博物館実習4日目 4班
午前中は収蔵庫の様々な植物標本について詳しく説明していただきました。標本が重要である理由はどの学芸員の方も同じことを言われているので、標本の保存がいかに大切かわかります。実際に見せていただいた標本はタンポポの標本です。ほとんどの標本はロゼット葉がわからないようになっていますが、ロゼット葉がわかるように押されているものもあり、これが見せるテクニックか、と思いました。植物標本の中には押されていず、もとの形をそのまま残しているものもあり、面白いものも見せていただきました。大学で学んだこと以上のことを教えていただき、植物標本の奥深さを感じました。
午後からは寄贈された植物標本を収蔵庫に入れるための準備段階の作業をしました。標本と一緒に虫がいないかのチェックで、虫がいる場合は冷凍庫で2週間ほど燻じょうしするそうです。その後台紙に貼るまで何段階か作業があるということで、今回の作業は標本作りのほんの一部であり、数においても何千あるうちの一部ということでした。自然系の博物館の学芸員は展示だけでなく、標本資料の作成・保存という仕事もあるので、仕事量の多さを感じました。
大学では主に文化系の博物館について学び、博物館見学も大学の近くには文化系のものが多いので文化系がほとんどでした。なので、今回の自然系の博物館での実習は新しく学ぶこと、感じることが多くあります。新しい発見が多い分、楽しく実習ができ大変貴重な体験であると思っています。教員向けの講座もあるとお聞きしたので、来年以降機会があればまた学習させていただきたいと思ったのと、自分でも色々な分野で自主的に調べ学習をしたいと思いました。