2022年度夏期博物館実習5日目(8/28)
博物館実習5日目の日誌を担当する、三班高知大学のM.Tです。
博物館実習最終日の5日目は、大阪市立自然史博物館の友の会のイベントに参加させていただきました。イベント内容は、自作トラップを使って青く輝くウミホタルを捕まえて観察するというものです。
イベント開始時に、世話役の方がウミホタルについて詳しく教えてくださいました。ウミホタルはかなり限られた環境下でしか生育できないことを知って、今後地球の環境変化につれて日本からいなくなってしまわないか少し不安になりました。同時に、ウミホタルは光る物質を出して仲間に情報を伝えるのではないかという説を聞いて面白い生物にこれから出会えるとワクワクもしました。
私たちが作ったトラップは直径10センチ、高さ15センチほどの円柱型蓋つき容器のふたに、直径1センチほどの穴を約20個開けたものでした。中にかにかまを入れあと、紐をつけて海に投げ入れウミホタルが入るのを待つという方法を取りました。作ったときは正直こんな簡単なトラップに本当にかかってくれるのか疑心暗鬼でした。
一投目を投げ入れてから30分ほどして引き上げてみたところ、ウミホタルを確認することはできませんでした。場所を変えて二投目を投げ入れ、15分後に引き上げバケツに移してみると、青い光が一瞬光ったのが見えました。班の全員で思わず、「今光った!」と叫んでしまいました。さらにバケツの中をかき混ぜてみると2.3か所でキラキラと光る様子を確認しました。太陽やライトのようにギラギラした明かりではなく、暗闇をそっと照らす月明かりのような優しい青い光でした。20秒ほどで消えてしまい長く観察したり、光る成分を手に取って観察することはできませんでしたが、初めてウミホタルを間近に見ることができてとても興奮しました。
周りの参加者を見てみるとウミホタルの発光をみて喜ぶ人たちがいて、普段の生活では知ることができない体験を味わってもらうという博物館の教育機関としての役割を身をもって知ることができました。
今回のイベントに参加してウミホタルについてと学芸員の仕事について詳しく知ることができて、本当に貴重な体験ができたと思います。