2022年度冬期博物館実習2日目(2023年1月8日)

こんにちは。京都先端科学大学のR.Mです。

実習2日目の今日は動物研究室の石田学芸員の下、一般収蔵庫で貝類の標本整理を行いました。今回整理した標本は、吉良哲明・竜夫コレクションで2015年に寄贈されたものです。
標本整理ではコレクションラベルがつけられていない標本を元ラベルとコレクションラベルと一緒に標本箱に入れ替える作業を行いました。元ラベルとは原産地、種名、いつ誰が収集したかなどが記載されているラベルで、コレクションラベルとは誰から寄贈されたものか記載されているラベルのことです。取り扱った資料にはタイプ標本という、同定をするときに比較対象となるものも含まれているそうです。
取り扱った標本は手のひらサイズから、小指の爪よりも小さいサイズまで様々な大きさでした。比較的大きなものは扱いやすいですが、小さいものは、小さすぎるため指で掴もうとしても上手くいかず、ピンセットを使ってもどのくらいの力で挟むといいか力加減の調整に苦労しました。
貝類の整理をしていて感じたことは、原産国が違っても似た形質のものがたくさんあるということです。学芸員の仕事には同定されたものが間違っていないか確認する作業もあるそうです。他にもたくさんの業務がある中で、一つひとつ確認するのはとても根気のいる作業だなと感じました。