1999年7月、8月、9月、10月、11月、12月
(1997年下半期、1998年上半期、1998年下半期、1999年上半期)
大阪鳥類研究グループの行事で行ってきました。とにかく寒い。午前中は、ずっとしぐれてるし。でも鴨川沿いに歩いてきました。本当は、ユリカモメについて何かデータをとってみよう、と言ってたのですが、寒くってあっさい断念。鳥を見たり、ユリカモメのカラーリングを探したりしながら歩きました。結局見つけたユリカモメのカラーリングは10羽。この中には、変色して文字もほとんど読めなかったり、カラーリングがすでに脱落していたものも含まれています。強者がいて、なんと金属リングの数字を読みとるんです!それも30mくらい離れたところから。一般人にはとても真似ができません。
京都大学でコサギを研究している人が付けたカラーリングを付けたコサギも7羽見つけました。コサギのカラーリングも楽しいので、他の場所でも探してみたいと思います。もしカラーリングをつけたコサギを見つけたら、左右の上下にそれぞれどんな色のカラーリングが付いていたか、wadat@omnh.jpまで是非お知らせを。
それにしてもしばらく行かない内に、鴨川は大きく変わっていました。まずトビがものすごく増えた。賀茂大橋周辺に18羽、荒神橋周辺に33羽、三条大橋周辺に13羽、松原橋周辺に13羽。合計すると77羽もいることになる! さらに三条大橋のところでは、ユリカモメに餌をまくと、ドバトとトビ以外に、ハシブトガラス2羽とハシボソガラス9羽までが寄ってくるのには驚きました。これでは東京のカラスとあんまり変わらない。
確認した鳥:カイツブリ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、トビ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、ヒメアマツバメ、カワセミ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
中学生を引き連れて遠足に行ってきました。夏休みに実施したドキドキ中学生という行事の続きです。寒いのに、11名が集まりました。コースは、3月の月例ハイクとだいたい同じ。
鳥を見せようと思ってプロミナーを担いでいったのに、見せたのはコゲラとカワラヒワだけでした。だいたいほとんど鳥の声がない。もちろんツグミもろくにいない。鳴川谷の一番下の所で、ヒヨドリやシロハラに混じってクスノキやカキの実を少数が食べていただけでした。この冬は大阪の平地にツグミの姿が昨年に比べて少ないですが、必ずしも山にはいるというものではないようです。少なくとも生駒山地にもツグミはいません。
確認した鳥:ドバト、キジバト、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ルリビタキ?、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス
山手のヒヨドリセンサスに行ってきました。比較的樹木の液果が豊作の今年、大阪の平地にツグミの姿はまだあまり多くはありません。でも山にはいるのでは、と思っています。ヒヨドリセンサスと称して、ツグミにも注目していて、たくさんのツグミがいることを期待してるのですが…。
一応ツグミはいるけど、さっぱり多くない。高安山駅〜十三峠のツグミの個体数は、10月14日が0羽、10月30日が0羽、11月17日が24羽、12月21日が4羽でした。11月のは渡りの途中の通過個体でしょうか。12月現在の個体数は、平地の長居公園の方がまだ多い。
確認した鳥:コサギ、アオサギ、ドバト、キジバト、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ?、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、ウソ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
12月8日に下見をした貝塚市自然遊学館の行事の本番に行ってきました。風が強くてとにかく寒い。こんな日に行事をしなくても‥、という感じでしたが、行事は決行。
16:30-16:40:まずは流木町の流木墓園に塒前集合を見に行く。前回は塒前集合が墓園のかなり南東にできたようですが、今日は墓園の北西に集まっていました。約400羽のカラスが乱舞。その内の少なくとも一部は泉佐野方面にも飛んでいきました。
16:45-17:00:次に、天神山団地に移動。駐車場の横の電線などに、約500羽のカラスが集結。電線と地上を行ったり来たりしている。やはり電線にとまっているカラスを見ると、圧倒的にハシボソガラスが多い。
17:05-17:30:牛神塚遺跡の横に移動。くそ寒いのに、また近所の小学生が集まってくる。17:17-:約500羽のカラスがずっと乱舞する。風が強く竹がゆれまくるせいか、なかなかとまって寝ようとしない。17:28に最後の1羽が林に入って終了。
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。冬になると、思いがけず見ると少し嬉しい鳥がいたりします。
・美原町大保:座王蔵池
7羽のケリに混じって、セイタカシギが3羽、浅瀬で採食していました。ピンクの脚が美しい。
・堺市野遠町:北池
島にオオタカがとまっていました。おかげでカモが少なく、数えやすい。
それから松原市三宅西4丁目の池には、カイツブリがいて巣にのっていました。この寒いのに繁殖してるんですね。魚でヒナを育てられるので、カイツブリはしばしば冬の繁殖が報告されています。でも、わざわざこんな寒い時期に繁殖しなくてもよさそうに思うのですが…。
同じ大阪市のよしみで、東住吉区の矢田青少年会館の行事に借り出されてきました。講師先生というわけです。参加者は、1家族3名だけという寂しい観察会。午後2時から午後3時半まで、大和川をうろうろしました。一応、サギとカモとカモメはいたし、ユリカモメに餌をまくおじさんに近づいてユリカモメを至近距離から見たし。まあこんなもんでしょう。午後3時10分〜午後3時20分くらいの間に、次々とカモメ類が飛び立って下流へ消えていきました。大阪湾で寝るんでしょう。カモメがほとんどいなくなったので、観察会も終了。
確認した鳥:ダイサギ、アオサギ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、チョウゲンボウ、ユリカモメ、ウミネコ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
