3月16日、17日に職場体験をしました
中学校の職場体験で、2日間大阪市立自然史博物館でお世話になりました。
1日目は、植物専門の学芸員さんと一緒に、長居植物園でクヌギの木の観察をしました。薪をとるために枝を切られたクヌギから、生えてくる枝の太さ・長さ・切り口からの長さ等を全部測定しました。当日は、風がとても冷たくて、道具が使いにくく、大変でした。一つのデータを集めるにも、大変な苦労がいるんだと思いました。
測定した数値をデータ解析してもらい、グラフにまとめ、去年の結果と比べると、細い枝が少なくなっていることがわかりました。なぜこのような結果が出たのか大変気になりました。疑問を調べると、また新たな疑問が出てくる。それをまた調べる。この繰り返しを学芸員さんたちはしているのかなあと思いました。
その後、収蔵庫にある標本のデータをパソコンに打ち込む作業をしました。知らない地名や漢字、英語などが出てきて、学芸員さんに尋ねてばかりでした。理科にも、国語に英語、社会が必要なんだと分かりました。
2日目は収蔵庫にある昆虫標本にラベルをつける作業をしました。収蔵庫の中には、標本が傷まない様に様々な工夫がありました。収蔵庫の中で働いている方もいらっしゃって、標本の扱い方等を教えてもらいました。みなさんとても優しくて、とても過ごしやすかったです。ラベルづけは、とても細かい作業で、とても緊張しました。
ラベルとは、紙に「いつ、誰が、どこで」採集したのか等を記したものです。ラベルがあるだけで、何年前まではここに何がいたのか等、たくさんのことが分かってくるのです。とても大事な作業をさせていただきました。
昆虫の分類もさせていただきました。たくさんの標本を昆虫のグループに分けていく作業は、1センチにも満たない虫では、とても大変でしたが、昆虫の体の仕組みがよく分かった気がしました。
博物間のみなさんは、とても親切に僕に接してくださいました。自分の好きなことを調べて、何かの役に立てている、そして、自然にも人にも親切に、そして、本気で接する、そんな学芸員さんに将来、僕はなりたいなと強く感じました。これからいろんな人と会って、いろいろな本を読み、考えていきたいと思います。博物館のみなさん2日間本当にありがとうございました。