ビオトープの日(4月)
2025年4月19日(土)、ビオトープの日(4月)を実施しました。
博物館の裏では小さな田んぼやため池を作って、周りの樹林や草地も含めて、どんな生き物がやってくるかみんなで観察しています。
昨年度からは、10時から12時の間に出入り自由で参加できる行事としてリニューアルしました。

直接ビオトープに集合してもらうための参加者向けの看板。野外用の台車に貼り付ける斬新なスタイル。

博物館のビオトープの田んぼ。かつてはイネを育てていましたが、昨年からは水を入れるだけで何も育てず、生き物の移り変わりを観察しています。

田んぼで生き物探しをする参加者たち。ビオトープを解放している間は、参加者たちは自由に生き物探しをして、気になるものは学芸員や友の会評議員に見せていろいろ話を聞きます。
田んぼの中ではシオカラトンボやイトトンボ類のヤゴが見つかり、周りの草地でナナホシテントウの幼虫・成虫などが観察できました。

松本学芸員による長竿を使った昆虫採集。トウカエデの花にやってきてたタイワンタケクマバチを採集しています。参加者が持ってきたどの虫取り網よりも圧倒的長くて大盛り上がりでした。

みんなで観察したタイワンタケクマバチ。2007年に愛知県で見つかった外来生物で、最近は大阪の都市部でも増えてきています。よく似た在来のキムネクマバチも採集して見比べました。

カブトムシやクワガタムシの幼虫探し。ビオトープの一画に朽木が積んであるのですが、昨年ぐらいからいい感じになってきて、カブトムシやクワガタムシの幼虫が見られるようになってきました。
都市公園では木を伐ったら材は片付けられてしまうのですが、博物館のビオトープでは材を残して、そこにやってくる昆虫も観察しています。たくさんの幼虫が見つかって大盛り上がりでした。
2025年度のビオトープは4月・5月・6月・10月・11月の第三土曜日に実施予定です。10時から12時の間であれば出入り自由、生き物を観察したり、草刈りをしたりしながらゆるく活動しています。興味のある方みなさんのご参加をお待ちしております。