今年の1-2月に、夕方カラスが飛んでいく方向を記録して、そこから大阪中のカラスの集団ねぐらを探そうと試みました(詳しくはこちら)。大部分の集団ねぐらは見つけられたようなのですが、泉南にまだ見つかっていないねぐらに向かうらしきカラスがいて、心残りでした。貝塚の自然遊学館に行ったおりに、近くにカラスの集団ねぐらがあるはずなので、見つけてくれ、とお願いしたら。じゃあ、年末にカラスのねぐらを見つけて集団ねぐらの観察会をする。だから講師に来い、ということになりました。今日は、その行事の下見。
さすが地元民の力はすごい。なんと3ヶ所も新しいカラスのねぐらを見つけてくれました。泉佐野市の日根野に2ヶ所。一応どんな場所か連れていってもらいましたが、行事は岸和田市の天神山町のねぐらで行なうことに。ここにくるカラスは、まず流木町の流木墓園に塒前集合をつくり、天神山団地に移動して、それから牛神塚遺跡の林に入って寝るんだそうです。ここまでわかっていれば、わざわざ下見をするまでもないのですが…。
昼間の内にカラスがねぐら入りをするという竹林に入ってみました。カラスの糞は落ちていますが、散らばっていて、堆積してるという感じではありません。糞をよく見るとウルシ属の種子がたくさんあり、ナンキンハゼの種子も混じっていました。
そして夕方。最初は塒前集合ができるという流木墓園に。16:35-16:50:墓の周りの樹や高圧線にカラスはいるけどせいぜい60羽程度。ハシブトガラスの方が多い。高圧線にとまっていたカラスは、次々と南西に飛んでいく。つまりみなさん、泉佐野市のねぐらに向かう模様。岸和田のねぐらはどうなってるんや!と思ったら、はるか南東を北に向かう約300羽のカラスの群。どうやら今日は違う場所に塒前集合ができていたらしい。
というわけで、天神山団地に移動。16:55-17:05:5階建ての団地の屋上や駐車場の横の電線などに、200羽以上のカラスが集結。屋上にいるのが飛んでくれないと見えないので、正確な数は不明。電線にとまっているカラスを見ると、圧倒的にハシボソガラスが多い。
そろそろカラスがねぐら入りするかと、牛神塚遺跡の横に移動。17:05-17:10:カラスはさっぱり来ない。代わりに近所の小学生が集まってくる。仕方がないので、小学生と会話。「おっちゃん何してんの?」(お兄ちゃんと呼べ!と思いつつ)「カラスが集まってくるのを観察してるんや」「そんなん見ておもしろい?」てな調子で延々と会話が続く(子どもと話をしてたのは、主に他の人でしたが)。17:10-17:30:カラスがねぐら入りのために次々と飛んでくる。通り道に人がたくさんいるのが悪いのか(車7台、人が10人ほどいてる)、子どもと大声で話しているのがいけないのか、なかなかカラスは林に入らずに周囲を飛び回る。苦しみながら何とか数えたカラスの数は、434羽。まあ400-450羽の間ってとこでしょう。
カラスが全部林に入ってから、有志4名でカラスがとまっている様子をのぞきに、懐中電灯を持って竹薮の中へ。と思ったら、そこにも近所の子供たち4-5人がついてきて、騒ぐ騒ぐ。カラスは再び全部飛んでしまいました。しばらく待っても帰ってこないので(帰ってくるわけがない子供らはずーっと騒いでるし)、あきらめて戻ってきました。まあたぶん子どもが騒がなくても、カラスはすぐに飛んでしまったような気もしますが…。どうやらカラスは竹のかなり高い部分にとまっていて、人の侵入には敏感なようです。
今日の朝まで、バンディングの続き。昨日は風が強くてかかるのは、木の葉ばかり。で、”コノハズクならいいのに!”とぼやきましたが、ぼやいてみるもんです。本当にコノハがかかりました。コノハもコノハ、オオコノハズクです。長居植物園で、オオコノハズクが捕まったのは、これで2回目。いずれも12月です。遅い渡りの途中なのかも知れません。
今まで持ったフクロウ類の中では一番元気で、足でつかまれたり、嘴でかまれたり、けっこう痛い目にもあわせてくれました。でも、やはりフクロウの仲間はかわいい。そして羽がフワフワで触り心地がいい。手に持った記念写真のついでに、放す直前に樹にとまったやらせ写真を、と思いましたが、すぐに飛んでいってしまいました。まあ元気でなにより。
かすみ網をはってバンディング。というかかすみ網ははってあります。でも鳥は捕れない。捕れたのは朝一番のヒヨドリ1羽だけ。問題は風です。風が強いと網が膨らんでしまい、鳥に気付かれてかかってくれません。その上に、今は落葉の季節。鳥ではなく大量の木の葉(コノハズクならいいのに!)が網にかかります。これでは網は丸見え。
見回りの度に30分ほどかけて木の葉を取り除きますが、まるで無駄。次から次へと木の葉がかかる。網をはるんじゃなかった…。
ヒヨドリを求めて植物園をフラフラと歩いていました。博物館の裏のところにいると、非常口の所から、ドーンと大きな音が。そちらを見ると大きな鳥が、非常口の所から飛んできます。と、目の前の枝にとまりました。トラツグミです。どうやら非常口のガラスに衝突して、びっくりして引っ返してきたといったところのようです。まあ無事でよかった。死なれたら皮をむかなあかんしね。
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。すでにカモメ類と陸ガモ類がせいぞろいしていました。カウントしたカモメ類は、ユリカモメ3156羽、ウミネコ51羽、カモメ78羽、セグロカモメ152羽。餌をまく人が多くて、そしてユリカモメも餌の食いがよくて、餌がまかれる直前に何とか数え終わることができました。これを逃していたら、あとどれくらい時間がかかるかわからないところでした。なんせその後入れ替わり立ち替わり、いろんな人が餌を撒きに来ていたし。
カモメとカモ以外では、今日は不思議なことにカワウがとてもたくさんいました。大和川大橋より下流に、42羽。これはまあ普通ですけど。大和川大橋より上流で、合計81羽が上流に向かって飛んでいきました。正午には、行基大橋の辺りで、カギの形になって上流に向かって飛ぶ45羽の群がいました。さらに24羽の群も上流へ。一体どこに、何をしにいくのか気になります。まだねぐらに向かう時間でもないし…。大和川の上流側、ひょっとしたら奈良県に集まっている場所があるんでしょうか?
確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、チョウゲンボウ、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、ウミネコ、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
かすみ網をはってバンディングです。今年は果実が不作ではないので、年末の果実の食べ尽くしは起きず、昨年とは違ってヒヨドリの脂肪蓄積は起きないと予想しています。ヒヨドリが冬季に脂肪を蓄積する場合は、11月終わりからそろそろ脂肪をためている個体が出てきます。そろそろ問題の季節です。
で、今日捕れたのは、ヒヨドリ7羽とシロハラ1羽。ヒヨドリの平均体重は68.4g。皮下脂肪量を5段階(1がなしで、5が満担)で評価すると、平均値は1.14。これはいずれも昨年の同時期よりも低い値です。予定通り!
