2022年度秋季博物館実習4日目(11月19日)
こんにちは、奈良女子大学のS.Kです。
今回は秋季博物館実習の4日目、自然史フェスティバル1日目の様子を書きます。
自然史フェスティバル1日目はスタッフ、イベント設営者ともども早朝から1日が始まりました。
私はいらっしゃる設営者の方々の誘導やお手伝いを行っていたのですが、
皆様それぞれ台車を引いたり、重そうなスーツケースを運んでいるのにもかかわらず、
一様にとてもいい笑顔で挨拶をしてくださって、これから始まるイベントへの意気込みを感じました。
また、好きな生き物を取り入れたお洒落をされている方も多く、どんな展示をされるのか想像が膨らみ、
案内をするのがとても楽しかったです。
フェスティバル開始後、もうすでに多くのお客様がいらっしゃっていて
広かったナウマンホールは、出展者様、家族連れの方、
パンフレットを手に回られる2人連れのお客様などで大変にぎわっていました。
私は講堂担当スタッフだったので、講堂で行われる講演の案内や貼り替え、
マイクの受け渡し等を行いました。
午前中は野鳥写真家の叶内拓哉さんの「野鳥の話 アレコレ」。
入門者向けへの野鳥観察のお話から、鳥それぞれの撮り方のコツ、
写真を映しながらのエピソードトーク等を話されており、大変面白かったです。
質問タイムでは、「イソヒヨドリが庭先に来るんです。」というご質問から、
「インスタ映えになる撮影スポットを教えてください」というご質問まで飛び交っており大変盛況でした。
午後は竜洋昆虫自然観察公園の柳澤静磨さんの「知らず嫌いじゃもったいない!ゴキブリの世界」。
ゴキブリの生態、害虫としてのゴキブリのお話から、ゴキブリの天敵、日本に住む綺麗なゴキブリ
(人気投票GKB48!?)等のお話を2時間という長時間でされていました。
一瞬に感じるほど面白く、終わるころには私もゴキブリファンになってしまいました!
実はこの講演の前から、講堂前で生体ゴキブリの展示もされていて
入れ替わり立ちかわり入場者の皆様が御覧になっていました。
不思議と「えっ!ゴキブリが展示されてるの?!いやぁっ気持ち悪い!」とおっしゃっていた方々が
怖いもの見たさで見に来られていて、キラキラ輝くニジイロゴキブリ、触ることもできる世界最重量のヨロイモグラゴキブリ、大きすぎてゴキブリとは思えないオオメンガタブラベルス…
魅力的なゴキブリの世界に魅了され、思わずといったご様子で柳澤さんにご質問をされていました。
ゴキブリという不快を感じる身近な害虫だからこそ、興味を持ち、より知る動機になるのですね。
講演終わりに講堂外でサイン会も開かれ、私も目の前でサインをいただきました。
後生大切にしたいと思います。
今回の博物館実習のまとめとして、博物館が主催するイベントに関わることで
いろんな形で自然に興味を持ち、愛されている沢山の方々を知ることができ、
同時に大阪市立自然史博物館の普及教育に向ける熱い使命感を感じました。
私がもし学芸員になる機会に恵まれたら、この経験を胸に同じ熱量で普及教育に貢献したいです。
本当に新鮮で、きらきらとした楽しい経験となりました。
この実習を通してご指導いただいた博物館職員様方、お世話になりました大阪自然史センターの職員様方、
本当にありがとうございました。