2021年度博物館実習 1/8
こんにちは、北海道大学のSKと申します。
よろしくお願いいたします。
本日は冬期の博物館実習の初日ということで、W先生のオリエンテーションからスタートしました。
大阪市立自然史博物館の沿革、施設や事業についての説明を受けながら、あんなことやこんなことまで色々なお話をしてくださいました。お金がない・収蔵庫の空きがない・なんか管轄とか所属のアレでアレがある、というのはどこの博物館でも共通しているようです。大学の授業でも様々な博物館を見学をさせていただきましたが、どこもこの3点に関するお話はされていたような気がします。
本日の実習では館内をまわりながらの説明も受けたのですが、特に印象的だったのは
「触れる展示は減る」
「メンテナンスの視点で見ると割と欠陥が多い」
という2点でした。
実際に触れることのできる黒水晶の展示は、展示された当初よりなんかゴツゴツがちょっと減ってるそうです。岩石をもいだ方が過去にいらっしゃるのでしょうか…(絶対にマネしないでください)。視覚や聴覚のみならず触覚で体感できる展示というのは魅力的で面白い一方、このような問題点もあるようです。
また、普通は展示ケースの中の展示物に目が行きがちですが、少し視線を上や横にずらして見ると、展示ケースの構造上の問題や、メンテナンスの際の問題が色々と見つかることがわかりました。テープみたいなものが貼られていたり、DIYの痕跡のようなものがあったりする部分は、そのような問題を改善しようとした学芸員の皆様の工夫が感じられるものでした。当然展示物は壊れやすかったり、取り扱いが難しいものが多いので、そのような部分の清掃やメンテナンスも学芸員の仕事の一つです。
博物館に何度も来られている方は、そういった場所を気にしながら、「ここの蛍光灯切れたらどうするんやろ?」「この展示物掃除とか大変そうやな」とか考えながら館内を見て回ると、新しい博物館の楽しみ方ができるかもしれません。
以上です。