調子にのってこの冬の長居公園のヒヨドリを予測すると、
◎クスノキなど樹木の液果は年が明けても残ります。少なくとも2月半ばまで。
◎だもんで、年が明けてもヒヨドリの個体数は減りません。
◎またヒヨドリの地上での草本の採食も見られません。
さらに調子に乗って予測すると、
◎庭にクロガネモチ、ナンテン、ピラカンサといった赤い果実を植えていても、この冬はヒヨドリにあまり(あるいはなかなか)食べられません。安心して下さい。
◎キャベツなど葉菜類を栽培している畑には、この冬はヒヨドリが集団で食害にやってくることは、ほとんどありません。
当たるかな? 楽しみです。
博物館の行事に行ってきました。6月の時と同様、鳥はあまり大したことはありませんでした。冬鳥は、ジョウビタキとアオジだけで、ツグミ類やアトリ類がさっぱりでした。今年は冬鳥の観察はあるものの、数は少ないように思います。おもしろかったのはテントウムシで、ナミテントウが電柱にたくさん集まっていたり、カメノコテントウやアミダテントウが採れたり、と話題豊富。
さすがに寒くなってきただけあって、両生爬虫類はあまり多くありませんでした。捕まったカエルは、アマガエルだけ。でもイモリはちゃんとまだ起きていて、捕まえて説明することができました。爬虫類としては、シロマダラの死体を拾いました。帰ってきて調べてみると、館の標本では新産地です。しかし残念なことに、この死体は頭だけがありません。分類形質が集中している肝心の頭がないので、標本にするか悩むところです。でも同定は一応できるし…。とりあえずホルマリンに浸けて見ました。あとでどうするか考えよう。
確認した鳥:キジバト、カワセミ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、ハシブトガラス
またまた山手のヒヨドリセンサスに行ってきました。ついにツグミの群に出会いました。ウソも来ていました。すっかり冬です。でもヒヨドリは尾根筋にはあんまりいません。水呑地蔵を少し下った辺りには群がいました。それでもあまり多くはありません。
博物館に帰る途中、長居公園にもツグミがたくさん来ていました。別に先に山に来ると言うわけでもなさそう。
確認した鳥:コサギ、アオサギ、コジュケイ、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ?、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、ウソ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
久しぶりにかすに網をはって鳥を捕まえました。今年初めて、昨年の大晦日以来です。でも昼から雨が降ってきて網を閉じてしまったので、捕まえたのは朝一番のヒヨドリとシロハラだけ。シロハラは脂肪でぶくぶくでしたが、ヒヨドリは脂肪もためずスマートなもの。
というわけで、この冬のヒヨドリ予報。この冬は比較的樹木の果実は豊作で、ヒヨドリによる食い尽くしはなかなか起きず、来年2月頃までは果実がありそうです。したがって畑のキャベツなどの葉菜類がヒヨドリに食べられることは、あまりないでしょう。
さて果たして当たるかどうか‥。
月曜は植物園が休園なので、人があまりおらず、昼間でも鳥の姿が多いようです。歩いていると、ボタン園の北東側の樹の上からオオタカが飛び立ちました。そのすぐ近くのムクノキには、果実を食べに来たシロハラとヒヨドリの群が。オオタカはこの鳥たちを狙っていたのかも知れません。
現在植物園でよく食べられているのは、ムクノキとクスノキの果実。ヒヨドリはムクノキよりはクスノキの方をよく食べています。少し前まではムクノキの果実を食べに来ていたキジバトも、今は大挙してナンキンハゼの果実を食べています。やや人気薄になったムクノキの果実を、今日はメジロが食べていました。でもムクノキの果実はどう考えてもメジロの口には大きすぎ。果皮を破って、果肉だけ食べていました。種子を潰してしまうキジバトとは違った意味で、メジロもムクノキの種子散布に役立っていないようで…(というより邪魔してるなあ)。
行事のです。コースはおおむね下見と一緒、JR河内磐船駅〜獅子窟寺〜くろんど園地〜くろんど池〜くろんど園地〜傍示〜JR河内磐船駅。ただし傍示の棚田の所では、人数も多かったので、自動車の通る道だけを歩き、田の周りの水路は観察しなかったので、いまいち棚田を楽しむことはできなかった。
鳥は、下見と同様ほとんどおらず。ジョウビタキがいたのと、タカが一度飛んだくらい。またもやもっぱらキノコと果実と両性爬虫類を探しながら歩いていました。しかし下見の時と違って、カエルはアマガエルとウシガエルがいただけ。約2週間で変わるものです。
獅子窟寺でマンリョウの果実を採ってたら怒られました。植えてあったらしい。植えてあるようなないような場所やったのに…。博物館の腕章をつけていたもんで、行事主担当のS学芸員も呼び出されて怒られてた。かわいそうに。
確認した鳥:マガモ(くろんど池のアヒル)、Accipiter sp.、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、スズメ、カケス、ハシブトガラス
採集した動物:ニホンアマガエル、カナヘビ、魚の一種、タニシの一種、ナメクジの一種
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。もう気分は初冬なのに、まだまだカモ類はあまりいませんし、カモメ類も上流の方には上がっていません。下流に向かって、所々にいるダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモを数えながら、快調に調査は進みます。とっても楽ちん。
阪堺大橋のすぐ上流の所になって、ようやくユリカモメの大群に出会いました。さて数えようかな、と思ったら、一斉にユリカモメ(と少し混ざったウミネコ)が飛び立ちました。あたりを見回すとハヤブサが1羽突っ込んできました。狙いはドバトのようです。頭のすぐ上をグルグルと逃げ回るドバトの群に、ハヤブサは方向転換を繰り返しながら、何度も急降下を仕掛けます。こんなに間近でハヤブサの狩りを見られるとは…。そのうち群から離れた1羽のドバトに狙いを絞り、一直線に追いかけはじめ、みるみる追いついていきます。ハヤブサがドバトにつかみかかる。と思った瞬間、ドバトは微妙に方向転換をして、見事にハヤブサをかわしてしまいました。ハヤブサもかっこよかったし、ドバトもなかなかやるなあ。
とふと気付くと上空を飛び回っていたユリカモメの姿がありません。慌てて見回すと、大部分は海の方へ逃げていく途中でした。というわけで、今回の調査では、上流側に飛んでいった66羽のユリカモメしか記録されませんでした。ハヤブサの攻撃前は、少なくともその10倍はいたのに…。ハヤブサのおかげで、調査はたいへん楽ちんなまま無事(?)終了しました。
現場への到着があと10分遅かったら、ハヤブサにも気付かず、今日もユリカモメが少ないなあ、で終わったはず。でも、なぜか釈然としない調査結果でした。
また山手のヒヨドリセンサスに行ってきました。ついでに他の鳥も数えてるのみならず、ヒヨドリが食べそうな液果の減り具合も見ています。さらに果実の種子のサンプルを集め、ヘビを見つけたらつかまえ、とけっこう忙しいセンサスです。
アトリやイカルの群がいて、ジョウビタキやアオジやシメも来ていて、すっかり冬ですが、ツグミとシロハラはいませんでした。あいかわらずコジュケイは元気に鳴いています。秋につがい形成でもするのでしょうか? それとも非繁殖期用のなわばりを確保?
立石越では、ヒバカリを捕まえました。今シーズンだけで、ずいぶんたくさんの大阪府産のヒバカリが集まりました。大阪ではシマヘビとアオダイショウに次いで多いのヘビなのでは?と思っています。
確認した鳥:ダイサギ、コサギ、アオサギ、コジュケイ、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、ムシクイの一種、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。楠木池の岸にアオサギが1羽いました。それがふと飛び立って、くちばしを下に向けながら水面近くをゆっくりしばらく飛んで。と思ったら、そのまま水面にボチャンと、飛び込むと言うより落ちました。まるでカモのように水面に浮かんだアオサギは、くちばしの長さの1.5倍くらいの魚をくわえていました。なんと、まるでアジサシ類のように、アオサギがダイビングをして魚を捕ったのでした。アオサギがカモのように浮いているだけならときどき見るけど、ダイビングして魚を捕るのを見たのは初めてでした。
と、珍しいものを見たと思っていたら、今度は埴池でも、アオサギが水面を低くゆっくり飛んでいます。もしかしたらと思ったら、案の定水面に降りました。でも魚はくわえていない。しばらく浮かんでから飛んでいきました。こちらは魚採りに失敗したのか?
こういったアオサギの採食行動はけっこうふつうに見られるんでしょうか? それとも堺のアオサギにはダイビング文化が浸透しているのか?
