学芸員実習2日目 動物班

博物館実習2日目となりました。今日から班ごとに分かれての実習となりますが、私たちの班は動物研究室にお世話になりました。
今日の活動は大きく2点あり、1つめは収蔵資料に関する活動、2つめは展示資料に関する活動でした。
1つめでは、収蔵庫にこもって、年季の入った貴重な学術資料の整理などをしました。なかには昭和10年に発行されたもので、文字が右から左に書いてある文献もありました。両親が生まれるよりも昔、戦前に発行・収集された情報資料が眠る収蔵庫に、重みを感じた瞬間でした。
2つめでは、特別展のためのハンズオン展示物の制作をお手伝いさせていただきました。
ハンズオン展示は、来館者が展示を「観る」だけでなく実際に手に触れることで表面の感触や重さ、構造などを体験し、理解を深めることができる貴重な展示体験です。今回は実物の貝類をハンズオンで触ってみてもらうための展示用の加工作業でした。本物の貝殻は、エッジがきいていて手を切りやすかったり、角膜が摩耗しやすかったりして、表面をコーティングしたりしますが、加工は最小限にとどめました。できる限り手を加えず、自然の姿で来館者に触れてもらえるように、という学芸員さんの思いが感じられました。
博物館でふだん目にすることが出来る展示の裏には、たくさんの情報や歴史、たくさんの思いや意図が積み重なっているということを改めて感じる日となりました。
(実習生O)

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