2021年度博物館実習 11月13日
岡山理科大学のK.Cです。
本日の実習では、植物化石の標本を扱った作業を主に行いました。植物の圧縮化石標本の紙台帳に、一つ一つ登録番号を記入しました。圧縮化石とは、植物が地層などにより圧縮され、本体が残ってできるものであると教えて頂きました。今回扱った標本は、植物学者の三木茂博士がこの博物館に寄贈した、プレパラート標本です。作業中ではありましたが、そのような貴重な標本をじっくりと見ることができ、とても興味深かったです。
資料のデジタル化が進む中、今回の作業は客観的にみれば、必要性が低く感じるかもしれません。しかし、デジタル機器のトラブルによる資料の損失を考えると、紙媒体での保存には意義があると教えて頂きました。また、自身でデータの記入にふれたことで、一つ一つの標本に意識が向く実感や、実物を見ながらそれぞれの情報を知識として吸収する面白さがありました。
もう一つ、特別展示の片付けも行いました。当たり前のことではありますが、展示は並べて終わりではないと実感しました。また、展示の段階から片付けまで、一貫して計画性が必要であると感じました。このことはどのような場面においても大切になるため、学びにつながる良い経験になったと思います。