行事の下見に行ってきました。コースは、南海多奈川駅〜豊国崎〜岬町美化センター〜大阪府立水産試験場。豊国崎から岬町美化センターは、可能な限り海岸を歩きました。海岸近くまで岩壁が迫っていて、海岸はこぶし大以上の転石からなっています。大きめの岩をよく見ていくと、ところどころにコダイアマモがあります。ぜんぜん珍しくありません。岩の上には、タマキビ(とアラレタマキビ?)や笠貝(ヨメガガサ?)がたくさんついています。そして何よりたくさんいて目立つのは、フナムシです。
フナムシは嫌いです。それが海岸にウジャウジャいます。大阪でこんなにフナムシがいる場所は他にないのでは? その上、大阪のフナムシはあまり逃げません(これは気温が低いから?)。さらに岩崖の上にいるのが時々落ちてきます。恐かった。フナムシが恐い人には、地獄のような所です。フナムシが恐い人は、行事に参加しない方がいいと思います。
鳥で特筆すべきは、トビが多いことです。トビが同時に6羽も飛んでいるのが見られました。他府県では珍しくもないでしょうが、大阪はトビがあまり多くありません。6羽も一度に見られるなんて、なかなかありません。たぶん(ちょっとオーバーか?)。
確認した鳥:コサギ、アオサギ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、イソシギ、ウミネコ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、シメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの行事で行ってきました。少し風が強かったですが、陽が照って、ポカポカとしたいい日和でした。吉野川と違って、すぐ近くでシギ・チドリ類が見られました。それはいいんやけど、数と種類が少ない。採食行動のデータを少しとってみようと思ったけど、面倒になってやめてしまいました。
本当は、少しミヤコドリを期待していったのですが、いませんでした。例年、今頃に姿を現していると思うのですが…。沖の方を白い都鳥は、たくさん飛んでいました。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、ミサゴ、トビ、シロチドリ(12羽)、メダイチドリ(2羽)、ハマシギ(3羽)、キアシシギ(1羽)、イソシギ(2羽)、ユリカモメ、ウミネコ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
行事の下見に行ってきました。くろんど池って、大阪府ではなく奈良県生駒市でした。でもそれ以外はおおむね交野市を歩いてきました。コースは、JR河内磐船駅〜獅子窟寺〜くろんど園地〜くろんど池〜くろんど園地〜傍示〜JR河内磐船駅。
鳥は、ほとんどおらず。渡りの途中のも冬鳥も実質なし。もっぱらキノコと果実と両性爬虫類を探しながら歩いていました。くろんど園地では、ヌマスギ(だっけ?)の生えた湿地のようなところでカジカガエルを捕まえました。あまり流水的な環境ではないのに不思議です。その他、傍示の棚田周辺で、その他のカエルやメダカなどを。残念ながら爬虫類はさっぱり見つからず。でも、リスのエビフライを拾いました。
確認した鳥:マガモ(くろんど池のアヒル)、トビ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ類の一種、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
採集した動物:ニホンアマガエル、トノサマガエル、ウシガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、メダカ(たぶん)、タニシの一種
ヒヨドリを探してウロウロしていると、二次林の所で、20羽程度のアトリの群がアキニレの実を食べていました。樹冠部で飛び回っているツグミ類はすべてクロツグミの雌タイプ(黒いのが見たい)。アトリにツグミと、秋の渡りもすっかり後半に入ったようです。
一方でまだヒタキ類も健在で、きれいなキビタキの雄が、エノキの樹で鱗翅類の幼虫を食べていました。日曜の行事の時にいてもらいたかったです。
博物館の鳥の観察会で、午前中いっぱい植物園を歩き回りました。結局あまり鳥は見られませんでしたが…。くわしくはこちら。
二次林のところで、サクラの枯れ枝にコゲラが穴を開けていました。食物を探しているのではなく、どう見ても巣穴を開けているようです。直径3cmちょっとくらいのまん丸の入口です。でも、今はどう考えても繁殖期ではありません。来年の繁殖のための巣穴をすでに開けているのか、それとも冬の間のねぐらを作っているのか。
山手のヒヨドリセンサスに行ってきました。ケーブルカーを降りたら、そのまま尾根筋を北へ、十三峠で西に降りて、水呑地蔵を通って、山際の田んぼの間を通って、服部川駅へ。
先月に比べると、予定通りヒヨドリの数が増えていました。このヒヨドリが、いつ頃減るかを押さえるのが、この調査の目的。だからヒヨドリだけを数えたらいいのですが、ついでに他の鳥も数えました。尾根筋は樹がまばらで、薮になった場所が多く、ウグイスとホオジロだらけでした。あと、何故かコジュケイとホオジロがよく囀っていました。繁殖期でもないのに…。
確認した鳥:コサギ、コジュケイ、バン、ドバト、キジバト、コゲラ、アオゲラ、コシアカツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ類の一種、ウグイス、エゾビタキ、サメビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
日本鳥学会大会のカワウ観察のエクスカーションに行きました。数年前までカワウのコロニーがあった浜離宮のコロニー跡地を見学。浜離宮は、都市公園+日本庭園といった雰囲気で、あまりおもしろくない場所でした。ただ、日本庭園風の池には海水が入っていて、海産のハゼとかいろんな海水魚が見られて、ちょっと変わった感じでした。春になってアオサが発生すれば、もっと異様な日本庭園になるでしょう。
浜離宮見学後、船に乗って、追い出されたカワウ達の行き先である第六台場と荒川河口右岸を少し入った元貯木場を見学に行きました。第六台場は古くからある人工島で、戦時中は大砲が据え付けてあったそうです。ここにカワウのモデル(あんまり似てない)をおいて、コロニーの誘致に成功したと言います。捕食者がいないので、樹があまりない部分では、地上営巣も盛んに行っているそうです。元貯木場のカワウのコロニーは、30本弱の杭の上に巣をかけていました。まだ繁殖期の初めですが、何羽かヒナの姿も見られました。
ついでに葛西沖の三枚洲辺りもまわって、カワウの採食群も観察しました。三枚洲の辺りでは、1200羽以上のカワウが群になっていました。この大群が冬になると、内水面に移動して淡水魚を食べまくるそうです。確かに漁師さんはたまらんでしょう。カワウを冬の間も海にいてもらうにはどうしたらいいかが、問題です(海では水産被害はまったく問題になっていないようです)。むしろ興味があるのは、どうして冬になると内水面に移動するようになったのかですが…(この20年ほどの間の変化だそうです)。東京湾の冬の魚事情に変化があったのでしょうか?
浜離宮で確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、アジサシ、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、オナガ、ハシブトガラス
海上で確認した鳥:カイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、カモの一種、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
日本鳥学会大会に行ってきました。もちろん真面目に講演を聞きつつも、構内の鳥を少し探してみました。結局の所、あんまりいませんでしたが…。けっこう樹はあるのに、渡りの途中の小鳥はぜんぜん見あたりませんでした。大阪より渡りで通過する鳥は少ないんでしょうか?
