1999年1月、2月、3月、4月、5月、6月
(1997年下半期、1998年上半期、1998年下半期)
大阪鳥類研究グループの農耕地で繁殖する鳥の調査のほんとの最後の追い込みです。いつになく早起きして、朝8時から午後3時40分の間に、4地点の調査をしました。歩いていたのは合計約6時間半。朝も昼も食べていないので、さすがに疲れた。
・岬町淡輪(歩いたのは南海岬公園駅〜淡輪駅)
ケリがいません。カエルもいません。かわりと言ってはなんですが、西陵古墳にヒナのいるアオサギの巣を一つ見つけました。それからトビもいました。
確認した鳥:ゴイサギ、アオサギ、トビ、コジュケイ、ドバト、コゲラ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、セッカ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
・阪南市鳥取〜尾崎町(歩いたのは南海鳥取ノ庄駅〜尾崎駅)
ケリは少しだけいました。アマサギは32羽の大きな群でした。ヌマガエルとトノサマガエル、カブトエビを捕獲。
確認した鳥:アマサギ、コサギ、アオサギ、キジ、ケリ、ドバト、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
・田尻町吉見〜泉佐野市長滝(歩いたのは南海吉見ノ里駅〜JR長滝駅)
ケリはけっこうたくさんいました。ヌマガエルを捕獲。
確認した鳥:カイツブリ、コサギ、アオサギ、トビ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
・泉南市幡代〜男里(歩いたのはJR和泉鳥取駅〜南海樽井駅)
ケリは少しだけいました。ケリは泉佐野市から南に行くほど少なくなっていました。アマガエルとカブトエビを捕獲。ダルマガエルがいるという場所にも寄り道してみましたが、いませんでした。
確認した鳥:カイツブリ、ゴイサギ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの農耕地で繁殖する鳥の調査は6月いっぱいで終わりなので、最後の追い込みです。雨が降ったおかげで、予定が狂ってしまった。
・門真市三ツ島〜北島
ハスやクワイがけっこう植えられている地域です。昔は広いハス田が拡がっていたのでしょう。シマヘビとヌマガエルを見つけたのですが、逃げられてしまいました。
確認した鳥:コサギ、アオサギ、カルガモ、バン、ケリ、ドバト、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、オオヨシキリ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
・交野市星田北〜枚方市茄子作
驚いたことにタマシギを記録しました。昼日中から鳴いていました。夜に行けば、もっと鳴いているのかもしれません。タマシギも調査対象とは言え、でるとは思っていなかったので驚きました。ここではヌマガエルの捕獲も成功。
確認した鳥:ゴイサギ、アマサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、キジ、タマシギ、ケリ、ドバト、キジバト、セキセイインコ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの農耕地で繁殖する鳥の調査に行ってきました。今回は、6月14日に挫折した羽曳野市。ケリもセキレイ類もたくさんいました。一応、ヒクイナとタマシギの調査もしてるのですが、予定通り確認されません。カブトエビは採集しましたが、カエルには逃げられました。ヌマガエルっぽかったです。
確認した鳥:ゴイサギ、アマサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
友の会の月例ハイクに行ってきました。下見の時ほどは、山頂付近の鳥は確認できませんでした。ゴジュウカラはやっぱりいないし。ガセネタでしょうか?
代わりに弘川寺のところの水田で、イモリとツチガエルが採集できました。大阪側は、弘川寺周辺以外はさっぱりおもしろくなかった。ナガバノモミジイチゴも雨の後のせいか、水っぽくてまずかったし。
確認した鳥:ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、キビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ハシブトガラス
行事の下見に行ってきました。登山のような行事が多い中、この行事は川沿いに歩くだけ。と思ってたら、永楽ダムの周りの山に登る羽目になってしまった。大した山でもないのに、とてもハード。その上、しんどいだけで、鳥も両生爬虫類も虫もいない。本番では登りたくないなあ。
コース前半の秬谷は、ほとんど何も見るものがない。オオルリが囀っていたくらいかな。カワガラスはおらんし、両生爬虫類もあまり見あたらないし。一方、秬谷の奥から成合の水田やため池は、両生類などが、いろいろな動物がいて楽しかった(しんどいだけの登山を除いて)。まあ鳥は大したことなかったけど…。
採集した動物は、イシガメ、クサガメ、カナヘビ、トノサマガエル、ヌマガエル、ドジョウ、何かわからん池の魚、カブトエビの一種、ヒルの一種などなど。もっとも自分で採集したのはほとんどなくて、一緒に行ったみんなで採ってたって感じ。本当は、ダルマガエルが数年前に捕れたという池に、期待しながら行ったんやけど、残念ながら捕れたのはトノサマガエルでした。
確認した鳥:トビ、コジュケイ、キジバト、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
きしわだ自然資料館が、岸和田市と忠岡町にまたがる埋立地で繁殖するコアジサシを調査に行くというので、連れていってもらいました。ついでに、と無理を言って、岸和田市内のサギの繁殖の可能性のあるため池を案内してもらいました。一日、車で連れて歩いてもらったので、とても楽して、いろんなものを見ることができました。
・南大阪湾岸北部処理場の埋立地(岸和田市木材町・忠岡町新浜3丁目)
お目当てのコアジサシは意外と少なく、辺りにいたコアジサシは約25羽。巣もせいぜい10程度。ちゃんと卵も確認できました。またコチドリとシロチドリも繁殖しているようです。水たまりでは、ヌマガエルをGET。
・流木の今池
チュウサギの巣材運びが確認されたという場所ですが、残念ながらチュウサギの姿はなく、アオサギの幼鳥はいたものの、こちらも巣は確認できませんでした。養魚池として利用されているそうなので、サギの巣はたたき落とされたのかも知れません。
・カリマタ池
かつてサギのコロニーがあった場所ですが、サギの姿はなし。
・磯上の今池
ヨシ原で繁殖するアオサギがいる池です。ヨシの背が高くなっていて、ほとんど中が見えませんが、少なくともヒナのいるアオサギの巣が2つはありました。その他にゴイサギの巣立ちビナらしい個体もいたので、ゴイサギも繁殖している可能性があります。
・軽部池:けっこう立派なコロニーです。利用されている巣は、ゴイサギ11巣、ダイサギ1巣(造巣中)、コサギ29巣、アオサギ2巣、といったところ。ほかにチュウサギ1羽とアマサギ2羽もいましたが、とりあえず繁殖の様子はありませんでした。
大阪鳥類研究グループの農耕地で繁殖する鳥の調査に行ってきました。ケリやアマサギ、セキレイ類などを数えながら水田地帯を歩きます。数える対象を絞っているので、調査自体は割と楽。むしろ退屈なので、カブトエビやカエル類などを探しながら歩いています。ほんとは羽曳野市の方にも行く予定でしたが、それは挫折。後日改めて行きます。
・富田林市彼方〜西板持町
ビニールハウスが多い地域です。カブトエビもカエルも見あたらない。
確認した鳥:アマサギ、コサギ、アオサギ、ケリ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ
・千早赤阪村森屋〜河南町寺田
パッチ状ですがかなり広い水田地帯。トノサマガエルとツチガエルを捕まえました。
確認した鳥:アマサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
行事の本番に行ってきました。平日の下見と違って、安威川沿いを走るダンプはないけれど、川には釣りやらバーベキューやらの人が多くて、みんなで川に降りることができませんでした。昼食場所も変更せなあかんかったし。
下見の時と同様、鳥はあまり大したことはありませんでした。サンショウクイが鳴いたのと、サシバを見たのと、コシアカツバメの巣、ぐらいのもの。おもしろかったのは両生爬虫類で、シマヘビ、アオダイショウ、ヒバカリの幼蛇を次々と捕まえ、タカチホヘビとジムグリの死体も確認しました。アオダイショウは、何か大きなものを飲み込んでいるので、無理矢理吐き出させると、ヒミズでした。全長50cm弱のアオダイショウがあんな大きいヒミズを飲み込むとは…。
確認した鳥:アオサギ、カルガモ、サシバ、キジバト、ホトトギス、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、サンショウクイ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ハシブトガラス
確認した両生類:イモリ、ニホンアマガエル、タゴガエル、ヤマアカガエル、トノサマガエル、カジカガエル
確認した爬虫類:ニホンカナヘビ、タカチホヘビ(路上や溝にひからびた死体)、アオダイショウ(幼蛇)、シマヘビ(幼蛇)、ジムグリ(幼蛇の死体)、ヒバカリ(幼蛇)
大阪鳥類研究グループの行事で、和泉市の山手に行って来ました。目的は、第一にアオバズクを見ること。毎年やってくるという所に連れていってもらうと、あっけなく見れました。つまらんくらい簡単。
他の目的は、イカルチドリとコシアカツバメの繁殖を確認すること。でもイカルチドリは見られず(コチドリはいたけど…)、コシアカツバメの巣はあったけど、ことごとくスズメに乗っ取られていて、コシアカツバメの姿はなし。
代わりに見られたのは、ハチクマのディスプレイ。波形に飛んで、その頂上付近で数回翼を上でたたき合わせる、というのを繰り返していました。農耕地の上で。誰に見せてるんでしょう?
