2016年秋 博物館実習2日目
本日担当させて頂く4班のKと申します。
本日から3~4人の班に分かれて、3日間実習することとなっています。
各班に1人学芸員の方がついての実習となっており、4班には今日地史(例えば化石など)を専門とする学芸員の方が担当してくださいました。
始めに植物化石の分類や登録システム等の基本となることを教えて頂きました。植物化石といっても1種類ではなく、鉱化化石、圧縮化石、及び印象化石の3種類あります。私は、今まで鉱化化石と圧縮化石を同じものと認識しており、大きな発見でした。
次に、学芸員の方が採集してきた化石の整理及び、化石群を割って化石の発掘を行いました。湿っているとき、化石は比較的みやすいらしいのですが、乾燥すると白っぽくなり、見にくくなるため、学生にはかなり見つけることが難しいと感じました。しかし、化石を割っていくと突如、実の化石が出てくることもあり、その時はとても嬉しかったです。
昼休憩を挟んで採集現場の写真をスライドで見せて頂きました。同じ地層がどこにあるのかを知る方法なども教えて頂きました。
最後に外に行き、植物の葉序や木の実の種子や果実について、実物を見て教えて下さいました。また、そこにはない植物で私たちの身近なものを例に話を膨らましてお話してくさいました。それにより、現代の植物に見られる特徴が化石の同定にとても役に立っていることがとてもよくわかりました。数千万年前に見られる特徴が今も変わらず見られることがとても興味深く感じました。基本的な構造はとても安定しており、環境に適応しているのではないかと考えました。
本日の実習では化石から現代の植物まで幅広いことを学ぶことができとても有意義な時間でした。特に、化石群を割って新たな化石を探すという経験は、なかなかできるものではないのでとても貴重な経験でした。