2022年度夏期博物館実習4日目
博物館実習4日目の4班の日誌を担当します、高知大学のK.N.です。
この日は地史研究室のT先生指導の下、化石の記録作業と取り扱い方を主に学びました。
当日の流れとして、初めに小一時間ほど野外で雑談をしました。今日この日まであまり会話が得意でない私は、他の班員とろくに会話できずに来てしまっていたので、個人的にとてもありがたかったです。
次に、化石処理室と一般収蔵庫を案内してもらった後に、化石の記録作業を行いました。
作業は、化石を1種類ずつ写真に収め、パソコンに移して整理、写り具合の確認、といった流れで行いました。これだけ見ると簡単そうに見えて(実際慣れてくると工程自体は簡単ではありましたが)、①撮影時にブレが起きないように専用の台でカメラを固定して撮影する。②化石と一口に言ってもとても小さいものや形状や状態の関係で壊れやすいものが多く、慎重に扱わなければならない。③資料として保存するために基本的に6方向かそれ以上の向きからの撮影になるが、形状もさまざまであるため撮り方に工夫が必要。
といった具合で、前提として意識しておくべき事柄がいくつかあり、そこが難しく感じました。
昼休憩をはさんで午前中に残った分の撮影を済ませた後、化石処理室に戻り貸し出し予定の化石を見本に、輸送の破損を抑える梱包の実演を見学しました。最後に、当日の実習を踏まえたまとめと質疑応答があり4日目の実習が終了しました。
この実習を通して私は、大小さまざまある化石でもすべてに等しく情報という価値があること、普段展示で見られるような化石の他にも、目にすることがないだけで研究資料としての膨大な数の化石も博物館では保管されているということを学びました。