博物館実習 2017.8.23

 本格的に実習が始まりました。どんなことを経験させていただけるのか、当日その時になってみなくては分からないのです。本当に私にできるだろうか、失敗してしまったらどうしようという気持ちもありましたが、ワクワクした気持ちの方がずっと大きかったです。
 いざ始まってみると、まずは鳥類のはく製へのラベル付の作業でした。台帳について説明を受けてから、いよいよ作業です。はく製など、あまり見る機会はありませんし、触ったことなんてありません。白手袋をして、そーとそっと作業します。はく製にする時にしっかりポーズまで決まっているそうです。見やすくしているのでしょうか。興味深いです。頭が取れていたり、足がなかったりする個体はもう処分なのかと思いましたが、そんなことはありません。しっかり残しておくのです。ここが驚きでした。普段目にすることのない展示以外の博物館のお仕事をより実感することとなりました。
 午後からはコヨーテの骨を洗いました。微生物の力を借りて、肉を取っておきます。ずいぶんとお年寄りのコヨーテだったらしく、骨なのかよくわからないパーツがたくさんありました。保存は大変ですが、年齢での差もしっかりわかるようになるのは、博物館として大切な仕事です。きっちり取れているといいなと思います。
 学校の授業では全然体験できないことをたくさん体験することができました。何より、実際に学芸員さんのお話が聞けたことが大きな経験です。こんなところを気にかけている、といったお話は本当にハッとさせられることばかりでした。本当にありがとうございました。(滋賀県立大学 N.T)

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