それから車で、槙尾山の方にサンコウチョウを見に連れていってもらいました。姿は見られなかったけど、声を聞くことができました。
確認した鳥:コサギ、トビ、ハチクマ、コチドリ、ドバト、アオバズク、ホトトギス、カワセミ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、クロツグミ、ウグイス、オオルリ、サンコウチョウ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
行事の下見に行ってきました。登山のような行事が多い中、この行事は川沿いに歩くだけ、とても楽。その上、両生爬虫類もいろいろ採集できたし。なかなか楽しい下見でした。安威川ダムができると、この辺りも無茶苦茶にされるようで、なんとか残して欲しい場所です。
鳥では安威川から下音羽川にかけて、カワガラスとオオルリといういてもおかしくない鳥がさっぱりいなかったのが、特筆すべき事でした。あとサンショウクイがいたのには驚きました。
下音羽の集落の下音羽川にかかる橋の下には、コシアカツバメがたくさん巣をつくっていました。で、それを記録しようとして、橋の名前がわからず困ってしまいました。”地なんとか橋”なんですけど、真ん中の字が達筆すぎて読めない。館長を含めて誰も読めない。あとになって地蔵橋が正解だと教えていただきました。
確認した鳥:ゴイサギ、アオサギ、カルガモ、ホトトギス、カワセミ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、サンショウクイ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、ハシブトガラス
友の会の月例ハイクの下見に行ってきました。本当はロープウェイで登って大阪側に降りてくるはずやったのに、月例ハイク本番の日曜だけロープウェイが、ゴンドラの取り替えとかのために動かないことがわかり。仕方がないので、下見の時から歩いて登ることになってしまいました。でも意外なことに登りは楽でした。見るものもいろいろあったし。むしろ植林の間をかなり急に下っていく下りの方がしんどかった。膝にくるし。
山頂付近のブナを少し含む林で、アオバト、オオアカゲラ、ミソサザイ、クロツグミ、キビタキ、ヒガラを確認。いずれも大阪では限られた場所でしか繁殖していない鳥たちです。
と、おおむね鳥は成果があったのですが、心残りはゴジュウカラです。いると聞いていたのですが、見つけられませんでした。ほんとに確認記録があるのでしょうか? 本番の時は、ゴジュウカラをがんばって探したいと思っています。
確認した鳥:コジュケイ、キジバト、アオバト、カッコウ、ホトトギス、アオゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、キビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシブトガラス
行事の本番に行ってきました。下見でしんどかったので、無事に行事が終了するか少し心配しましたが、下見よりも30分遅れながら、全員無事に帰ってきました。
なぜか下見ほど鳥が鳴いておらず、カジカガエルもあまり鳴いておらず、頂上でもツバメ類がほとんど飛んでおらず(下見の時にはたくさん飛んでいたので資料も用意したのに!)、あまり説明することはありませんでした。
両生爬虫類では、岩湧寺の所でタゴガエルとシマヘビをGET(樽野学芸員が採集)、その後、加賀田川沿いの水たまりでトノサマガエルをGET。山頂でカナヘビを見つけたけど、自切して逃げられ、しっぽだけGET。あとぺったんこのイモリ。カジカガエルは鳴いてたけど、捕れず。まあさほど努力もしなかったけど…。
山頂ではイワツバメが2羽飛んでいました。大阪側で繁殖しているのかが気になります。誰か見つけて教えておくれ。
確認した鳥:ハチクマ、コジュケイ、ホトトギス、ツツドリ、アオゲラ、コゲラ、イワツバメ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、クロツグミ、ウグイス、オオルリ、キビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ハシブトガラス
堺市から美原町方面の農耕地で繁殖する鳥の調査の帰りに立ち寄りました。サギのコロニーが、とくにダイサギが繁殖しているという情報があるので、確認に。なんせ大阪府下でダイサギの繁殖情報が今年あるのは、樋野ヶ池と泉南市新家の大池だけ。たぶんもっと探せばあるでしょうが、少ないのは確か。
行ってみると確かにたくさんのサギがいて、巣に座っている成鳥やヒナがいます。巣づくり、成鳥が巣に座っている、巣内ヒナが確認できた巣は、ゴイサギ9巣、ダイサギ3巣、コサギ9巣、アオサギ19巣。見えない場所にもう少し巣があるようでした。
さらに注目は17羽のアマサギがいたこと。中には明らかに婚姻色の個体や、巣材を物色しているらしい個体までいました。今のところ、大阪府下でアマサギの繁殖は確認されていません。たぶんこれからがアマサギの繁殖期なのでしょう。とにかくまた見に行ってアマサギの繁殖を確認したいと思います。
博物館の行事に行ってきました。下見の時には気持ちが悪いくらいいた尺取虫が、めっきり少なくなって、少し残念。
歩き始める前からハチクマとサシバが飛び、幸先がいいと思ったけど、けっきょく鳥はあまり鳴きもせず。もっぱらシマヘビを捕まえることで、行事参加者には受けていました。
鳥の収穫は、上孝子の集落でコシアカツバメの巣を見つけたこと。2階建ての家の2階のひさしに巣が二つあり、片方にコシアカツバメが出入り、もう片方にスズメが出入りしていました。コシアカツバメが出入りしている巣にも、スズメが入ろうとしては追い払われていたので、こちらもスズメに乗っ取られるのも時間の問題かも知れません。さらに1階のひさしにはコシアカツバメの巣の跡が二つあり、その内の片方では、ツバメが巣をつくって座っていました。一つの家に、コシアカツバメの巣の運命が4通りも見られて、ちょっとおもしろい光景でした。
確認した鳥:アオサギ、トビ、ハチクマ、サシバ、コジュケイ、ホトトギス、カワセミ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
行事の下見に行ってきました。南海紀見峠駅から根古谷を通って岩湧山山頂へ、ちょっと戻って’いわわきの道’とやらを降りて岩湧寺、あとは車道を延々と南青葉台口のバス停まで。健脚向きとは聞いていたけど、本当に健脚向き。ずーっと歩いていたのに、朝9時半に出発して、バス停到着が午後4時。間の昼食は30分。行事本番は何時に(あるいは何人?)帰ってこれるやら。
山頂までに道沿いの林の大部分は植林で面白くない。それでも600mを越える辺りからミソサザイ、ヒガラなどがさえずり、クロツグミの囀りも聞くことができた。山頂ではカッコウも鳴いていたけど、これはたぶん渡りの途中。
鳥以外では、根古川と加賀田川ではカジカガエルが鳴き、岩湧山から岩湧寺辺りにかけての沢沿いでは、タゴガエルが盛んに鳴いていた。シュレーゲルアオガエルの声もあちらこちらで。
それから、尾根道のアカマツが生えている一角では、リスがマツボックリを食べた食痕がたくさん見られた。残念ながらリスは見られず。普及行事本番でも、大切な観察ポイントなので、一つだけ採集して、残りは置いてきました。
確認した鳥:サシバ、コジュケイ、キジバト、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、アオゲラ、コゲラ、イワツバメ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、クロツグミ、ウグイス、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシブトガラス
長居植物園でヒヨドリを観察していると、二次林からまるで熱帯の鳥のような、あるいは物まねをしていない時のキュウカンチョウのようなきれいな大きな声が聞こえてきました。何かなーと思って見に行くと、コウライウグイスでした。雄の成鳥なんでしょうか。まっ黄色のとてもきれいな個体です。声はピヨオ・オー(この声にはけっこうバリエーションが多い)とか、ポーコー(コーが高い)とか、ウニィー(ちょっとネコみたいに)などと、盛んに鳴いていました。
その近くではメボソムシクイも囀っていました。どちらも5月後半から6月前半に渡ってくる鳥です。そろそろ春の渡りも終わりってことです。
さらに近くではクマゼミも1匹鳴いていました。これはちょっと早すぎ。
大阪鳥類研究グループの観察会、というよりハイキングで行ってきました。鳥を見ると言うよりは昆虫採集していたような気がします。それでもカワガラスやオオルリ(シルエット状態で青というよりは、黒いオオルリでしたが…)を観察し、アオバトのつがいを見つけたり、コシアカツバメの巣を見つけたり、とけっこう楽しめました。
キッキッキッキッと鳴く小型の猛禽(ツミ?)や、上空をちらりと飛ぶカラスくらいの大きさの猛禽(サシバ?)もでましたが、いずれも自信を持って同定できませんでした。
確認した鳥:トビ、キジ、アオバト、ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシブトガラス
博物館の行事の下見に行ってきました。行事本番では行かない高仙寺や、逢帰ダムの奥の池などまでまわったので、南海の紀ノ川駅に着いたのは、午後6時前でした。
コース全体を通して、とにかくガの幼虫が多く、とくにいたる所に尺取虫がいて、人が近づくと頭を振って威嚇(?)します。芋虫・毛虫が嫌いな人にとっては地獄のようなコースです。行事本番が楽しみ。
その他には、ハチクマ・ミサゴ・ハヤブサといった猛禽、ウサギ、セイヨウミツバチの分封らしき大群、などなどけっこういろんなものが見られて、楽しい一日でした。そうそう逢帰ダムでハルゼミも鳴いていた。そうそうフクロウの羽根を拾った方がいました。生息してるんですねえ。
