2016夏期学芸員実習 1日目
本日から5日間、博物館実習でお世話になります。
初日の実習内容はオリエンテーションと館内の見学でした。
オリエンテーションでは特別展の内容と入館者数の関係性や、予算に対する学芸員さんの苦悩と工夫についてなど、大阪市立自然史博物館について学芸員さんの目から見た姿を知ることができました。当館では、自らの専門分野ではない資料は各学芸員が分担しており、学芸員として求められる知識量の膨大さに圧倒されてしました。また、当館は普及教育事業に特に力を入れており、学問だけではなく来館者への対応、特に子供の対応に関しても同様に重要であると感じました。実習中、子供と触れ合う機会があれば、どのような対応が望ましいのか考えつつ対応しようと思います。
館内見学では、収蔵庫内に保管されている貴重な標本や、過去に展示で使用された剥製などを見ることができ、それらはとても魅力的でした。丁寧に作られた標本はどれも美しく、学芸員の方々の技術の高さを垣間見ることができました。また、収蔵庫ごとに違った、独特の薬品臭がしていました。これは、資料を保存するためにナフタレンやアルコールなど、標本の保存方法に適した薬品が用いられており、それらが混ざったにおいだそうです。このような違いも、実際に見学させていただいたからこそ知ることができた事だと思います。
また、当館では開館当初から約40年の間あまり変化していない展示もあり、親子間や祖父と孫が同じ思い出を共有できる良さがありました。しかしその反面、展示の維持管理の不便さなど、長期間展示し続けることによる問題点も生じているそうです。常設展は展示内容を容易に変更できないため、このような時代の変化へ対応しきれないそうです。このような問題は実際に生じてみないとわからないことであり、将来の展示作成に生かせれば、と思います。
2日目からは班ごとに分かれて作業をすることになりますが、班の皆さんと協力して、見聞を広めることが出来れば、と思います。せひともよろしくお願いします。
(実習生N)