2020年度博物館実習 3日目
2020年度博物館実習生のA.Sです。
まず初めに、緊急事態宣言が発令されるかされないかでコロナウイルスが猛威を振るう中、実習中止になってもおかしい状況下で、「リモート実習」という形で博物館実習が行われたこと大変うれしく思っております。初の試みで、多大な準備、お手数おかけしました大阪市立自然史博物館の皆様には、感謝申し上げます。
さて実習3日目(1月13日)は、植物標本等の解説講義を受けたのち、植物資料のデータ分類を行いました。実際の標本に付けられた紙ベースのラベルからデータを読み取り、それをエクセルに打ち込みデジタルデータ化するというものでした。一見簡単に見える作業で、短時間で終わるだろう…と油断していました。
実際に打ち込み作業を始めると、紙ベースということは手書きされているものがほとんどで、見つけた方の書き癖がありかつ学名が筆記体で書かれていることがほとんどで、「読みにくい…」「なんて書いてあるだろう…」と感じる場面が何度もありました。そのためどうしても、全ての文字が読めない標本に対応するための工夫点として、科名と学名の両方が書かれていたため、筆記体の例文字を参考にしながら、科を何としても読み取るようにして取り組みました。また予想外なところで苦戦しました。年月日の英語表記です。中学校、なんなら小学校で習っていたはずの英語が、普段全く使っていなかったためか読み取ることができず(恥ずかしながら誕生月しか瞬時に読み取れませんでした…)、スマホに頼る羽目になってしまい、時間を費やす灯台下暗しポイントになっていました。何とか後半は覚えはじめ、難所を乗り越えましたが、時すでに遅しとなり、結果二つ目の写真から読み取る課題には進めませんでした。一つ目の標本を読み取るだけで精いっぱいでした。全体でも進めてない方が多々おられ少し安堵した気持ちもありましたが、その中でも進めている方もいらっしゃり、自分の能力の低さを感じる場面となりました。
普段博物館に訪れても見ることができない、仕事のほんの一部を今回体感しましたが、これだけでも大変だと感じてしまった自分に無力感を覚えてしまいまいたが、これも回数を重ねてこそ効率的になれるものだとプラスにとらえることとして、よい経験ができたと感じております。
今回の分類能力は、この先必要となる場面は多くあると思われるため、それまでにはしっかりと数を積み、難なくこなせるように努力しておきます…。