令和元年度 夏期博物館実習3日目

博物館実習3日目。
まず、植物に関連する資料が保管されているところをメインに、書庫を案内していただきました。世界中の書籍や、磯野直秀さんの研究ノートなど、貴重な資料が数多く保管されていました。
その後、外来研究室に移動し寄贈されたキノコの水彩画(図譜)のスキャニングおよびうまくスキャニングできているかのチェックを行いました。中には、実際に図鑑に使用されているものもあり、どれも緻密で忠実に描かれており、絵とは思えないほど本物そっくりでした。
午後は、植物標本のいじり方を学ぶため、配架作業を手伝わせていただきました。
植物標本は、標本を分類群ごとにグループ分けして、標本カバーに挟み標本棚に入れます。今回扱う一般の方からお預かりした植物標本は、分類群ごとに仕分けされていなかったので図鑑やネットを使いながらまずは仕分けをしました。
東日本大震災で津波をかぶってしまったラベルの復元作業していた際に、最も影響をうけなかったものが和紙と墨で書かれたラベルだった、という実際に参加したからこその貴重なお話なども聞きながらの作業で、とても勉強になりました。
その後、収蔵庫に行きグループ分けした植物標本を標本棚にしまいました。標本棚の扉を開けると、ナフタレンの匂いがしました。このナフタレンには防虫作用があるため、欠かせないのですが、長年蓄積されたナフタレンの匂いは少しきつかったです。
1日を通して、比較的地味な作業ではありましたが、この長年の積み重ねが研究に欠かせない膨大なデータになるのだと思うと、手伝わせていただいた一つ一つの作業がいかに大切かということがわかりました。
3班M大学K.M

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