2022年度博物館実習 1/9(日)
こんばんは。京都先端科学大学のR.Tです。
本日は、標本処理の実習をさせていただきました。
作業内容としては、トラの骨についた汚れや筋の除去で、たまたま今年の干支にちなんだ動物に携わることができました。骨を壊さない、なくさない、混ぜない。一見子供への注意と思うようなことも、実際に行ってみて、その大切さが身に沁みました。
また、標本台帳や標本受入票といった、いつその動物たちを採ってきたのかやその状況を記録してある記録簿を見せていただきました。その中で興味深いなと思った話は、記録を紙媒体で行っているという事でした。大学の授業でも教わりましたが、パソコンなどに記録する方が早いですし、場所も取らなさそうな気もしますが、100年単位で記録を残すことを考えるならば紙の方が持ちますし、手書きでの記載はその人が携わって記録をとったという証明にもなります。かつての日本の様子が分かるのも、それを記したものが現在も残っていることが大きいです。そう考えると、博物館というものの存在意義の大きさに改めて気づかされます。普及教育とは言い得て妙だなと思いました。
メスの取り扱いや椅子に長時間座ってなど、これを日々こなしている学芸員さんの凄さに今日は気づかされる一日になりました。自分は不器用なので、なかなか効率よく進みませんでしたが、実際に自分が関わった骨が並べられているのは壮観で、それを見ただけでも、達成感を感じられ、これが学芸員をして行く事のモチベーションの一つなのだろうなと、虎の骨を眺めながら思いました。