プラナリア班見出し画像
プラナリア班写真  プラナリアとは、扁形動物(コウガイビルや吸虫などのなかま)のうち、三岐腸目に属するものの総称です。特に頭部が三角形をしたサンカクアタマウズムシ科のナミウズムシDugesia japonicaを指すこともあります。体を2つに切ると、それぞれの切り口が再生して2個体になるため、再生の研究や実験のモデル生物として知られています。また、種によっては生息に良好な水質を必要とするため、指標生物としても利用されています。 一方で、近年では劣悪な環境でも生息できる外来種の定着が確認されています。 プラナリア班では、外見で同定が可能ないくつかの種類について、淀川水系での分布を調べます。
淀川水系のプラナリアタイトル画像
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ナミウズムシ

Dugesia japonica
体長:10〜35mm
体色:一様な茶〜黒褐色。
食べ物によって灰色・緑色・ピンク色になることもある。
生息環境:河川の上流(低水温・貧栄養的環境)
特徴:頭部が三角形で、黒目部分が比較的大きい。在来種。
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ミヤマウズムシ

Phagocata vivida
体長:10〜35mm
体色:一様な茶〜黒褐色。
生息環境:河川の上流、湧水
特徴:前端部と耳葉により頭部がT字状に見える。在来種。
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アメリカナミウズムシ

Girardia tigrina
体長:5〜10mm
体色:灰褐色のまだら模様
生息環境:河川中下流・ワンドなど(高水温・富栄養でも耐えられる)
特徴:頭部が三角形で、黒目部分が小さい。体高は薄め。動きが速く、50mm/sec前後の速度で移動できる。北米原産の外来種。
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アメリカツノウズムシ

Girardia dorotocephala
体長:約15〜35mm
体色:一様な赤茶〜茶褐色、薄茶色
生息環境:河川中下流・ワンドなど(高水温・富栄養でも耐えられる)
特徴:耳葉が反り返り、角状に見える。黒目部分が小さい。体高は厚め。北米原産の外来種。