2020年度博物館実習秋コース 5日目

こんにちは。4班のK.Iです。
博物館実習5日目の9/27(日)は、第四紀研究室の中条学芸員の指導のもと地学分野をメインに学びました。
午前中は日本地質学会の「コロナ禍での地学教育に関するサイバーシンポジウム」というオンラインシンポジウムをYoutubeで視聴しました。このシンポジウムは、中高大の教員、博物館やジオパークの学芸員がコロナ禍の中、どのように地学教育を進めていたかということを発表していました。どの発表でも実験や野外観察が例年通りにできないことに困っているなかで、試行錯誤していました。私は地学を専攻しているのですが、地学に興味を持ち専攻するようになったきっかけが、巡検での露頭観察や顕微鏡で岩石薄片を観察する実習でした。なので、野外観察ができないことは地学の普及には痛手だなと感じました。地学分野に限らずどの分野においても、感染対策をした上での普及教育活動を考えていかなければならなくて、博物館のあり方も少しずつ変わっていくのかなと思いました。
午後からは、はぎとり標本の作成のお手伝いをしました。はじめに、はぎとり標本は露頭から採ってきたままの形でガタガタだったのできれいな長方形になるように、端の余分な部分を切り取りました。その後、はぎとり標本の裏面に寒冷紗を貼り付けて標本を補強しました。「標本」といわれると、専門の道具で作っているようなイメージがありましたが、余分な部分を切り取るときはカッターと物差しを使ったり、寒冷紗を貼り付けるのは木工用ボンドを使ったりと、普段の私達の身の回りにある道具を使っていたのが印象的でした。
博物館実習は今日が最終日でした。毎日新しいことの連続で、お客さんの立場ではわからない学芸員の大変さや楽しさを学ぶことができました。
(4班 神戸大学 K.I)

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