確認した鳥:ミサゴ、トビ、ハチクマ、ハヤブサ、キジ、コジュケイ、ドバト、キジバト、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
採集した脊椎動物:シマヘビ(とても黒い!)、カナヘビ、シュレーゲルアオガエル
昨日、博物館にコゲラとノゴマが衝突しました。ノゴマは拾われたときにすでに死んでいましたが、コゲラは生きていたので、箱に入れて暗く静かに一晩おいておきました。今朝になるとすっかり元気そうになっていたので、足環を付けて、測定して、記念写真を撮って、博物館の裏へ放しました。
とまあ言うたらこれだけのことですが。このコゲラはまだ巣立ちビナらしく、全体に模様が淡くフワフワした感じで、とてもかわいい。その上、まだあまり飛べないようで、手の上に乗せても飛ぼうとはしません。かわりに腕を木の枝に見立てて登ってきます。肩まで登って少し休憩して、頭の上に。ときどき虫を探すかのようにつついてみたりして。とにかくかわいい。今度は足の下の方にとまらせて、また肩まで登ってこさせたりして。
と、しばらく遊んだ後、放しました。樹の幹にとまらせると、どんどん上にあがっていって、親を呼ぶかのように鳴いていました。その後、どうやら無事に親と出会えたようです(またこの個体がガラスの前にやってきて、その近くにもう1羽、コゲラがいたそうです)。
昼頃の飛行機で帰るので、午前中はまだ借りっぱなしのレンタサイクルで、祖納の周辺をウロウロ。祖納の近くの田原川と周辺の水田だけでも、けっこういろいろ鳥がみられます。クロハラアジサシは5羽もいて、みんな夏羽できれいでした。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):ササゴイ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、サルハマシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、セイタカシギ、クロハラアジサシ、ドバト、キジバト(リュウキュウキジバト)、キセキレイ、ヒヨドリ(タイワンヒヨドリ)、シロガシラ、セッカ、メジロ(リュウキュウメジロ)、スズメ
今日はレンタサイクルで、島の西半分をウロウロ。せっかくなので、日本最西端にも行ってみました。最西端近くではハッカチョウが見られました。下尾筒が白くなかったのでオオハッカではないんでしょう。島の西端から比川(島の南部中央)にかけての湿地や水田が混じったあたりは、噂通りいい場所でした。ヨナグニシュウダにも出会ったのですが、見事に逃げられてしまいました。
夜は灯火に集まる昆虫やヤモリを捕まえるために、祖納の集落ないをウロウロしていました。とても怪しい。でももう一組、昆虫採集しているおじさん達がいました。あっちは捕虫網を持っていたので、まだ怪しくなかったかも…。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):アマサギ、チュウサギ、コサギ、カラシラサギ、オオクイナ、シロハラクイナ、バン、アオアシシギ、イソシギ、クロハラアジサシ、キンバト、キジバト(リュウキュウキジバト)、ズアカアオバト、ホトトギス、リュウキュウコノハズク、アマツバメ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ(タイワンヒヨドリ)、シロガシラ、アカモズ(シマアカモズ)、セッカ、エゾビタキ、サンコウチョウ(リュウキュウサンコウチョウ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、スズメ、コムクドリ、ハッカチョウ
石垣空港からYS(プロペラ機!)に乗って、与那国空港へ。石垣空港って小さいと思ってたけど、与那国空港に比べると、とても大きい。とりあえず宿の迎えの車に乗せてもらって、祖納の宿へ。この島にはカラスがいないので、ちょっと変な感じ。集落内で目立つのは、キジバトとヒヨドリとシロガシラとスズメ。とにかく一日中シロガシラが盛んに囀っていてやかましい。あっちでもこっちでもキッキョゲール、キッキョゲール。石垣島のシロガシラと比べると、囀りのフレーズがワンパターンな気がします。
すぐにレンタサイクルを借りて(1日24時間でなんと1000円)、島の東半分をウロウロ。渡りの季節ははずしたようで、あまり珍しい鳥はいません。祖納の近くの田原川の干潟には、たくさんの真っ赤なシオマネキがいて、とてもきれい。と言うか異様と言うか。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):ゴイサギ、アマサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、キョウジョシギ、アオアシシギ、イソシギ、セイタカシギ、キジバト(リュウキュウキジバト)、トケンの一種、リュウキュウコノハズク、カワセミ、ツバメ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ヒヨドリ(タイワンヒヨドリ)、シロガシラ、セッカ、メジロ(リュウキュウメジロ)、スズメ
宿から歩いて、マーレー川を渡って、山の側からヒナイサーラ(大きな滝です。サーラは滝のこと)の上へ。滝の上からのぞくと滝壷が見えます。でもとても恐い。水流もけっこうあったので、流される危険もあったし。合宿で、大勢の人を連れてくるのはちょっとためらうような場所です。でもポットホールの中にオタマジャクシ(たぶんリュウキュウカジカガエル)やエビの仲間(テナガエビ?)、ゲンゴロウの一種などがいます。途中は亜熱帯らしい林が続き、けっこう楽しいコースです。帰り道では、電線にとまるアカショウビンが見られたし。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):アマサギ、サシバ、キジバト(リュウキュウキジバト)、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、アオバズク(リュウキュウアオバズク)、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、コゲラ(オリイコゲラ)、ツバメ、サンショウクイ(リュウキュウサンショウクイ)、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、セッカ、キビタキ(リュウキュウキビタキ)、エゾビタキ、サンコウチョウ(リュウキュウサンコウチョウ)、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、ハシブトガラス(オサハシブトガラス)
今日は、レンタカーで、友の会の合宿の下見。あちこち行っては引き返しを繰り返しました。なかなか林の中に入っていけるいい場所がないので苦労しました。
一番おもしろかったのは、古見のサキシマスオウノキのところにいたオキナワアナジャコ。オキナワアナジャコは20-30cmほどある大きなエビみたいな動物です。伊勢エビをイメージすればいいと思います。こいつは昼間は穴を掘って地中に隠れているのですが、その入口に高さ数十cmの大きな塚を作ります。その塚を見つければオキナワアナジャコがいることはすぐにわかります。この塚を壊すと、昼間でもオキナワアナジャコが修理に出てくると言うので、試しに少し壊してみたら、ほんとにすぐに顔をのぞかせました。捕まえるのは難しいけど、さわるのは意外と簡単。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):リュウキュウヨシゴイ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、クロサギ、ムラサキサギ、カンムリワシ、シロハラクイナ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、キジバト(リュウキュウキジバト)、キンバト、ズアカアオバト、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、ツバメ、サンショウクイ(リュウキュウサンショウクイ)、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、セッカ、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、コムクドリ、ハシブトガラス(オサハシブトガラス)
今日は、レンタサイクルを借りて、一日ぶらぶらと西表島の道の一番西の端まで、行ってきました。沖縄に来てずっと曇った涼しい日が続いていて、今日の天気予報でも降水確率は50-60%。半袖のTシャツで、帽子もかぶらず出かけました。それが間違い。一転して、すっきりと晴。大阪とは違う強い日差しが照りつけました。ちょうど腕の皮が(吉野川焼けで)向けた直後、無防備な腕は完全にやけど状態になって、焼けただれてしまいました。沖縄の日差しは恐い。
浦内の集落の近くの水田はいいところで、リュウキュウヨシゴイ、アカガシラサギ、黒いツルシギなど、いろいろ観察できました。それが乾いた牧場になると、ウシの周りにいるのはアマサギとチュウサギばっかり。しばらくアマサギは見たくない感じ。
夜。今度は道沿いに、山手を散策。アオバズクやリュウキュウコノハズクの声が聞かれ、溝にはサキシマハブやブラーミニミミズヘビ(一般的にはメクラヘビという語が使われていますが、当館ではミミズヘビと呼ぶことになっています。実際、ミミズにそっくりやし、とっても適当な名前だと思います)が見つかりました。あと、ネコのような声で鳴く鳥(?)がいました。何だったのかな?
