文献リスト
(1)西川芳太郎(1977)箕面の哺乳類.箕面川ダム調査: 244-254.
(2)朝日稔(1977)金剛・生駒山地・和泉山脈の中・大型哺乳類.金剛・生駒山地及和泉山脈の環境調査(学術調査): 83-92.
(3)大阪府(1978)第2回自然環境保全基礎調査 動物分布調査報告書(哺乳類).
(4)無署名(1998)98年里山一斉調査.都市と自然23(3): 10-11.
(5)大阪府(2000)大阪府野生生物目録.
(6)大阪府(2000)大阪府における保護上重要な野生生物−大阪府レッドデータブック−.
(7)浦野信孝・西川喜朗・藤田俊児・松尾淳一(2000)大阪府北部でハクビシンを発見.Nature Study 46(11):
130.
(8)立澤史郎(2000)大阪近郊の哺乳類(6)北摂ツキノワグマ騒動.Nature Study 46(11): 126.
(9)立澤史郎(2001)大阪近郊の哺乳類(7)ツキノワグマは大阪に棲めるか?.Nature Study 47(1): 7.
(10)大阪府外来生物目録(鳥類・哺乳類)作成検討部会(2008)外来生物って知っていますか?.大阪府環境農林水産部動物愛護畜産課野生動物グループ,大阪.
(11)浦野信孝(2017)大阪府でモモジロコウモリ初確認.Nature Study 63(3):5.
(12)原田正史・原田京子(2021)大阪府岩湧山の哺乳類.Animate 16:23-27.
(13)樽野博幸(2022)はじめて大阪府下でミズラモグラの産出を確認.Nature Study 68(5):5.
(14)幸田良介(2022)大阪府内でのニホンカモシカの初記録.Nature Study 68(8):2-3.
(15)宮迫怜央・西村真樹・浦野信孝(2023)大阪府豊能郡能勢町でコテングコウモリ発見.Nature Study 69(2):8.
博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
石井実氏、岩崎佳子氏、高田みちよ氏、立澤史郎氏、西中美穂氏、西畑敬一氏、前田満氏
大阪府に生息する哺乳類リスト
以下のリストには含めていませんが、博物館には、大阪府下で採集されたカニクイザル、ゴールデンハムスターの標本があります。
【食虫目】
●カワネズミ:箕面【文献1】と石川上流部【文献2】で記録がある。かつては能勢町にも生息していたという【個人情報】。また河内長野市では、石見川での観察例【個人情報】があるほか、石川上流部で2010年代(?)に撮影された画像もあるという【文献12】。摂津峡(高槻市)でも釣り人が観察したことがあるという話も聞く。
●ニホンジネズミ
●ヒミズ
●ミズラモグラ:二上山と岩湧山の大阪府ではない側での採集記録があるので、大阪府にも生息しているだろうと長年考えられてきた。1996年に河内長野市岩湧寺で見つかったしたいが、2008年にミズラモグラと同定され、大阪府初記録となった【文献13】。
●アズマモグラ:大阪府野生生物目録(2000)に掲載されているが、これは樽野(1977、Nature Study 23: 77)の孫引きと思われる。この報告では、二上山でアズマモグラを捕獲したと報告しているが、その後、樽野(1978、Nature
Study 24: 143-144)でコウベモグラに訂正されている。その後、2018年に滝畑ダム〜岩湧山と、岩湧寺周辺で採集され、これが初記録【文献12】。
●コウベモグラ
【翼手目】
●コキクガシラコウモリ
●キクガシラコウモリ
●モモジロコウモリ:隣接する兵庫県川西市には生息しており、大阪府へ飛んできている可能性があると考えられてきた。2016年に箕面市鉢伏山で大阪府で初めて確認された【文献11】。
●アブラコウモリ:大阪府下に広く分布する。
●ヤマコウモリ:1935年7月に岸和田市で採集された標本が、きしわだ自然資料館に存在する。その他に記録はない。
●ヒナコウモリ:2002年に堺市で生息が確認された。場所は市街地の中心部で、人家にすみつき、繁殖も確認されている。
●ユビナガコウモリ
●テングコウモリ
●コテングコウモリ:2022年8月に、能勢町宿野と山辺で、枯れ葉トラップに入ったのが大阪府初記録【文献15】。
【霊長目】(他にヒト)
●ニホンザル
【食肉目】
●キツネ
●タヌキ
●ノイヌ(移入種)
●ツキノワグマ:1982年に能勢町、1996年にポンポン山の北側などでの記録がある【文献9】。2000年には、北摂一帯で多く記録された【文献8】。
●アライグマ(移入種):2000年頃から能勢町や岸和田市で頻繁に生息が確認されている。おそらくそれ以前から生息しているものと思われ、分布範囲もさらに広がっている可能性がある。博物館には、1984年の堺市産の標本がある【標本OMNH
M465】。
●テン:山地に広く分布するとされる。
●ニホンイタチ:郊外から山地にかけて広く分布するとされる。
●タイリクイタチ(移入種):市街地を中心に広く分布するとされる。
●アナグマ
●ハクビシン(移入種):2000年に箕面市で生息を確認【文献7】
●ノネコ(移入種)
【偶蹄目】
●イノシシ
●ニホンジカ
●ニホンカモシカ:2022年4月に泉佐野市の犬鳴山付近のカメラトラップで撮影されたのが、大阪府初記録【文献14】。
【齧歯目】
●ニホンリス
●タイワンリス(移入種):大阪城公園に生息。1985/9/20大阪城公園【標本OMNH M380】、1999/5/3大阪城公園音楽堂近く【個人情報】。1999年頃を最後に大阪城公園で確実な観察記録はなくなった。2007年に枚方市東部で観察されている【文献10】。また、能勢町での未確認情報もある。大阪府・和歌山県境の和歌山県側でフィールドサインが見つかっており、大阪府にも入っている可能性がある。
●ムササビ
○ヤマネ:生駒山地(おそらく奈良県側)で有力な情報があったという【文献3】。
●スミスネズミ:豊能、南河内、泉南の山地に生息【文献5、文献6】。
●ハタネズミ:淀川河川敷などに生息【文献5】。
●カヤネズミ:淀川河川敷などの草地に生息する【文献5】。府下全域に生息するとされるが、近年草地の減少に伴って、個体数が減少していると考えられている【文献6】。
●アカネズミ:豊能、三島、北河内、中河内、南河内、及び淀川河川敷に生息【文献5】。
●ヒメネズミ:豊能、三島、南河内、泉南に生息【文献5】。
●ドブネズミ
●クマネズミ
●ハツカネズミ
●ヌートリア(移入種)
【兎目】
●ニホンノウサギ