやゴキブリのなかまや大きな標本など、さまざまなリクエストに応えていただきました。あまり見たことがないような、似た種がたくさん並んでいて、とても興味深かったです。普通、虫の標本はドイツ箱に入れられて保管されているのですが、クモや幼虫などは液浸標本にされるということを知りました。ただし、液浸標本にすることで色がなくなってしまうことが問題点になっているようです。
後半では、アミメカゲロウ目の同定とデータ化を行いました。カゲロウの同定は主に羽の脈と模様を見て行いました。2人、3人で一組となり、ルーペを使いながら一匹ずつ同定しました。とても細かく、羽の脈や毛などはルーペを使って見ても同定が難しいことがありました。しかし、見ているうちにどこを見ればいいのかが少しずつわかりました。データ化では、種ごとに採集した「場所・年月日・採集者・DNAラベル」(データラベルに記入されているもの)をパソコンに打ち込みました。時には読めないものや、不明なもこもありましたが、何とかデータ化しました。この作業は、博物館に何があるのかを把握できるようにするためにデータ化をするのだと聞きました。このような細かい作業も学芸員の重要な仕事であることを学びました。
博物館実習を通して、一番印象に残っているものは、標本のデータの重要さです。標本はどの時代に、どの場所にどんな生物がいたのかを証明する手がかりとなります。そのデータがなければ信憑性にも欠けるということを学びました。自分が標本を作るときも、そのようなデータを必ずメモしておく必要があると実感しました。
この5日間、忙しいなかたくさんの貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。最終日ということで、すこし寂しい気持ちもありますが、この経験を通して、さらに専門の学業についてや博物館について学びたいと思いました。

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