実習4日目・5班
5班の実習4日目は、液浸収蔵庫の整理と、寄贈資料のデータの整理を行いました。
寄贈された資料のデータはエクセルで記録されていますが、データベースが消えてしまう可能性も考慮して、紙媒体での記録を同時に行っています。誤記入を防ぐため2人ペアになり、1人が転記し、1人が読み上げて確認をするという方法をとりました。エクセル記録と紙記録、複数人で行う転記作業の方法、どちらも資料を整理・保存するのにデータがどれだけ重要かということを表しています。名称や日時、場所はもちろんですが、場所に関しては緯度経度まで記録されているものも多くありました。
液浸収蔵庫では、収蔵庫内の整理作業を行いました。所狭しと並べられた資料は、ひとつひとつ番号がつけられ、ラベルが貼られてエクセルデータと紐づけられています。自然史博物館では日本の魚の資料が多いので、よく用いられているネルソン方式ではなく、日本産魚類検索の分類に基づいて整理されています。また、学名は頻繁に変更されるため、和名を重視するとのことでした。普遍的であるはずの分類体系や名称も選び取られているということがおもしろく感じました。増える一方の資料を把握し整理するのは非常に大変です。資料だけでなく、空のビンも大きさごとに整理されています。
収蔵庫やデータの整理作業を通して、資料の管理の大変さを体感した1日でした。