展示にも点字にも配慮が必要です。
こんにちは、M・Aです。本日9月26日は、石井学芸員指導の下、館内中のバリアフリーを、主に視覚障害者の立場に立って調べました。
大阪市立自然史博物館は多くの人が訪れる博物館なので漠然と、バリアフリー化は進んでいるのだろう、と思っていたのですが、いざ調べてみると点字ブロックや点字パネル、触れる展示などあるにはあったのですが、問題も多く見つかりました。
この博物館は建ってから何年も経っているので、受付の位置が変わっていて点字ブロックがきちんと役割を果たせていなかったり、一部の点字パネルが削れて消えてしまっているなど問題は様々でした。また、触ってもよい岩石が並んでいる展示があるのですが、どれも似たような材質で触っただけでは違いが分かりにくかったり、触れる展示物が奥にあって触ることができない、というような事もありました。
見て回った結果、改善の余地は多くある事が分かりました。改善点以外にも工夫点として、岩石、石炭共に触ってもよい展示だったので、この2つを隣に並べて、それぞれの温度の違いを感じてもらうというのは、私たち健常者にとっても視覚障害者にとっても、楽しいものだと思います。
最後に点字の解読を行ったのですが、目で凸凹を見て、点字一覧表を参考にしているにもかかわらず読み解くのは大変でした。これを指の感覚のみで読み取ることのできる方は本当にすごいです。このような方は極わずかしかいないそうなので、音声ガイドなどが必要な意味がよく分かりました。
視覚障害の方はこんなにも大変な世界で生きているということが知れた1日でした。設備を整えるのは今日明日でできることではありませんが、点字ブロックの上に物は置かない、困ってそうな障害者の方がいたら声をかけてみるなど、すぐにできることもあるので、皆さんもこれからは気を付けていきましょう。本日はありがとうございました。
(3班 追手門学院大学 M・A)