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):リュウキュウヨシゴイ、アカガシラサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、カルガモ、カンムリワシ、バン、メダイチドリ、ツルシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギ、キジバト(リュウキュウキジバト)、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、アオバズク(リュウキュウアオバズク)、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、カワセミ、ツバメ、コシアカツバメ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、サンショウクイ(リュウキュウサンショウクイ)、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、セッカ、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、ハシブトガラス(オサハシブトガラス)
ようやく西表島に到着。宿に向かう途中の電信柱に、さっそくカンムリワシがとまっていて、いかにも西表。宿のある船浦周辺や、船浦湾の干潟&マングローブをウロウロ。夕方になると、リュウキュウサンショウクイが何羽も飛び回り、あきるほど観察できた。
午後9時前に海辺の方へ夜遊びに行く。宿の前の電線にリュウキュウアオバズクがとまっていて、飛んで昆虫を捕まえては食べる、を繰り返していました。西表島ではコノハズクよりもアオバズクの方が少ないそうなので、比較的珍しい光景を観察できたんやけど、どっちかと言えばコノハズクが見たいのに…。
夜歩くと、道ばたをセマルハコガメや大きなカニが、よく歩いていて楽しい。大きなワモンゴキブリもたくさんいて、こちらは気持ちが悪い。あと、あちこちの壁にはヤモリがいて、明かりに集まる昆虫を狙っている。でもなかなか捕まらない。それからホタルの幼虫が盛んに光ってる。いろいろとにぎやかです。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):ダイサギ、アマサギ、カンムリワシ、チュウシャクシギ、キジバト(リュウキュウキジバト)、アオバズク(リュウキュウアオバズク)、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、サンショウクイ(リュウキュウサンショウクイ)、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、セッカ、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、ハシブトガラス(オサハシブトガラス)
今日は、他の学芸員と一緒にレンタカーで、小雨がパラつく中を於茂登岳へ。最初は、ヒルやサキシマハブを心配しながら歩いていましたが、すぐに慣れて無造作に歩くようになってしまいました。途中まで車で行って、100mほど登って、すぐに降りてくるといういたって軟弱な登山(?)。
林の中にそれほど鳥は多くないので、もっぱら昆虫採集や両生爬虫類探しをしていました。250m付近で、ピピピピピイーピイーてな感じの謎の声を聞きました。その時は何の声かわからなかったけど、西表島に行ってカンムリワシの声だと判明しました。ここまでくると、わけのわからない声が多くて困ります。ヤモリも鳴くし。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):カンムリワシ、キジバト(リュウキュウキジバト)、キンバト、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、サンショウクイ(リュウキュウサンショウクイ)、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、セッカ、キビタキ(リュウキュウキビタキ)、サンコウチョウ(リュウキュウサンコウチョウ)、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)
友の会の合宿の下見に西表島へ。2日早めに出て、石垣島で遊ぶことにしました。空港から石垣市内の宿まではタクシー。それからレンタサイクルで、名蔵大橋まで往復。戻ってきたらちょうど日暮れ時でした。
石垣の市街地周りの農耕地(もっぱらサトウキビ畑)にはシロガシラが多くて、盛んにいろんな声で囀っています。南国に来た、って感じで最初の内は嬉しいのですが、変な声を聞いて見る度にシロガシラだといい加減に嫌になります。
名蔵からの帰り前勢岳の西の峠で、イチジクの一種の樹に果実を食べにやってきたクビワオオコウモリをゆっくり観察することができました。
大阪周辺にもいる普通種でも、沖縄まで行くと別亜種の場合がたくさんあって、色合いや鳴き声が少し違っていて、見慣れた鳥でも楽しめます。まあ少なくとも最初の2日くらいは。
確認した鳥(大阪周辺とは別亜種の場合は括弧内に亜種名を付けました):リュウキュウヨシゴイ、アマサギ、ダイサギ、コサギ、クロサギ、アオサギ、ムラサキサギ、カルガモ、シロハラクイナ、バン、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、セイタカシギ、キジバト(リュウキュウキジバト)、ズアカアオバト、アカショウビン(リュウキュウアカショウビン)、カワセミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ(イシガキヒヨドリ)、シロガシラ、セッカ、シジュウカラ(イシガキシジュウカラ)、メジロ(リュウキュウメジロ)、スズメ、ハシブトガラス(オサハシブトガラス)
友の会1泊観察会の2日目です。昼過ぎから風が強くて、その上向かい風だったので、歩くだけでも大変でした。だれも脱落しなくてよかった。
石の下や砂地の上を、小さいハネカクシの一種ちキバナガミズギワゴミムシがたくさんウロウロしていました。キバネキバナガミズギワゴミムシを採ってこいと言われていたのですが、あいにくいなかったようです。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、ヒドリガモ、ミサゴ、トビ、コチドリ、チュウシャクシギ、ドバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
友の会1泊観察会の夕方の部です。ホテルの周辺のハス田の周りをうろうろしました。ジシギ類がけっこう入っていましたが、確認できたのはタシギだけでした。
確認した鳥:コサギ、アオサギ、ミサゴ、コチドリ、ムナグロ、ダイゼン、タシギ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、モズ、オオヨシキリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
友の会1泊観察会に行ってきました。ゴールデンウィークだけあって、道が込んでいたらしく、大阪からバスで行った人たちは、軒並み1時間から3時間も遅刻していました。学芸員はみんな船で行ったので大丈夫でした。
4月初めの下見よりもシギ・チドリ類は種類・数とも多かったけど、思ってたほどではありませんでした。ダイシャクシギは1羽しかいなかったし。なぜかトウネンはいなかったし。とにかく目立つのはハマシギとチュウシャクシギとダイゼンの多さでした。
なぜか今回はイヌの死体が見あたらず、イシガメの死体がいくつも落ちていました。生きてるのが1頭だけいて、捕まえてきました。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、トビ、シロチドリ(8羽)、メダイチドリ(1羽)、ダイゼン(45羽)、ハマシギ(200羽)、コオバシギ(1羽)、キアシシギ(7羽)、ソリハシシギ(4羽)、オオソリハシシギ(1羽)、ダイシャクシギ(1羽)、チュウシャクシギ(42羽)、セグロカモメ、コアジサシ、ドバト、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
朝から大阪城公園に行く用事があったので、せっかくならということで、早起きして鳥を見に行くことにしました。大阪城公園は、長居公園なんかよりはるかに広いのですが、驚くほどたくさんのバードウォッチャーとカメラマンがいて、ちょっと歩くとすぐに誰かに出会う。あれだけたくさんの眼があれば、すみずみまで眼が行き届いて、珍しい鳥も見つかるんでしょう。
でも一人で静かに長居植物園で鳥を見ている方がいいなあ。
確認した鳥:ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、クロツグミ、アカハラ、シロハラ、エゾムシクイ、オオヨシキリ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
長居植物園からシロハラやツグミが、おおむね姿を消しました。数日前まではシロハラがいた場所に、代わりにアカハラがいます。枯れ葉をひっくり返して虫を探しているのも、まったく同じ。脇を赤くしただけみたい。
今朝の長居植物園はにぎやかでした。二次林ではあっちでもこっちでも、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイが囀っており、薮で動く鳥をみる度にコマドリやヤブサメです。照葉樹林ではクロツグミが、ツバキ山ではコマドリがいい声で囀り、クロツグミの雌もあちこちで見られました。今日が観察会の日ならよかったのに。
確認した鳥:こちら
大阪鳥類研究グループで、この5-6月農耕地で繁殖する鳥の調査をします。おもにケリの数を数えることになるのですが。その研修、兼観察会に行ってきました。
研修は午後からで、午前中は別所から美木多あたりの和田川沿いをぶらぶらしていました。ほんとはサギのコロニーがあると聞いて行ったのですが、影も形もありませんでした。だいたいサギ類自体そんなにいない。
午後からは、菱木から草部まで農耕地の中をぶらぶらと歩きながら、ケリの数を数えました。少し近づくと盛んに警戒して、飛び回ります。なわばりの範囲を決めるのがとても簡単な鳥です。一部のつがいには、すでに小さなヒナがいてかわいかったです。ただ、どのつがいのヒナも1羽ずつなのはどうしてだろう?
