前々から気になっていたヘボ祭りにようやく行くことができました.会場となる串原は
岐阜県の長野,愛知との県境に位置する恵那市にあります.
ヘボとはこの地方でクロスズメバチのことです.昔から幼虫や蛹を食用にするために,
秋に大きくなったクロスズメバチの巣を掘ったり,初夏に初期巣を持ち帰って庭先で飼
育したりする習慣がありました.現在でも楽しみのために飼育する人が多く,毎年文化
の日には重量を競うコンテストが開かれています.
飼育されているのは基本的にシダクロスズメバチです.同属のクロスズメバチも生息し
ていますが,重量を競うので,巣の大きくなるシダクロを選んで飼育するそうです.ち
なみにシダクロVespula shidai shidai は外皮が赤茶っぽいので「アカス」と呼ばれ,こ
れに対して外皮が白っぽいクロVespula flaviceps lewisii は「シロス」と呼ばれてます.
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会場到着は8時過ぎ.すでに出品者が集まりはじめています.

出品者の方はまずエントリー.

どんどん集まります.そろそろコンテスト開始.奥に見えているのが巣を取り出す
ためのビニールハウス.

中では巣を取り出す作業が行われています.

はちとり(煙幕)に火をつけて巣箱にいれて煙でハチを麻痺させます.作業する人は一応
防護服を着用.

こちらがはちとり.普通に雑貨屋さんなどで売られているらしい.

ハチが弱ったところで巣を取り出します.

中身(巣盤+幼虫,蛹)の重さを競うので,外被は取り除いてしまいます.どのくらいの
大きさの巣盤が何段あるのか,幼虫の成熟具合はどうかがポイント.

箱の中.

ビニールハウスには網が張ってあって,ハチが逃げないようになっています.

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