確認した鳥:マガモ(アヒル)、カルガモ、ドバト、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
朝方、15羽程度のヒヨドリの群が二つ西の方に飛んでいきました。と思ったら片方の群がUターンして長居植物園に降りてきましたが…。ヒヨドリの群が移動するのを見たのは、今年初めて。そろそろヒヨドリが渡ってきたんでしょう。
朝、博物館から植物園に出ると、目の前の電線に小さな鳥がとまっていました。スズメかなと思って双眼鏡で見ると、ノビタキでした。電線と樹の上を行ったり来たりしています。渡り途中のノビタキと言えば、草にとまっているイメージなんですが、なんか珍しい光景でした。
大阪市の図書館の鳥を見るグループに誘われてタカの渡りを見に行ってきました。日帰りだと、朝早く出ても到着は午前9時40分。朝一番を見逃します。昨年はアカハラダカの乱舞が見られたというので、それを期待していったのですが、アカハラダカは朝早くにでただけでした。残念。まあそこそこ飛びましたが…。午前9時40分から午後2時までに飛んだタカ(トビは除く)の数は以下の通り(見落としもあると思いますが…)。
確認した鳥:ミサゴ(1羽)、ハチクマ(28羽)、トビ、オオタカ(1羽)、ツミ(1羽)、Accipiter sp.(1羽)、サシバ(99羽)、ノスリ(1羽)、ハヤブサ(2羽)、ドバト、アマツバメ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、スズメ、ハシブトガラス
コンピュータに向かって作業をしていて、ふと窓の外を見ると(長居植物園が見えます)、カラスが飛んでいるのが見えました。ハシブトガラスかな、と思ってると、何やらカラスより大きなのも飛んでいます。翼が細長く、灰色く見えたので、アオサギかな。とそこで気付きましたミサゴや。慌てて双眼鏡を出して見ました。確かにミサゴでした。おまけに一緒にトビも飛んでいます。どちらも長居公園では初めて見ました。2羽そろって、5羽のハシブトガラスに追われて飛んでいきました。
長居公園で一番よく見る猛禽はオオタカですからね。なんか、もうかった気分です。
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。そろそろカモやカモメが増えているかな。と思ったら、コガモが1羽いただけ。ユリカモメも見あたりません。今年は異様に遅いのかなと思って過去の9月末辺りのカモメ類の個体数を見返すと、
1994年9月30日 ユリカモメ23羽、ウミネコ5羽
1995年9月28日 ユリカモメ77羽、セグロカモメ2羽、ウミネコ302羽
1996年10月5日 ウミネコ3羽
1997年10月2日 セグロカモメ4羽、ウミネコ115羽
1998年10月2日 ユリカモメ137羽、セグロカモメ54羽、ウミネコ129羽
ユリカモメもセグロカモメもいなかったのは、確かに少ないけど。けっこう年による違いが大きいので、まあこんなこともあるかなってとこでしょうか。この時期の違いが、今冬のカモメ類の動向を予測するのに役立つか?とも思ったのですが、その分析は時間がかかるのでまた今度。
確認した鳥:ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ケリ、ウミネコ(132羽)、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの行事で、吉野川河口にシギ・チドリ類を見に行きました。朝早起きして、和歌山港からフェリーで徳島港へ。それからタクシーで吉野川大橋南詰へ。吉野川到着が11時40分で、干潮の時間が12時30分。昼食を食べて、ゆっくり鳥を見て、海沿いにフェリー埠頭まで戻ってきて、16時45分のフェリーで帰ってきました。和歌山港着が18時45分。難波の本屋で寄り道をして帰ってきたのが21時頃。日帰りに手頃なコースです。
行きのフェリーでは海の鳥を探しましたが、和歌山港と徳島港の近くで、ミサゴ、トビ、ウミネコが飛んでいたくらいでした。でも季節によっては、海鳥観察でも楽しめるかも。
吉野川は期待していたほどは、シギ・チドリ類はいませんでした(でもシギチだけで13種いれば充分か?)。また一番数も種類も多い場所が、岸から遠くて、目が変になるほどプロミナーをのぞいてようやく、ミユビシギやムナグロ、メダイチドリが確認できるって感じでした(でもそれがシギチ観察の醍醐味か?)。一応、数を数えてみたけど、小さいのは見逃しが多いと思います。それでもまあ大まかな雰囲気はわかると思います。
確認した鳥:カワウ、アマサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、ヒドリガモ、ミサゴ、トビ、シロチドリ(76羽)、メダイチドリ(3羽)、ムナグロ(1羽)、ダイゼン(42羽)、トウネン(14羽)、ハマシギ(6羽)、ミユビシギ(4羽)、アオアシシギ(1羽)、キアシシギ(2羽)、イソシギ(3羽)、ソリハシシギ(4羽)、オオソリハシシギ(7羽)、ダイシャクシギ(1羽)、ウミネコ、ドバト、ヒバリ、セグロセキレイ、モズ、セッカ、ホオジロ、スズメ、ハシボソガラス
ヒヨドリを探してウロウロしていると、何やらきれいな声が聞こえてきました。ちょっと変わったキビタキの囀りのような声。この季節なら変わったヒタキ類かも。とちょっとドキドキしながら近づいていくと。ソウシチョウが元気に囀っていました。そういえばソウシチョウの声はこんなんやったなあ。しかしこの時期に現れるとは、ソウシチョウも渡ってるの?
ここ数年、平地の長居公園で、ヒヨドリの個体数の変化と、もっぱらヒヨドリが食べる樹木果実の減り方を見ています。いったい山手ではどうなっているんだろう。ということで、この冬は山でも調べてみることにしました。
長居からできるだけ早く行ける山。ということで高安山を選びました。何と言ってもケーブルカーがあるので、長居から約1時間半で山の上(標高460mくらい)まで行けます。
で、今日は最初の下見。どんなコースでセンサスしようかとか、どんな樹の実があるか、などを見てきました。昼頃に行ったせいかもしれませんが、鳥の姿は少なく、少なくともセンサス調査はしやすそう…。
確認した鳥:キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ハシブトガラス
捕獲した爬虫類:シマヘビ
捕獲した昆虫:(ニセ?)コナラシギゾウムシ、オオフタオビドロバチ、ムモントックリバチ、セグロカブラハバチ、チュウレンジバチの一種
まだまだ暑いけど、長居植物園はすでに秋です。すでにキビタキ、オオルリ、コサメビタキとヒタキ類がそろっています。例年よりも少し早いような。今年の秋の渡りは多いのかな? 驚いたことに、口の小さなコサメビタキが、真っ赤なアカトンボを捕まえていました。
その他、クマゼミもすっかり鳴き声が減って、むしろチッチゼミやツクツクボウシの方が多いくらい。キセキレイも現れたし(長居ではキセキレイは秋に現れて、春にいなくなります)。モズはいるし、メジロとカワラヒワは増えたし。ほんとに、すっかり秋です。
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。池の水鳥を記録してさて次の池に出発。と思ったら電柱の上からムクドリが落ちてきました。羽根を広げもせずに、ドサッと。すでに充分に飛べそうな巣立ちビナでした(すでに成鳥と同じ黒い羽根に生え換わり始めてる)。上を見ると、ムクドリがもう一羽電柱の上にいて、鳴きながら飛び去る。こいつに落とされたのかな、と思ったけど、よくわかりません。
落ちたムクドリは、ぜんぜん動けず、嘴をあけてあえいでいます。他の人には、ムクドリの巣立ちビナは拾てくるな、と言ってるくせに、自分の目の前に落ちてると拾ってしまう。すぐに死んでしまいそうやな、と思いながら、左手に乗せて、次に調査する近くの池に移動。ところが、次の池の水鳥も記録し終わる頃になると、だんだん持っていたムクドリが復活してきました。足で指にとまるようになり、首もしゃんとしてきて。で、結局落ちてから5分も経つと、飛べるようになりました。ただの脳震盪やったようです。よかった。よかった。皮を剥かずに済んで…。
朝来ると、樽野学芸員からの伝言がありました。きのうの朝死んでいたスズメは、夕方もやっぱり落ちていた、と。またまた嘘ばっかり、と思いつつ見に行ってみると本当にまだたくさん死んでいます。どうやら昨日拾った33羽は、樽野学芸員が見つけたのとはまったく別物だったようです。今日拾ったのは、15羽。昨日のと合わせると、48羽になりました。不思議なことに、歩道のすぐ周りに落ちているのに、誰も注意を払おうとしません。気付かないんでしょうか?
