2018年度 冬季博物館実習(2019/1/18)

 今日でいよいよ五日間にわたる博物館実習も最終日になりました。五日目の今日は、動物研究室の和田さんに動物の剥製や骨標本などについて教えて頂きました。始めに実習室で標本台帳と受け入れ台帳を見せて頂きました。動物を博物館で受け入れるにあたって、一番重要なことは、いつどこで採取されたのかというデータで、これがないと受け入れができず、ゴミと同然になってしまうようです。また、データを紙媒体で残すことが大切で、パソコンなどで残しておくと、万が一データが消えてしまった時に取り返しがつかなくなってしまうからだそうです。その後、冷凍室と骨を水漬けしておくコンテナ、砂場を見せて頂いた後、実際に土から掘り起こして水漬けされていたスマトラトラの骨の洗浄を体験させて頂きました。それぞれ大まかなパーツごとに玉ねぎ袋に入れて肉を腐らせてあり、私は後ろ足と寛骨と背骨を洗浄しました。実際に洗浄してみるとわかるのですが、体の大きいトラでもとても小さい骨のパーツが沢山あり、玉ねぎ袋で小分けにされていてもしっかり骨のパーツを把握していないと紛失してしまいそうでした。今回はトラなどの比較的体の大きな洗浄しやすいものでしたがこれが小動物や、さらに大きな動物になると、とても大変な作業だと感じました。全て洗浄し終え、実際にどの骨がどこのパーツに当たるのかなどの説明を聞き、午前は終了しました。
一時間の昼食休憩を取ったのち、午後からはシマウマの骨の洗浄をしました。トラとは違い肋骨の骨が多く、とても細かいパーツが沢山あり、トラの骨よりも繊細な印象を受けました。全て洗浄し終えた後、午前に洗浄したトラの骨と並べて、違いを見比べたり、実際にシマウマの背骨を並べたりしました。腰椎の部分などはパズルのように、がっちり綺麗に組み合わさるので、パーツがかっちりハマるととても気持ちがよかったです。最後に骨や皮、内臓などがどう保管されているのか、収蔵庫で実際に見学しつつ、説明をして頂き最終日が終了しました。
私は専攻が考古学なので自然史の博物館で見聞き、体験する全てのことがとても新鮮で、楽しかったです。この五日間様々な貴重な体験を経験することができ、自分の糧になったと思います。
(京都T大学 A.K)

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