2024年度博物館実習2日目(8月22日)
こんにちは!鳥取大学のO.Mです。博物館実習2日目(8/22)の実習生ブログをお届けします。
本日の実習では、4つの班に分かれて活動しました。私が参加した班では、ボーリング試料の見学と常設展に展示されている関連展示の見学、ボーリング柱状図のデータ化を行いました。以下よりそれぞれの詳細を紹介していきます。
まず収蔵庫に移動し、ボーリング試料の解説を受けながら試料の観察を行いました。ボーリング試料とは、地盤の強度や性質を調べるために地中に穴を掘り、採取したサンプルとデータのことです。オールコアボーリング試料と土質試料の2種類があり、それぞれ地層や土質の状態、活断層を調査するために使用されます。特に大阪平野の試料では、二次鉱物や貝化石が見られ、過去に大阪が海であった頃の環境がうかがえました。
次に、常設展に展示されている関連資料を見学しました。大阪平野の地層から出土した化石や貝殻片を通じて、地質調査の重要性や地域の成り立ちについて学びました。地層は硬いものだと認識していたのですが数千年レベルのものであるとまだまだ柔らかい層(主に砂や泥の層)も存在し、そこに埋まっている貝殻や化石は綺麗に出土すると伺い、驚きました。
最後に、紙のボーリング柱状図をデジタルデータにパソコンで変換する作業を行いました。ボーリング柱状図は地盤調査の結果をまとめた資料で、最近では誰でもデータが利用できるようにデジタル化が進んでいます。解説を受けながら実際に作業を行った後、各自実践としてボーリング柱状図を2枚ずつデータ化しました。1つのボーリング柱状図をデータ化するのに30分程かかり、データ化には膨大な時間と労力がかかることを実感しました。
日本の地質調査の実態を学び、ボーリング調査の活用法や大阪平野の成り立ちに触れることが出来た1日でした。実習期間も折り返し地点を迎えましたが、残りの日も楽しんで取り組んでいきたいです。