堺市の方のスズメのねぐらでも、100羽以上が死んだらしいと教えていただきました。たった一晩の嵐でしたが、おそらく大阪中でものすごく多くのスズメが死んだんじゃないでしょうか?スズメの個体群動態は、荒天に大きく影響されているのかも知れません。
昼前頃、樽野学芸員がやってきて、長居公園でスズメが17羽以上も死んでいた、と言いました。またまた大層な、と思いつつ見に行ってみると本当にたくさん死んでいます。とりあえず拾い集めてみると、17羽どころか33匹も集まりました。全部スズメです。すでにネコなどに持って行かれたものもあるでしょうから、たぶんもっとたくさん死んでいたのでしょう。
持って帰ってきて調べてみると、33羽中、31羽は今年生まれの幼鳥(というより巣立ちビナに近い)、1羽は成鳥、1羽はぐちゃぐちゃでよくわかりませんでした。栄養状態はどうかなと思って、脂肪の蓄積を見ると、(2羽は胴体がなくてわからないので)31羽中26羽は鎖骨の間にまったく脂肪を持っていませんでした。
場所は、長居公園通り沿いの西端のおもにクスノキからなる林。スズメの集団ねぐらができる辺りです。死体はほとんどすべて濡れネズミ状態で、樹の周りや、ゴミの陰などに、けっこう集まって死んでいました。昨晩、長居周辺は強い風と強い雨が、朝方までずっと続いていました。集団ねぐらに集まって寝ていたスズメの一部が、強い風で下に落ちて、そのまま濡れて、体温が下がって死んでしまったのだろう、と考えています。少しでも暖まろうと集まって、そのまま死んでしまったかと思うと、かなり哀れです。
余所のスズメの集団ねぐらでもこんな大量死はおきてるのかな、と思ってたら、読売新聞の夕刊に「近鉄八尾駅前で、約500羽のスズメが落ちて、200羽以上が死んだ」という記事が載っていました。ここもおそらくスズメの集団ねぐらやったんでしょう。
たぶん他のスズメの集団ねぐらでも、同じようなことが起こっていると思います。みなさんの家の近所のスズメのねぐらではどうでしょう?スズメがたくさん落ちて死んではいませんか?よかったら見てみてください。
またもやレンタサイクルを借りて、飛行機の時間まで、新川河口と、新川下流周辺の水田地帯に鳥を見に行きました。
あいにく満潮に近い時間帯で、新川河口に鳥の姿は少なく、オオアジサシが1羽とグンカンドリの一種が1羽飛んでいたぐらいでした。水田地帯はちょうど2回目の田植えのシーズンのようで、あちこちで田植えをしていました。と思いきや直にイネの種蒔きをしている田もありました。
あんまり鳥がいないので、新川河口で甲殻類と昆虫を採集して帰ってきました。
確認した鳥:グンカンドリの一種、コサギ、クロサギ、アオサギ、バン、コチドリ、トウネン、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、オオアジサシ、ヒメアマツバメ、ヒヨドリ、シロガシラ、セッカ、メジロ、スズメ、ハシブトガラス
台風の影響もなく、すんなり船はでました。行きの船が雨模様だったのに対して、今回は上天気。マミジロアジサシやクロアジサシを期待したのですが…。
結局飛んでいたアジサシはエリグロアジサシだけ。その他に西表島沖から石垣港のすぐ外まで、全身黒く、翼下面だけ少し灰色いミズナギドリ類が、けっこうたくさん飛んでいました。たぶんハシボソミズナギドリだと思うんですけど、揺れまくる高速艇からでしたので、ちょっと自信はありません。
確認した鳥:ハシボソミズナギドリ?、エリグロアジサシ
友の会の合宿の最終日。宿からヒナイサーラに往復しました。亜熱帯の林を満喫でき、ヒナイサーラの上からのながめもいいのですが、鳥はあまりいません。林内で見たのは、キンバトとキビタキとメジロだけ。
夕方は、ミフウズラを探しに船浦から上原にかけての畑をウロウロしましたが、一度足元から飛び立っただけでした。不満。
夜は一人でヘビを探しながら道をウロウロ。リュウキュウコノハズクが鳴き、アオバズクも電線にとまっていました。オオコウモリもけっこう飛んでいたし、サキシママダラを捕まえたし。やはり西表島は夜に限ります。
確認した鳥:ミフウズラ、キジバト、キンバト、ズアカアオバト、アオバズク、リュウキュウコノハズク、サンショウクイ、ヒヨドリ、セッカ、キビタキ、メジロ、ハシブトガラス
友の会の合宿の続き。今日はバスに乗ってあちこちに行きました。バスの中からも、電線にとまるカンムリワシとズアカアオバト、地上を走るシロハラクイナなどが見られましたが、たいがいはバスの前方に乗っていた学芸員が見ただけ。
みんなである程度鳥を見たのは、浦内の水田と、大見謝川河口くらい。大富林道は暑くてほとんど鳥はいませんでした。
浦内の水田では、アカショウビンを多くの人が見たし、リュウキュウヨシゴイも何度も飛んでくれました。大見謝川河口では、黒いクロサギと白いクロサギがそろって姿を見せてくれました。
中でも注目は、浦内の水田脇の樹の枝で動き回っていたアカヒゲ?です。同定に自信がないのは、羽縁のバフ色でホシゴイ状態の幼羽の個体だったためです。全体にちょっと暗めのバフ色って感じで、ギィーギィーと妙なコゲラ風の声で鳴いていました。脚が長く見えたので小型ツグミ類の幼鳥だろう。西表島で繁殖する可能性のある小型ツグミ類はアカヒゲだろう。という三段論法で、その時はアカヒゲだと考えました。
帰ってきてから調べると、西表島辺りに生息するとされるウスアカヒゲは、(亜種名の)アカヒゲの越冬個体群なのではという説まであるそうで。とたんに自信がなくなりました。ひょっとしてキビタキの幼鳥を見間違えたのか、とか。脚は長く見えたんですけどね…。
浦内で確認した鳥:リュウキュウヨシゴイ、シロハラクイナ、アカショウビン、サンショウクイ、ヒヨドリ、アカヒゲ?、セッカ、メジロ、ハシブトガラス
大見謝川河口で確認した鳥:クロサギ、サンショウクイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス
午前中は雨模様。雨の合間をぬって、船浦港から鳩離島を見ていました。望遠鏡の最大倍率でようやくベニアジサシとエリグロアジサシが識別できる程度。もっと近づきたい‥。鳩離島はアジサシ類の繁殖だけでなく、キジバトの地上営巣でも(一部で)有名です。聞いていた通り、キジバトが盛んに鳩離島と西表島の間を出入りしていました。
午後から、友の会の合宿に突入。このときになると雨はからっとあがっていました。でも行事では、カニやヤドカリや貝やユムシにみんな忙しく、とても鳥を見ているどころではありませんでした。
夜は、琉球大学の施設を借りてライトトラップでの昆虫採集です。辺りではリュウキュウコノハズク少なくとも6羽が、盛んに鳴きかわしており、とても賑やかでした。複数のフクロウ類が、あんなに鳴きかわしているのに出会ったのは初めてで、なかなか感動しました。
