博物館実習1日目

朝、集合場所の実習室に入ると、まず、”ケモノくさい!”
机の上には、様々な動物の毛皮がダランと広げてあり、部屋を間違えたのかと思いソワソワしてしまいました。
しばらくすると、実習生の方や学芸員の方々がやってきて、ケモノの匂いに包まれながら冬の博物館実習はスタートしました。
午前中は、バードウォッチングのイベントに参加させていただきました。双眼鏡を首にぶらさげ、参加者のみなさんと一緒に植物園をまわり、冬鳥の観察を楽しみました。
植物園の池にはたくさんの種類のカモがいました。学芸員さんによると、カモには、水に”潜る系”のカモと、”潜らない系”のカモがいるそうです。”潜る系”のカモは、水中で魚や貝などを捕まえて食べるものが多く、脚が体の後方についていて、上手に潜ることができます。一方で、”潜らない系”のカモは植物を食べるものが多く、脚は体の真ん中辺りについています。潜るのは下手だけれど、陸で歩くことは得意です。
カモの名前は覚えきれなかったけれど、「潜るのと潜らないのがいる!」ということを知っているだけでも、カモの見方が変わって観察が楽しくなりますね。
こんなふうに、このイベントでは学芸員さんが親しみやすい語り口で、観察が楽しくなるお話を解説されていました。それを聞いた参加者のみなさんが、夢中になって双眼鏡をのぞいている姿を見ると、なんだか私まで嬉しい気持ちになってしまいました。
午後には、友の会の方々と一緒に博物館のバックヤードを案内していただき、明日から行われる「はくぶつかん・たんけん隊」の予習を行いました。
明日は補助スタッフとして「はくぶつかん・たんけん隊」のお手伝いをさせていただきます。
朝に見たあの動物の毛皮も、このイベントのための準備だったようです。どんな動物の毛皮か?参加する方は、ぜひ、自分の目で見て、触って、嗅いで、確かめてみてください!

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