2019年1月 博物館実習3日目

 実習3日目は各班に分かれ、それぞれの班の担当学芸員さんに付いて日常的に行っている業務についての説明を受けたり、実際に業務の一部を体験させていただきました。実習初日はオリエンテーション、2日目は博物館たんけん隊のサポートだったため、いよいよ本格的な実習が始まると思い、不安混じりの緊張のなか実習に臨みました。
 私たち1班は主に貝の研究をされている学芸員さんの元、貝の標本をそれまでの木製の保存棚から新調されたスチール棚へと移す作業を1日中行いました。木製の保存棚では木から発生する酸性ガスによって貝標本がダメージを受けてしまうため今後他の貝標本もスチール棚へ移していきたいということでした。
 作業自体は棚から棚へと貝標本を移す単純作業ではありましたが、木製棚とスチール棚とで大きさが違い、かつ棚ごとに同じ分類の貝を並べる必要があったためパズルゲームのような感覚で標本をどう並べるかを考えなければならずかなり頭を使いました。
 また後半になると巨大な貝も移し替える必要が出て、それらの貝は意外と重たく運ぶのに苦労するほどの力仕事もあり、その日の実習後はかなり体が疲れていました。このような作業を大抵は一人で行っているということを考えると体力面でも学芸員さんは大変なんだなと感じました。
 私は貝についての知識が浅かっため、アサリのようなサイズの貝がほとんどで小さくてもシジミサイズぐらいかなと思っていましたが、扱った貝の中には砂粒サイズのものもあり「こんなに小さい貝があるんだ」と驚きました。他にも50cmぐらいの巨大な貝やピンク色や黄色の色鮮やかな貝などを取り扱い、貝の魅力に引きつけられました。今後海岸を歩くときには貝に着目してしまうことは間違いないと思います。
 明日の実習でも積極的に学べることは学んでいきたいと思います。
(T大学 D.T)

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