確認した鳥:ダイサギ、コサギ、ムラサキサギ、キアシシギ、ベニアジサシ、エリグロアジサシ、キジバト、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、ツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス
今日もレンタサイクルで、西表の西部の道路沿いを走り回りました。一日雨模様で、涼しいのはいいのですが、ビショビショになりました。風邪をひかなかったのが不思議なくらい。
浦内川の南側の水田で、ツルクイナを見つけました。これも事前情報通り。この勢いでと、星立にズグロミゾゴイを探しに行ったのですが、完全にふられました。ズグロミゾゴイとは相性が悪いようです。代わりにアカショウビンをゆっくり観察し、網の中に入り込んでしまったリュウキュウヨシゴイを間近に観察できました。逃げ回るので出してやることはできませんでしたが。
祖納の道端では、シロハラクイナの綿毛のかわいいヒナを拾いました。雨の中でじっとしていましたが、まだ元気で盛んに親鳥を呼んで鳴いています。どうやら親鳥は石垣を登って行ってしまったようです。とりあえず石垣の上にのせてやると、親鳥を呼びながら歩いていきました。
星砂海岸では、エリグロアジサシを間近に観察できました。岩の上にのっているのに近づいていくと、約30m位の距離に来たところで飛び立ち、盛んに攻撃を仕掛けてきました。どうやら巣があったようです。攻撃してくる姿がとてもきれいなので、しばらくその場でながめていたら潮が満ちてきて、帰りは靴と靴下を濡らしてしまいました。
夜は他の人が拾ってきたシロハラクイナの死体2つの皮を剥く羽目になりました。こんな所まで来て、皮剥きをしなくてはならないとは…。でも冷凍庫がないので、仕方なく剥きました。
確認した鳥:リュウキュウヨシゴイ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ムラサキサギ、カルガモ、カンムリワシ、シロハラクイナ、バン、ツルクイナ、イソシギ、エリグロアジサシ、キジバト、キンバト、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、アカショウビン、ツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス
友の会の合宿に西表島へ。下見の時と同じく2日早めに出て、遊ぶことにしました。まずはレンタサイクルで、走り回りました。
新川河口では、あこがれのオオアジサシを見ることができました。でもベニアジサシはおらず。また事前情報があったグンカンドリが1羽飛んでいました。事前情報ではオオグンカンドリということですが、幼鳥で、結局オオグンカンドリかコグンカンドリかよくわかりませんでした。大きさを比較する相手もなかったし‥。
水田ではツルクイナを、畑ではミフウズラを探したのですが、見つかりませんでした。
確認した鳥:グンカンドリの一種、チュウサギ、コサギ、クロサギ、アオサギ、ムラサキサギ、シロハラクイナ、バン、シロチドリ、メダイチドリ、ダイゼン、トウネン、アカアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、オオアジサシ、コアジサシ、ドバト、キジバト、ズアカアオバト、ヒメアマツバメ、ツバメ、ヒヨドリ、シロガシラ、セッカ、メジロ、スズメ、ハシブトガラス
今日は、行事の本番。菅原城北大橋を渡りながら、カイツブリの巣とカンムリカイツブリを観察。までは下見の時の予定通り。でも、肝心のツバメがなかなか上空を乱舞してくれず。最後の10分くらい、半分くらいが上空に舞い上がっただけ。約2500羽の乱舞ってとこでしょうか。
確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、ゴイサギ、アオサギ、バン、ドバト、キジバト、ヒバリ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
夕方から、明日の行事の下見に、大阪市東淀川区豊里の淀川河川敷のツバメの集団ねぐらを見に行ってきました。まだ少し時期が早いようで、5000羽程度しか集まっていませんでした。昨年の8月21日には約10000羽を数えましたので、もう少ししてから見に行った方が楽しめるようです。
ツバメ以外で特筆すべきは、ヨシゴイが飛んでくれたことです。大阪では希少種なので、貴重な記録と言っていいでしょう。あと、カイツブリが巣をつくっていたり、オオヨシキリの巣立ちヒナがケンカをしていたりと、けっこう見るものはありました。
というわけで、明日は行事の本番です。午後5時に城北公園に集合。ちょっと集合時間が早かったようで、1時間半ほど時間をつぶす必要があります。ツバメが集まり出すのは、せいぜい午後6時半頃から。頭が痛い。
確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、ヨシゴイ、ササゴイ、ゴイサギ、アオサギ、マガモ(アヒルです)、カルガモ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ
今日もまた行事に行ってきました。これで5月終わりからの一連の行事が一段落。晴れたのはいいけど、とても暑い一日でした。おかげでカジカガエルが鳴かない。
予想通り、鳥はおらず。午前中、側川渓谷では両生爬虫類担当でした。一応、タゴガエルとツチガエルとカジカガエルとニホントカゲを説明。午後、槙尾山から施福寺に下りる途中、なぜかキノコ採集を始めてしまい、施福寺では大胆にもキノコの説明もしてしまいました。もっとも種類まで言ったのはタマゴタケだけで、あとはテングタケの仲間、ベニタケの仲間、イグチの仲間、オニイグチの仲間、ムラサキフウセンタケかな、といったレベルですが。さっぱり鳥専門の学芸員らしくなかった…。
確認した鳥:サシバ、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:、シマヘビ(捕獲)、ニホントカゲ(捕まえたけど尾の切れた幼体だったので放してきました)、ニホンカナヘビ(逃げられた)、ヒキガエル、ツチガエル(捕獲)、タゴガエル(捕獲)、カジカガエル
大阪鳥類研究グループの行事で、阪急水無瀬駅のコシアカツバメの調査の後、車で移動して、鵜殿のツバメの集団ねぐらを見に行きました。
一昨年は堤防の上から見ていて、低くツバメが飛んでいるところしか見えなかったので、今年は上空を乱舞するのを見ようと、河川敷内でツバメがやってくるのを待ちました。結局、少しは乱舞してくれたものの、あまり大規模の乱舞ではありませんでした。一つは時期がまだ少し早くて集まるツバメが少ない。さらに広い鵜殿のヨシ原に、何カ所かに分かれてねぐら入りするためのようでした。
