2018年 夏季博物館実習 8/23
夏季博物館実習も3日目を迎えました。大阪に台風20号が直撃した日でした。
本日は、データ表作りと標本をアルコール漬けにする作業を行いました。扱った標本は、こないだの大阪北部で発生した地震による被災した魚や両生類を中心とする標本でした。ラベルのデータが失われる前に、表計算ソフトExcelを使って管理番号・博物館内での管理コード・和名・学名・採取者・採取日時などの情報を一覧表にまとめました。標本ビンの中にはラベルが種の同定しなおしで複数あるもの、同一ビンに他種の標本が含まれているものも中にはあり、そのような場合の対処を知ることができました。
標本をアルコール漬けにする作業では、安全性の観点によりホルマリン漬けから一度取り出されたものを標本ビンにアルコールに詰めなおしを行いました。実物を見ながらの作業であるため、同時に個体数を確認し、データ表に打ち込む作業を並行して行いました。
現在専攻している分野ではありませんでしたが、魚の同定を大学のほうで少し学んでいたので標本ビンに詰めなおす際、間違いのないよう注意しながら作業を進めることができました。標本の取り扱いについて学ぶ事ももちろん重要ではありますが、作業をしながら魚の形態的特徴・種類・採取地についても知ることができ、知見が広がったと思います。
また、古い標本ビンが割れてしまう、ラベルの文字が解読できない、などのハプニングもありましたが同じ班のメンバーと協力して調べたり声を掛け合ったりすることで次第に作業に慣れ、協力して進めることができました。
作業の感覚がようやくつかめてきた頃、台風20号が直撃した影響で強制解散になってしまいましたが、短い時間の中でも普段あまり触れないような分野・作業に触れられて充実した時間を過ごせたと思います。