2024年夏 博物館実習4日目(8.24)

こんにちは!K大学のH.Mです。
5日間の実習も後半に入りました。本日は4班に分かれてそれぞれ異なる内容の実習をしました。私たちの班は植物標本の分類に取り組みました。

当博物館には多くの植物標本があるのですが、その中でも収蔵庫に保管されている未配架の植物標本を科で分類しアルファベット順に並べていきます。並べた標本をジーナスカバーという保管用の紙で挟み、収蔵庫に戻すまでが実習です。植物に詳しくない私には、膨大な量の標本や植物種など驚いたことが多くありました。その中でも特に印象的だったことを挙げていきます。

・寄贈の多さ

年間5000~10000点の植物標本が寄贈されると知り、その量の多さに驚きました。実際に分類をしていると同じ方がつくった標本が何十点、何百点とありました。長い時間をかけて収集された標本を寄贈していただき、その分類に少しでも関わることができ貴重な経験だったと思います。

・標本のラベル

科名がラテン語で記載されているラベルが多く、最初のうちは学芸員の方にいただいた科名の一覧表を1つ1つ確認しながら分類していました。慣れてくるとラテン語でも科名を覚えてきて素早く分類することができました! また、和名の記載がない標本もあり学芸員の方に教えていただきながら分類しました。どの標本を持って行ってもすぐ答えていただき、学芸員の方の知識が驚異的でした。

・キク科とシダ植物の豊富さ

分類をしていて特に多かったのはキク科植物の標本とシダ植物です。キク科は世界に約2万種、日本だけでも360種あるそうで世界で最も分化している植物です。シダ植物は一見シダには見えないものも実は胞子嚢があるなど形状の多様さが印象的でした。胞子嚢というと葉の裏側に丸が沢山並んでいるようなイメージでしたが、細長い胞子嚢や葉のふちにある種もあり驚きました。稀に出てくるシダ植物を見分ける作業がゲーム感覚で面白かったです。

ラテン語やシダ植物に少し戸惑いながらも学芸員の方に教えていただき、班で和気あいあいと取り組むことができました。少し植物に詳しくなれたかなと思います。ありがとうございました。