博物館実習5日目、実習内容の紹介

5日目、博物館実習最終日は、特に水生生物に多い液浸標本に関わる仕事を体験させていただきました。
主に液浸標本用のラベルの製作を手伝わせていただいたのですが、布を等間隔に区切って判子を押すという、とても単純で地味な作業でした。液浸標本に使用されるラベルはホルマリンやアルコールに浸かっても文字が消えず、ラベルそのものが劣化しないような工夫が施されていて、その歴史と方法について学びました。作業は単純でしたが、実際にタイプ標本を見せてもらい、自分の作ったラベルがタイプ標本に使われる可能性があると告げられると、それまでただの布きれだったものが重く感じられました。
今日の実習ではもう一つ、標本台帳の記入を手伝わせていただきました。内容は博物館が受け入れた標本を標本台帳に記すというものでした。ラベルの作成とあわせ、今日一日学芸員の最も重要な仕事の一つ、標本の整理について学ぶことができました。標本の整理がしっかり行われていないと標本は使えないし、収蔵されている標本の把握もできません。この実習を通して、学芸員の仕事の中で最も単純で、最も重要だといえる標本管理について、より理解を深めれられたと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です