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、キジ(よく鳴く)、コジュケイ(声だけ)、コチドリ(交尾)、ケリ(小さいヒナ)、イソシギ、クサシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ(囀る)、ツバメ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス(囀る)、セッカ(囀る)、シジュウカラ、メジロ(囀る)、ホオジロ(囀る)、ホオアカ、アオジ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
採集した動物:シマヘビ、ヌマガエル、ベッコウヒラタシデムシ、ヒゲナガハナノミの一種、クロヒラタヨコバイ
カワセミが巣穴をあけかけていた場所は、工事が進んでなくなってしまいました。まああの後、カワセミは寄りついてなかったみたいですが。少し残念。それでもつがいのカワセミが長居公園をウロウロしているので、どこか他の場所に巣穴を掘っているのかも知れません。
岡本学芸員がカワセミが巣をつくってる、というので見に行きました。管理棟2階のトイレに。窓から増築工事をしているのがよく見えるのですが、なるほどカワセミ2羽が、交互に穴をあけています。というよりまだ3cmくらいしか穴があいてなくて、堅い土崖相手に苦労しているようです。おおむね交互に飛んでいっては、嘴で穴をつついて、近くの地上に戻ってくるというのを繰り返しています。
おもしろいので、どっちが何回ずつ穴あけをするか数えてみました。17時45分から17時52分25秒までの間に、雄が63回、雌が30回穴あけしました。最初の内は交互につついていたのが、だんだん雌がサボるようになっていったようです。17時52分に2羽とも巣づくりをやめて飛んでいってしまいました。終わり頃には2羽ともくちばしは泥だらけで、雌雄の区別もつかなくなっていました。
2羽がいなくなったので、降りていって計測と写真撮影をしました。穴の直径は約6cm、深さは約7cm。地上から180cm下、穴の底から120cm上の位置でした。工事の合間をぬってうまく繁殖できるかは疑問です。
昨日保護したフクロウは、一夜明けると元気になっていました。足環を付けて、計測して、写真を撮って放鳥しました。元気になってもおとなしくて、扱いやすい鳥です。でも、一度だけ油断して足で掴まれてしまいました。とても痛い、けどオオタカほどではない。
植物園に放すと元気に飛んでいきました。
サクラもおおむね散って、そろそろ春の渡りの季節も盛りになってきたようです。4月9日にはヤブサメ、4月13日にはコマドリ、と渡りの途中にやってきて博物館に衝突する鳥が出てきました。今朝もまたコマドリのきれいな雄が衝突して死んでしまいました。植物園で鳥を見ていても、姿どころか、囀りも聞けないのに…。
その上、植物園で鳥を見ているすきに、博物館にフクロウがやってきたらしい。ガラスの非常口の前にしばらくいて、飛んでいったと言います。大きさと模様などからしてフクロウに間違いないと思います。見たかったな。
と思ってたら、午後1時30分頃、また大きな鳥がガラスにぶつかったという声。見に行くとフクロウでした。見ていた人の話によると、カラスに追われて飛んできてぶつかったらしい。横になって転がっているので死んでいるのかと思ったら、生きていました。とりあえず今は段ボールに入れて置いてあります。復活したら足環を付けて放鳥、死んだら仮剥製。できれば元気になって欲しいです。とにかく羽毛が柔らかくて、暖かくて、持っているとメチャメチャ可愛い。
地域自然誌シリーズ「鵜殿」の本番です。昨日は大雨が降ったので、中止になるかと期待、じゃなくて心配しましたが、おおむねいい天気でした。
ケリやハヤブサなどをゆっくり観察し、モズの繁殖も確認し、ツリスガラも現れる、と地域自然誌シリーズではいつもは脇役の鳥がけっこう楽しめました。おみやげには道ばたで捕まえた(拾った?)タウナギもあったし。
確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、トビ、ハヤブサ、キジ、ケリ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、ヒバリ(囀る)、ツバメ、モズ、ツグミ、ウグイス(囀る)、セッカ(囀る)、ツリスガラ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
日本鳥学会員近畿地区懇談会の例会に行ってきました。博物館の前で何やらきれいな声が聞こえます。近くのスーパーで放送してるのかな、とか思ってたらイソヒヨドリが盛んに囀っていました。内陸部なんですが、建物で1995年頃から繁殖しているんだそうです。
明後日の地域自然誌シリーズ「鵜殿」の下見に行ってきました。セイヨウカラシナとノウルシの黄色いの花がきれいで、ポカポカ陽気のピクニックというった感じでした。
繁殖期に入った鳥たちが囀る一方で、まだ冬鳥も残っています。でも大部分の時間は、もっぱら昆虫採集にいそしんでいました。帰りしなには、カラシナ、ハコベ、スイバ、ノビルを採ってきたので、今日の夕食は豪華になりそう。
確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、コガモ、トビ、ハヤブサ、キジ(囀る?)、コチドリ、ケリ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ(囀る)、ツバメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス(囀る)、セッカ(囀る)、ツリスガラ、ホオジロ(囀る)、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
友の会1泊観察会の下見の続きです。この日も昨日に引き続き荷物を全部かついで約10kmの行程。けっこうハード。このコースをもっと暑くなってから、もう一度歩くの??
