2021年度博物館実習 11月12日

和歌山大学 K.Yです。
畔田翠山の読み方は知っていますか?和歌山県出身の江戸後期の本草学者です。答えは最後に書きますね。
大阪市立自然史博物館の収蔵庫には、彼の作った標本が保存されています。江戸後期の標本が残っていると思うと面白いですよね。
気になったのは、保存方法。今はナフタレンという人体に有害な薬品で防虫をしていますが、江戸時代の文献は何を使っていたのでしょう。樟脳でしょうか。もし今後機会があれば、樟脳を試してみますね。
今、収蔵庫にある標本は全国各地から集まってきています。今回大阪府内で採集されたものだけを選び、大阪府下の植物史を作ろうという話が出ているそうです。そのために30万点もある標本の中の一部を選別しました。戦前のものが少ないのは太平洋戦争の空襲で焼けてしまったから。難しさを感じたのは、摂津や山城など旧国名を使っていたとき。面白かったのは、著名な植物学者のものと一般の人の作ったものが混ざっていたとき。誰でも作って寄贈できると知ったので、少し挑戦してみようかなと思いました。採取地の地名やその土地の環境、植物の見た目、周辺に生えている植物の名前と自分の名前を記載する必要があるそうです。
他にも収蔵庫に保存されている世界最大の種子(フタゴヤシ)を見たり木材標本を見学したりしました。木材標本が木の箪笥に保存されていたのが特に印象的でした。
さて、クイズの答えです。
くろだ・すいざんです。
もし機会があれば、調べてみてくださいね!

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