2023年度夏季博物館実習2日目(8月24日)
こんにちは、名城大学のY.Mです。
実習2日目の今日は、学芸員の和田さんのご指導のもと、骨格標本について学びました。
骨格標本を作る上では、どのように肉を除去していくかが重要であり、熱や薬品、水、砂など様々な方法があります。今回は比較的放置していてもダメージの少ない砂や水を利用した分解で肉が除去され、パーツごとに分けられた後の骨を洗浄し、綺麗にするという作業を行いました。トラとシカの骨格の洗浄作業を行ったのですが、砂の分解では微生物や昆虫が肉の分解を行うため、骨に蛹が付着していることや分解しきれなかった肉、土などの汚れが残っている状態でした。この汚れを基本的には歯ブラシでこすり落とし、こびりついている部分は骨を傷つけないように気をつけながらメスやハサミも利用して作業を進めていきました。トラの骨格は足と胴体の洗浄後に並べる作業も行ったのですが、同じような形をした骨が多く、まるでジグソーパズルのようでした。また、シカの洗浄は頭部の洗浄でしたので鼻の中など壊れやすい部分が多く、そのような部分は歯ブラシを使わずに流水のみで洗うようにし、細かいパーツが流れていかないよう細心の注意を払って作業を行いました。しかし、細かいパーツが土や幼虫などのゴミと混ざりあってしまっていたため不慣れな私は骨だと思い込んで木の枝を洗浄していることや抜け落ちた歯かと思い触れてみたら白い幼虫ということもありました。
実習2日目は、実際の作業の一部を体験することができたことで、骨格標本を作る地道さ、難しさを体感することができ、その他にも標本の管理方法や骨格について学ぶことができた実習でした。