2024年度夏季博物館実習1日目(8/21)

皆さまこんにちは。8月21日のブログを担当いたしますY大学のK.Aです。

本日は実習一日目ということで、オリエンテーションとして大阪市立自然史博物館のフロアマップ、施設、沿革、各種事業活動、学芸員の研究内容等について説明を受け、その後、博物館の収蔵庫や研究室等のバックヤードと展示室を見学しました。

まず驚いたことは、学芸員の超人ぶりです。学芸員の仕事は半端なく多岐にわたります。実習生の私が思いつくままに申しますと、専門の研究はもちろんのこと、専門以外の知識も幅広く身につけ、来館者対応、つまり接客もあり、展示室内の清掃・ライト交換、資料の整理・管理、各種普及教育活動(この実習も普及教育活動の一つということです)、博物館の経営も考えつつ特別展を開催し、出来るだけ予算を掛けない広報活動(取材、YouTube, X等)などです。それらの活動等の結果が、昨年度39万人超の入館者数として表れたのだと思いました。

次に驚いたことは収蔵庫です。そこには、魔法学校のような異世界が広がっていて、ワクワクしました。やや苦手であると思っていた両生類や爬虫類の液浸標本でさえ興味深く観察できました。バックヤードツアーが人気であることにも納得いたしました。

続いて展示室ですが、いつも来館時に見る展示室とは違って見えました。それは、来館者としてではなく、学芸員としての視点で見るよう、入室前の学芸員からのアドバイスのおかげでした。展示室の解説の際に、メンテナンス作業が困難な展示ケースのためにかなりの時間が費やされる場合があるとお聞きし、机上学習において、展示室を作る際に、早い目に出来れば設計の段階で、学芸員が携わることが大事であると学んだとおりだと思いました。ご多忙な学芸員の皆さまに実習カリキュラムを組んでいただき、その実習を受けることの有難さを一日目にして実感いたしました。

最後に、高齢な私を実習生として受け入れていただき、感謝いたしております。今後、補助スタッフのような活動に少しでも携わることが出来ればと、夢見ております。