第十堰までは潮が入ってくるので、堰の上流側は淡水、下流側は汽水。でも鳥の感じは大河川の中下流域に普通の鳥ばかり。まあミサゴが飛び回り水面にダイブしたり、やけに白いオオタカがカラスの群に追いかけられたりと、けっこう見るものはありました。
でもやっぱり鳥だけ見ていても退屈なので、海浜性甲虫を探して歩いていました。ゴミをひっくり返したり、動物の死体をつついて採集した中に、なんでも海浜性甲虫のキバナガミズギワゴミムシというのが混じっていたらしいです。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、ミサゴ、トビ、オオタカ、シロチドリ、コチドリ、トウネン、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ツグミ、ウグイス、セッカ、ホオジロ、オオジュリン、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
ゴールデンウィークに実施する友の会1泊観察会の下見に行ってきました。まだシギ・チドリ類の渡来も、海浜性昆虫も、少し時期が早いようでした。それでも広大な干潟にはカニがたくさんいて、ダイシャクシギがさかんに長い嘴でカニを食べていました。
見ているとダイシャクシギは少なくとも1分に1匹はカニを捕まえているようです。そこで強引に計算。1日4時間このペースでカニを捕まえると、1羽のダイシャクシギが1日に240匹のカニを捕まえることになります。ダイシャクシギは4羽いたので、4月から5月にかけての30日間、毎日このペースが続くとすると、240*4*30=28800匹。ダイシャクシギだけにも大量のカニが食べられていることになります。この他にもカニをよく食べるシギはいてます。ほんとに大量のカニがいないと、カニ好きのシギ達を養うことはできないんでしょう。
吉野川河口にはなぜか犬の死体が多く。またしても犬の頭骨を拾ってきてしまいました。ひょっとしたらタヌキか何かかなと思ったもので…。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ(104羽)、カルガモ(69羽)、コガモ(51羽)、ヒドリガモ(38羽)、トビ、シロチドリ(14羽)、ダイゼン(25羽)、トウネン(136羽)、ハマシギ(13羽)、イソシギ(3羽)、ダイシャクシギ(4羽)、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
博物館の南西側は、今増築工事の最中です。工事部分の周囲へH鋼を入れ終わり、真ん中を深く掘り下げ始めています。地史の川端さんが工事現場にカワセミがいるというので見に行きました。ほんとにカワセミが、深く掘り下げた溝に水が溜まったところから、飛び出してきました。
あんな所に魚がいるわけもなく、考えられるのは巣をつくろうとしていること。こういった工事現場や発掘現場では、水辺からけっこう離れていても、カワセミは巣をつくります。工事の進行でつぶされない場所に、巣をつくってくれればいいのですが。
うどん屋のキジバトの話の続きです。昨日の朝もキジバトが座っていましたが、巣材はなし。昨日の夜も巣はなし。今朝はキジバトはいませんでした。どうやらうどん屋の勝ちのようです。
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。ユリカモメの数がようやく減って、数えやすい。大和川橋から阪神高速湾岸線までの間に、1062羽しかいない。これなら楽勝。4月になって頭の黒い個体がかなり多くなっています。それからセグロカモメが、かなり上流までやってきています。それにオナガガモがいなくなった。
すでにツバメが飛んでいて、中には巣材を運んでいる個体もいる。オナガガモはすでにいなくなったし、コチドリも何となく繁殖モードもよう。ハクセキレイもきれいな夏羽が見られる。と全体に春めいています。今回の注目は、河川敷にいた鳥ではないのですが、大阪市平野区長吉長原西4丁目のところ(かつては馬池という池があったが、今は埋め立てられてグランド整備が行われている)に、ケリがいたことです。周囲でグランド整備の重機が動いていますが、しばらくは草地も残っていそう。ひょっとしたら今年はここで繁殖するかも知れない(たぶん来年はないけど)。大阪市内での繁殖は、鶴見区とここくらいでは?
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コチドリ、シロチドリ、ケリ、ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
またまたキジバトの話の続きです。キジバトが巣をつくろうとしているのは、うどん屋さんでした。昨日の夜は、巣はきれいに取り除かれていました。でも今朝はまたキジバトが座っていました。闘いは続く。
昨日のキジバトの話の続きです。朝は気が付かなかったのですが、午前12時には再びキジバトが同じ場所に巣をつくり始めていました。巣材はまだ10本弱程度。今度の闘いは、キジバトと店の人のどちらが勝つのでしょうか?
一年くらい前までは、長居公園通に面した本屋の軒先にキジバトが巣をつくっていました。何度追い払われてもすぐに巣をつくるので、本屋の人は根負けしたのか、キジバトの巣をそのままにしておくようになりました。という所までは、以前Nature Studyに書いたことがあります。
昨年の夏頃に件のキジバトは引っ越しをして、2件隣りの店先に巣をつくり始めました。この店の人はなかなか智恵があって、巣をつくりはじめたキジバトを追い払った上に、実物大のカラスの人形を設置しました。このカラスが効いたのかどうか知りませんが、キジバトは巣をつくるのをあきらめました。
それから半年、あいかわらずカラスの人形はあるのですが、再びキジバトが巣をつくり始めました。午前12時過ぎに見たときはすでに30-50本くらいの巣材が運ばれていました。ところが午後9時頃には巣は取り除かれていました。
日本生態学会大会のために松本に行きました。宿はJR松本駅のそば。毎朝9時から始まる講演に間に合うように、出勤します。バスで行くという手もありましたが、できるだけ歩いていくことにしました。鳥も見れるし。
JR松本駅の前にはトビがいます。あんな市街地で何を食べてるのか不思議です。松本城の堀にはカルガモしかいませんでした。その他の市街地の鳥はだいたい大阪市内と同じ。唯一違うのは、オナガがいること。関東人はオナガには目もくれませんが、関西人は立ち止まって見てしまいます。ツバメはまだ見かけませんでした。
確認した鳥:カルガモ、トビ、ドバト、キジバト、ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。今年もアオサギの営巣はすでに始まっていました。でもゴイサギは集まっているだけでまだ繁殖を始めそうにはなく、コサギはわずかしか見られません。昨年の記録を見ても、3月はこんな感じでした。
で、大部分のアオサギは池の真ん中の島の樹上で営巣してるのですが、1つだけ水面に巣がつくられていて、ちゃんとアオサギが座っています(ヨシか何かの枯れた株の上に乗っているようです)。周囲に植生がなく、一見するとカイツブリの浮き巣のような雰囲気です。でも巣自体は、やっぱり木の枝を集めてきて作っています。とっても変な光景です。このようなアオサギの水上営巣は初めて見ました。こんなことは余所でもやってるんでしょうか?
雨なのに決行した友の会の月例ハイク。鳥はやっぱりいまいち。
確認した鳥:ドバト、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ウソ、スズメ、ハシブトガラス
昨年、三宅島で拾ったという鳥の死体の皮を剥きました。もらったときは、明らかにWarblerなので、イイジマムシクイに違いない!と思ったのですが、それから約半年、冷凍庫で眠っていました。
とりだして解凍してみると、ムシクイにしては、嘴がやけに太短い。翼と尾羽がやけに短い。そして何より体が大きい。明らかに巣立ちビナに毛が生えた程度の幼鳥なので、翼と尾羽が短いのは許すとして、嘴と体の大きさはありえない。腹から喉にかけて黄色みが強く、とくに喉は真っ黄色。よく見ると、尾羽は円尾で、最外の尾羽の先端には淡色斑がある。ふと思いついて尾羽の枚数を数えると(すぐに数えなかったのは、さわると抜けそうだったから)、10枚でした。
というわけで、尾羽の枚数だけに頼ってCettia属。ウグイスと名付けることにしました。嘴がやけに太短いから、チョウセンウグイス?とか。喉がものすごーく黄色いとか。尾羽の先端に淡色斑がある。といった疑問はいろいろあるけど…。ウグイスの巣立ちビナってこんな感じなのかなあ? 顔つきは確かにウグイスっぽいとは思います。
数日前から、博物館に出勤する途中、長居公園を自転車で走っていると、きれいな鳥の声が聞こえるようになりました。コイカルのさえずりです。イカルのような音質で、キビタキのようなフレーズ。場所は、長居第二陸上競技場と長居植物園の間。この声を聞くと春になった気がします。まだ寒いけど。
3月に入って、再び鳥の皮剥き(仮剥製作りのこと)をしています。ノルマは1日2匹。今日はメジロとマミチャジナイを剥きました。そこで小さい大発見。
マミチャジナイは明らかな幼鳥で、頭骨は気骨化してないし、尾羽は思いっきり尖っている。当然、GC斑(大雨覆の先端の淡色斑のこと)もはっきりでていました。このGC斑が大きいのも驚きでしたが、さらに驚いたのは三列風切の先端にもはっきりした淡色斑があること。こんなのは他のツグミ類では見たことがないけど、マミチャジナイでは普通かな?