成果と言えば、ツバメが集まってくるのを待っている時に聞いたカッコウの声。対岸のけっこう遠くから”カッコウカッコウ”と盛んに鳴く声を聞きながら。あれは本物の鳥のカッコウが鳴いているのか、それともどこかでテープを流しているのかとても悩みましたが。夕暮れ近くになって、下流側にかなり移動して鳴いてくれたので、本物の鳥のカッコウと納得しました。この時期に鳴いているという事は、ヨシ原のオオヨシキリあたりに托卵して繁殖している可能性があると思います。大阪では重要な記録です。
確認した鳥:ゴイサギ、アオサギ、カルガモ、コチドリ、イソシギ、カッコウ、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの行事で、阪急水無瀬駅の近くの高架下のコシアカツバメのコロニーの調査に行きました。ここでは、この4月から調査をされている方がいるので、その調査の手伝いに。というか手伝いと称して無理矢理押しかけたというか。
集まったメンバーで分担して、90個近くあるコシアカツバメの巣への出入りを見張りました。午前中約1時間、午後約1時間半。高架下(駐輪場になってます)の見通しの利くところに座り込んでいました。駐輪場の利用者から不審な目を向けられながら。駐輪場の利用者はコシアカツバメのことはあまり知らないようですが、近所の商店の人たちはよく知っていて、それから調査をしている人がいることも知っていて、昼食を買いに行ったら、ツバメの調査の手伝いに来たん?と向こうから声をかけてくれました。
分担して見張っていた巣は12個あったのですが、その内、4個の巣にはけっこう出入りがありました。ヒナがいるらしい巣もあれば、抱卵しているのかな、という巣もあります。さらに1巣には、1度だけ2羽でやってきて、20分位中にいて、また2羽とも去って行きました。これは巣場所選びか産卵か?さらに1巣では大きなヒナが2羽、ときどき顔を出しているのですが(これがかわいい!)、一度も親鳥は餌をやりにきませんでした。調査をしている方によると、巣立ちが間近いんだそうです。さらに1つの巣はつくっている途中でした。と言っても、3度やってきただけ。いつになったらできるのやら。
コシアカツバメの巣は、壷状になっていて、顔をのぞかしてくれなければ中が見えません。巣への出入りや、中から聞こえるヒナの声を頼りに、繁殖ステージを判断しなければなりません。なかなか調査しづらい鳥です。
さて、2時間半ほどコシアカツバメの巣の前に座っていての一番の発見は、その声でした。たぶん囀りのような声なんだと思うのですが、プィープィーといった感じのかわいい、少しきれいな声を出すことがあります。これがちょうどR2D2みたいなんです。
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。最近の雨のせいで、水量が多く中州がほとんどありません。鳥が少ない季節の上に、中州もないということで、数える相手の鳥がほとんどいません。とても楽。集計も楽。
確認した鳥:カワウ(6羽)、ササゴイ(2羽)、ダイサギ(6羽)、コサギ(12羽)、アオサギ(49羽)、カルガモ(22羽)、ウミネコ(520羽)、ドバト、キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
今日は、行事の本番。てっきり雨で中止と思っていたのに…。水無瀬駅でコシアカツバメのヒナを観察。途中でツバメのヒナも観察。若山神社から車道に出た所、下見の時とまったく同じ場所でハチクマが2羽も飛ぶ。尺代の集落でキセキレイの巣立った後の巣を観察。鳥はこんなところ。期待したカワガラスは、川が増水していて見あたらず。若山神社のアオバズクも見あたらず。
一方、両生類は、水田でヌマガエルを観察。若山神社でタゴガエルと、モリアオガエルの卵塊とオタマジャクシを観察。水無瀬渓谷でヤマアカガエルとタゴガエルを観察、カジカガエルは見あたらず。解散後の帰り道の水田で、アマガエルとツチガエルとトノサマガエルを観察。
爬虫類は、ヘビがいる、との叫び声に駆けつけたけど、逃げた後。若山神社のモリアオガエルの池に、小さなミシシッピーアカミミガメがいたので、採集しただけ。
結局、カエル担当の学芸員のようでした。ずっとカエルカエルって言ってたしなあ…。
確認した鳥:ハチクマ、キジバト、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
確認した両生類:ニホンアマガエル、ヌマガエル、ツチガエル(捕獲)、トノサマガエル(捕獲)、タゴガエル(捕獲)、ヤマアカガエル(捕獲)、モリアオガエルの卵塊
今日もまた行事の下見に行ってきました。これで5月終わりからの一連の行事が一段落。午後からは雨という天気予報でしたが、幸い施福寺に到着した時に、本格的に降り始めました。
側川渓谷は、昆虫が多く、カジカガエルもたくさんいて、サワガニやヒバカリも捕まえられたし。とても楽しい所でした。唯一の難点は、カワガラスがいないこと。川が荒れているせいか水生昆虫が少なく、そのためカワガラスがいないのかな、と思っています。
尾根筋に登って施福寺までは、もっぱらアカマツ林で、あちらこちらにリスのエビフライ(リスがマツボックリを食べた食痕)が見られました。でも、それ以外はとくにおもしろいものはありませんでした。
確認した鳥:ホトトギス、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:、ヒバカリ(捕獲)、タゴガエル、カジカガエル(捕獲)
行事の下見に行ってきました。水無瀬駅の所のコシアカツバメのコロニーを観察してから出発。道草をたくさん食べてから若山神社に到着。モリアオガエルの大量の卵塊を見る。近くの人の話ではアオバズクの声がするとのことなので、とまっている姿を探すけど、見つからず。
昼食後、水無瀬渓谷に。水量が多くて、とてもカワガラスやカジカガエルを見つけるどころではない。でもとても感じのいい渓谷でした。向かいの山の上がゴルフ場でなければ、言うことはないんですが…。オオルリは囀っていなかったけど、雄が餌を運んでいるのを観察できました。
尺代の集落に戻ってきたところで、キセキレイのヒナが2羽いる巣を発見。しばらくすると、驚いたことに、その2羽が相次いで巣から飛び立った。別にこちらが驚かして飛ばしたわけでもないのに。偶然、正に巣立ちの瞬間を見られたわけで、とてもラッキーでした。巣立ったヒナは何とか飛べるけど、尾が短くてとても間抜け。
最後に大山崎のサントリーの工場裏の池のモリアオガエルの卵塊を見て終わり。行事本番では、アオバズクとカワガラスとカジカガエルの確認が目標です。
確認した鳥:ハチクマ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
確認した両生類:ニホンアマガエル(捕獲)、ヌマガエル(捕獲)、タゴガエル、モリアオガエルの卵塊