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。とにかくユリカモメがものすごくたくさんいて、数えるのに2時間はかかったと思う。途中まで数えたところで何度も飛ばれて、やり直しになるし…。
南海高野線より下流にいたユリカモメは、7601羽。ちょうど一月前はユリカモメが4659羽やったのと比べると、1.5倍以上。2月後半から京阪神の内陸部でユリカモメの姿が減っていると聞くけど、この河口部での増加はそれと関係があるんでしょうね。
確認した鳥:ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス、メジロ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
貝塚に行ったついでに南海本線に乗ってきました。カラスが繁殖を始めると、飛んでいく方向に集団ねぐらがあるとは限らなくなるので、2月いっぱいでカラス探しは終わりです。だから、これが今シーズン最後のカラス探し。南海本線の泉佐野駅から岡田浦駅まで見てきました。泉佐野と羽倉崎ではふられたけど、
◎田尻町吉見:南海本線吉見ノ里駅
1999/2/27 17:33:南東2羽
◎泉南市岡田:南海本線岡田浦駅
1999/2/27 17:40:南東1羽、17:47:東2羽
自然遊学館ではカラスは南に飛んで行くそうです。また今年の情報ではないのですが、熊取町久保では南にけっこうたくさん飛んでいたそうです。以上を総合すると、熊取町南部から泉佐野市の山手に、まだ知られていないカラスのねぐらがありそうです。この辺りで夕方カラスが集まる場所を知っている方はぜひお知らせを。また3月に入ってからでもいいので、夕方にこの辺りに行く機会があればカラスに注意して下さい。
イタリア料理につられて、貝塚市自然遊学館の行事に行ってきました。一応、講師役で。
風が強く、近木川河口にはわずかにカンムリカイツブリ4羽とカワウ4羽が浮き、カルガモ4羽が砂州で寝ているだけでした。仕方がないので、近木川に沿って少し遡りましたが、アオサギとコガモがたくさんいただけでした。とても寂しい観察会でした。
確認した鳥:カンムリカイツブリ(4羽)、カワウ(4羽)、コサギ(1羽)、アオサギ(4羽)、マガモ(3羽)、カルガモ(5羽)、コガモ(40羽)、イソシギ(1羽)、ユリカモメ(2羽)、セグロカモメ(1羽)、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ビンズイ、ツグミ、メジロ、ホオジロ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
最後の追い込みで、ねぐらがある可能性のある八尾市東部へ見に行きました。結果は予定通り。
まずは服部川駅で、
◎八尾市服部川:近鉄服部川駅北側
1999/2/25 17:06:北2羽
やっぱりこの辺りにねぐらはないのかなと思いつつ信貴山口駅へ。17:20に駅前から北東の方にカラス10数羽が飛び回っているのを見つけて、あわててとにかく北東方向に登っていきました。
◎八尾市郡川6丁目:法蔵寺
1999/2/25 17:30:南西2羽、17:33:東北東2羽
やっぱり北東200-300mの木の上にカラス20数羽がとまって騒いでいる。そのまま北東には進めなかったので、一度西へ下って北へ向かう道を探す。少し北に行ってまた東に登るけど、何たら養樹園に迷い込んで行き止まり。また西へ下って、
◎八尾市服部川:神宮寺
1999/2/25 17:51:東1羽
少し北へ行って、また東へ登っていく。
◎八尾市服部川:神光寺
1999/2/25 17:55:北東16羽、18:00:北東6羽
ここが信貴山口駅や法蔵寺から見えていたカラスが集まっている場所のようでした。でも、ここは塒前集合のようで、次々の北東方向へ飛んで、山裾に降りて行きました。18:10頃までいましたが、北東の方からカラスの声がずっとしていて、だんだん静かになって行きました。
というわけで、八尾市服部川:神光寺の北東あたりにカラスのねぐらがあると考えていいと思います。でも集まっているのはせいぜい30羽+程度(塒前集合に集まっていた20数羽と、それとは別に飛んできた7羽を合わせて)ではないかと思いますが…。
とにかく時間との闘いだったので、早足と小走りの連続。その上、登ったり下ったりで、とてもしんどかったし、とっても暑かった。
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。本来の目的以外のところで、思わぬ収穫(?)がありました。
ため池のまわりには当然農耕地があるので、農作業をしている人と出会います。月に1度とは言え何度も行ってると、何度も出会う人もいて、話をしたりします(顔見知りやけど、お互い名前は知りません。でも相手はこっちが博物館の人間で、鳥を調べに来ていることは知っています)。
今日も顔見知りのおじさんに会ったので、挨拶をすると、カモを打ちに来るハンターの話が始まりました。金岡高校の北東に広がる農耕地は狩猟ができる場所らしいです。知らんかった。確かに人家から200m以上は離れているけど…。こんな身近で狩猟が行われてるとは思いませんでした。
さらに驚いたのは、そのハンターがカモ打ちのついでにタカを打ち落としたと言うのです。明らかに密猟。で、そのハンターも密猟なのは知ってたらしく、打ち落としたタカをおじさんにくれたんだそうです。もらったおじさんは、とくに興味もないので、足にひもをつけてカラス避けに畑にぶら下げていました。見せてもらうと、何とオオタカの幼鳥でした。あまりカラス避けの効果がないので、いらんかと言われてとりあえずもらってきました(そのままぶら下げてたら、ゴミになってしまうだけやし…)。
こういった明らかな密猟を平気でする。それも打ち落とすことだけが目的らしい。そんなハンターがたくさんいるのだったら、狩猟を全面的に禁止にしてしまえ、という意見にも同意したくなります。
再びJR関西本線に乗って出かけてきました。本当は奈良県王寺町にあるというねぐらにカラスが向かっているのかを確認に行ったのですが、柏原市でねぐらを見つけてしまったので、奈良には行きませんでした。
最初にJR高井田駅で降りて、10分ほどカラスが飛ぶのを待っていましたが飛ばず。でも、ふと気が付くと東の方の山にカラスが20-30羽ほどたくさんとまっています。そこで電車で次の河内堅上駅へ。電車の中からカラスが集まっていたのは、柏原市国分市場1丁目の北東部(JRのトンネルが通っている小山)であることを確認。河内堅上駅での観察結果は
◎柏原市青谷:JR河内堅上駅
1999/2/19 17:16:西北西2羽
奈良県方向には飛んでいかないので、改札を出て、カラスが集まっていた小山を見に行きました。ちなみに河内堅上駅は無人駅で、自動改札機は開いたまま、乗り越し精算機もない。けっきょく鶴ケ丘から120円で降りることになりました。これは決して不正乗車ではなく、JRの怠慢やと思う。
カラスが集まっている小山(柏原市国分市場1丁目)が見える所まで行くと、次々とカラスが北東に飛んでいきます。北東の方に行ってみると金山彦神社と青谷寺あたりの木にカラスが少なくとも35羽とまっていました(17:32)。その後、南西から飛んでくるカラスを数えると17:51までに74羽。少なくとも109羽が集まっていたことになります。
ちなみに17:51の時点で柏原市国分市場1丁目の小山にカラスの姿は残っていませんでした。つまり、こちらは絵に描いたような塒前集合。金山彦神社と青谷寺あたりの木には、この時点でもカラスが集まっていたので、こちらは塒前集合ではなく塒と考えていいと思います。
◎柏原市青谷:青谷橋バス停
1999/2/19 17:25-17:51:北東93羽・北4羽
◎柏原市高井田:芝山橋バス停
1999/2/19 18:00:北東3羽
きのうに続いて、今度はJR関西線に乗ってカラスの飛んでいく方向を調べてきました。各停で1駅乗っては降り、乗っては降りを繰り返して、平野から柏原までの6駅でカラスを眺めてきましたが、カラスが飛んだのは、2駅だけ。
結果は、
◎八尾市渋川:JR久宝寺駅の少し東
17:02:南東2羽
◎柏原市清州1丁目:JR柏原駅
17:43 北東2羽
何度いっても平野区でカラスが飛ばない。悔しい。平野区にはカラスがいないのかも?
大阪府下のカラスが飛んでいく方向の地図はこちら。地図に載っていないカラスのねぐらやカラスが飛んでいく方向についての情報があれば、ぜひwadat@omnh.jpまでお知らせください。
大阪鳥類研究グループカラスのねぐら調査、ってゆうより夕方からすが飛んでいく方向の調査に本格的に参加するべく、近鉄に乗って出かけてきました。いくつかの駅でおりては、ホームで空を見上げてきました。だいたい10分くらい待ってれば1羽は飛んでくれました。この調査法は、とっても怪しいし、寒いけど、お金がかからない。
結果は、
◎藤井寺市岡1丁目:近鉄藤井寺駅
16:35:東北東1羽
◎羽曳野市道明寺3丁目:近鉄道明寺駅
16:54:西南西1羽、16:58:西南西1羽、17:02:西南西3羽・東北東2羽
◎羽曳野市誉田1丁目:近鉄古市駅の少し北
17:13:西2羽
◎羽曳野市古市1丁目:近鉄古市駅
17:25:北2羽
◎富田林市喜志町3丁目:近鉄喜志駅
17:31:西1羽
西に飛ぶカラスは仁徳陵に行くのか、羽曳野市西部(ひょっとしたら大塚陵?)に別のねぐらがあるのかはわかりません。北東方面に飛んでいくカラスは、柏原か八尾あたりにねぐらがあるのか、奈良まで飛んでいくのか。謎が増えただけでした。今度はJR関西線で調査しようかな。
昨年の8月に水につけておいたレア2羽の骨を引き上げました(この寒いときに引き上げた理由はこちら)。ダチョウの足指は2本なのに、レアは3本あるのを発見しました。それに胸骨はまるで恐竜のよう。それはともかく、寒い上にものすごく臭かった。臭いはトラックヤードから管理棟に拡がって、あまり評判がよくなかったです。
カンムリカイツブリの皮むきをしました。尾骨はあるけど尾羽は全然ない。その上、足の脛骨が胴体に引っ付いていてほとんど動かんようになっていました。知らんかった。だもんで、皮を剥いていくと、胴の後ろの方が他の鳥とぜんぜん違っておもしろい。
きのうのリターンマッチ。今日は、博物館を午後4時30分に出発。靴をはいて、手袋をして準備は完璧でした。平野区の長吉長原東の交差点に到着したのは、午後5時10分。やっぱり40分かかる。
で、成果ですが、まずは東住吉区矢田2-16でハシブトカラスが2羽アンテナにとまっているのを発見。しばらく見ていたら、南西に飛んでいきました。これでさい先がいいと思ったのですが、その後、終点までカラスには全然であわず。
すごすごと帰りかけたとき、平野区長吉出戸5丁目で、またもやハシボソカラスが2羽アンテナにとまっているのを発見。飛んでいく方向を確認しようと15分も待ってたら、長吉公園に飛んでいって、ヒマラヤスギの地上約8mのところに入り込んで動かなくなってしまいました。これはたぶんねぐら入りでしょう。2羽やから集団ねぐら??すでに繁殖期に入ってるのかな?
今日は、きのうに輪をかけて寒かったです。結局、平野区のカラスがどっちに飛ぶのかは分からずじまい。少しめげてしまったので、また気力がわいたらトライします。
大阪鳥類研究グループで、大阪府下のカラスのねぐらについて調べています。集団ねぐらがどこにあるか、何羽くらい集まっているかも調べていますが(1月24日には仁徳陵に行ったし)、むしろ個人的にはどのくらいの範囲からカラスがねぐらに集まるのかについて興味を持っています。地図に夕方カラスが飛んでいく方向をプロットしていくととても楽しい(試しにこちらを見てみてください)。
で、松原市のデータによると、カラスがいろんな方向に飛んでいくようです。たいていの場所でカラスが飛んでいく方向が決まっていることを考えると、これはとても不思議です。という訳で、この謎を少しでも解明すべく、平野区のカラスが飛んでいく方向を調べに行きました。
午後5時に博物館を出発。上ばっかり見ながら自転車で、長居公園通りを東へ東へ、午後5時40分に長居公園通りの突き当たり、平野区の長吉長原東の交差点に到着。とーっても寒かったです(スリッパ履いていったしねえ)。で、成果ですが、カラスは1羽も飛んでいませんでした。完全に空振り。時間が遅かったのでしょうか?自転車に乗って空を眺めるだけでは見つけられないのか?明日はもう一度、午後4時30分頃に博物館を出発してみたいと思います。悔しいので、帰り道に本屋によって、マンガとSFをたくさん買ってしまいました。
毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。今回は、なぜか足の黄色いセグロカモメが多く、真面目にチェックしたわけではないのですが3羽はいました。さらにようやく探していたカラーリング付きのユリカモメを2羽もGET。
確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、コチドリ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ウミネコ、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの調査で、今度は昨年の11月29日に引き続き、門真の農耕地を歩いてきました。ここでもツグミがたくさんいて、ヒヨドリが群で野菜を食べている、予定だったのですが、野菜を食べているヒヨドリはおらず、ツグミもあまりいませんでした。ここではヒバリもいないのが特徴的。ヒヨドリはいったいどこに行ったのか?
確認した鳥:コサギ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、チョウゲンボウ、バン、ケリ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、メジロ、オオジュリン、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
大阪鳥類研究グループの調査で、昨年の12月23日に引き続き、富田林の農耕地を歩いてきました。ツグミがたくさんいて、ヒヨドリが群で野菜を食べている、予定だったのですが、野菜を食べているヒヨドリは1羽だけでした。農耕地に鳥の姿は前回よりも少ない感じ。
石川ではカワセミがたくさんいて、魚を捕っては食べていました。河原にはカシラダカの群がいて、中にホオアカも混じっていました。こちらは前回よりもおもしろかった。
確認した鳥(彼方〜西板持町):ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ツグミ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
確認した鳥(石川):ダイサギ、コサギ、アオサギ、コチドリ、タシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、カシラダカ、ホオアカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
大阪鳥類研究グループの調査で、ねぐらに集まるカラスの数を数えてきました。仁徳陵のまわりに4つに分かれて、15:40〜17:40まで、寒い中でカラスを数えました。仁徳陵の北側の歩道橋の上にいたのですが、足元からとても冷えてきて、寒い寒い。風がなかったのが、せめてもの救い。
ハヤブサも飛んだらしいのですが、真面目にカラスばかり探していたので気がつきませんでした(?)。結局940羽のねぐら入りを確認しました。他の3地点の内、2地点でカウントされたのは346羽と1587羽と593羽。3466羽、約3500羽ものカラスが集まっているようです。
後は、どこから集まってきているか知りたいので、夕方カラスが飛んでいく情報を集めたいと思います。もし夕方16時以降くらいに、カラスが一直線にどこかへ飛んでいくのを見つけたらぜひぜひwadat@omnh.jpまで報告して下さい。詳しい報告の仕方と集まっている情報はこちら。
確認した鳥:ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。今月は(大阪府に委託されて)野鳥の会が行っているカモの一斉カウントも兼ねています。今年はカモがあまり多くないようで、調査はすいすい進みます。
今年は樹木果実が不作で、ヒヨドリ達は長居公園の果実を食べ尽くして、その大部分はどこかに行ってしまっています。どこに行ってしまったのかを探索中です。そこで調査のついでにヒヨドリにも注意していたのですが、ヒヨドリの群にはほとんど出会いませんでした。唯一、松原市天美西の街路樹にクロガネモチの実がたくさん残っていて、そこにはヒヨドリの十数羽の群がやってきていました。キャベツなどの葉菜類の畑を見つける度にヒヨドリを探しましたが、唯一、堺市八下の畑でヒヨドリが1羽でキャベツの葉を食べていただけでした。
もし今年の1月以降(3月中旬まで)にヒヨドリの群(とりあえず10羽以上)に出会った方はぜひwadat@omnh.jpまでお知らせ下さい。そのとき何を食べていたのかがわかれば、それについても教えて下さい。
城内の博物館に用があって大阪城公園に行きました。せっかくなので少しうろついて鳥を見てきました。長居公園と同じように、ヒヨドリとツグミの姿は少なく、シロハラがけっこうたくさんいました。外堀にはホシハジロとキンクロハジロがあわせて約1800羽もいました。内堀にはユリカモメが約100羽いたので、カラーリングを探しました。ちょうどおじさんがかっぱえびせんをまいていたので、その近くで見ていました。よく見るとおじさんの手から直接餌をもらっている1羽に緑のリングが付いていました。文字を読みとろうとしたのですが、とまってくれなくて、そのうち会議に遅れそうになって、あきらめました。誰か大阪城に行く機会があれば読みとって下さい。
確認した鳥:アオサギ、マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
樹の実がなくなって、ヒヨドリとツグミが減って植物園はとても静か。そのせいで今まで気づかなかった鳥に気づくようになったのかもしれないけど。トラツグミとコイカルを久々に確認しました。コイカルはやっぱり雄しかいない。それから植物園の入口前で保護されたというヤマシギが持ち込まれました。元気そうなので足環をつけて放鳥の予定。
確認した鳥:こちら