近頃の自然史博物館

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2004年12月

2004/12/31
 今日が年末の標識調査最終日。でも、朝から雨、かと思ったらやがて雪に。網を閉じて、そのままたたむことに。


2004/12/30
 今日も標識調査。また朝からヒヨドリがたくさん捕れて、一日ヒヨドリの処理に追われました。

2004/12/29
 今日も標識調査なのですが、朝から雨なので網を閉じました。おかげで仕事がはかどります。さすがに仕事納めの後なので、見かけた学芸員は他に二人だけ。静かです。
 午後になって雨があがったので、また網を開きました。開いたとたんヒヨドリが2羽かかった…。

2004/12/28
 今日も標識調査です。どうやら仕事納めという日らしいけど、大晦日まで調査してるので、あんまり関係ない感じ。
 今日こそは標識調査の合間に、たまっている仕事を片付けようと思ってたら、またもや大量に捕れてしまいました。昨日を超える43羽。まやもやヒヨドリの処理に一日かかってしまいました。採集した糞の処理があるので、夜にまで標識調査が続く…。
 さて、あんまりたくさん鳥がとれるので、過去10年の長居公園での標識調査の結果を引っ張り出して眺めてみました。昨年以前で、一日に30羽以上捕れたのは、2回だけ。38羽捕れた昨日は、一日に捕れた数の新記録でした。で、今日は新記録を更新したってわけ。

2004/12/27
 今日から年末恒例の標識調査です。昨日の夕方にかすみ網を2枚張ったので、今日は朝から網を見回って、その合間にたまっている仕事を片付けよう。と思ってたけど甘かった。
 朝一番で20羽もかかっていて、その処理に時間をとられている間に、次の見回り時間。とりあえず見回ってみると、また5羽かかってて。昼食も食べずになんとか処理を終えたら、また次の見回り。そしたら11羽かかってて…。結局、38羽の鳥に標識しました(その内、36羽がヒヨドリ)。標識の最低限レベルの処理は、種類・性別・年齢を判断して、足環を付けて放すだけ。それならすぐに終わるのですが、1羽について色々やってると処理に時間がかかってかかって。
 そんなわけで1羽の鳥の処理時間を、ヒヨドリベースで計ってみました。かすみ網からはずすのに平均約2分。年齢を判断して(種類は一目でわかるし、性別は見てもわからない)、足環を付けて、15項目の測定をして、脂肪蓄積を評価して、糞を採集して、必要なら写真撮影して、で合計約10分。1羽当たり12分なので、38羽だと7時間36分。確かに一日仕事になるようです。明日は、もうちょっと少なめに捕れますように。

2004/12/26
 昨日、大阪府南部の某動物園でゾウが死んだそうです。50歳という高齢の雌で大往生だったそうです。博物館にいなかったので、今朝知りました。例によって、骨を標本として引き取るために二人ほど出かけて行きました。人手は足りてそうなので(近在の動物園の獣医さん達が集結するそうなので)、博物館で留守番。
 午後5時半になって、トラックに乗ったゾウが到着。すでにバラバラに解体されていて、肉もほとんど付いていません。とりあえず、砂場に下ろすのを手伝っただけ。1年半ほど前に運んできたゾウと比べると、とても小さい。前は6人がかり位で必死に頭骨を持ち上げて運んだのですが、今度の頭骨は4人で軽く運べました。ゾウ担当学芸員(?)に言わせると、前に運んだゾウが、異様に大きかったんだそうです。そんなに個体差ってあるんだなー、と頭骨を運んで実感。

2004/12/21
 昼頃、近所の小学校にハヤブサが衝突して死んだという話が舞い込んできました。大阪府庁の方と相談の上、博物館に死体を寄贈していただけることになりました。
 すぐに自転車で件の小学校へ。近頃の小学校の門はしっかり閉まっていて、用件を言わないと中に入れてくれません。それを何とか突破して、職員室へ。見せてもらうと、オオタカの成鳥でした。昨日、飛んでるのを観察した個体ではないかと思います。口から血を吐いていて、どうも窓ガラスに衝突したようです。
 帰りは片手にオオタカをぶら下げながら、自転車に乗って帰ってきました。すれ違う人の様子からすると、かなり怪しかったらしい。今度から、もっと目立たないようにしよう‥。

2004/12/20
 博物館の裏手のビオトープの端っこに、シードトラップというのを2台設置しました。日本各地で実施する調査の一環ということで、シードトラップを置いてくれと頼まれたもので。
 シードトラップとは、樹の上から落ちてくる種子(シード)を受けるもので、今回設置したのは、塩化ビニルのパイプの間に白い捕虫網みたいなのが、丸い口をあけています。そこに落ちてきた種子、というかむしろ鳥の糞を集める簡単な装置です。
 2週間に1度くらい中身を回収しろという指令がついています。果たして何が入るのか楽しみです。

2004/12/19
 警備員室から電話がかかってきて、カモがどうしたとか言うので、行ってみました。なんと生きたカモが抱えられていました。どうも10月に逃げた最後の1羽のようです。風切羽の切り口に見覚えが…。
 博物館の裏をウロウロしていたのを捕まえられた。というか保護されたらしい。よーく話を聞くと、このアイガモは確かに飛べなくって、近頃、博物館の裏手でよく観察されていたとか。ぜんぜん知らなかった〜。その上、囲いの中に戻ったりもしてたらしい。まったく知らなかった〜。囲いから出たものの、2ヶ月ほど周辺をウロウロして生活していたらしい。放し飼いやったんか…。
 そんなわけで、とりあえず、しばらく飼うことに。

2004/12/14
 そんなわけで、今日は部屋のワックス掛けの間、来年度の行事を決める会議です。まだ2004年も終わっていないのに、2006年3月の事まで決まってしまいます。多少の変更はあるのですが。
 とりあえず現時点で決まった(あるいは暗黙の内にカウントされている)来年度の行事は、野外観察会10(その内、主担当が3つ)、室内行事5、講演会系3、植物園案内6(毎回前週辺りに補助スタッフの研修&下見付き)、ジュニア自然史クラブ12、ワークショップ2日間。さらに※※※サミット2日に※※※※※フェスティバル3日?
 その上、他の団体に頼まれている行事が現時点で2つ。他に博物館行事ではないけど、大阪鳥類研究グループの活動が毎月、友の会読書サークルBooksの会合が隔月、なにわホネホネ団の活動が毎月1回程度。
 単純に足し合わせると、約80日分。同じ日にかけ持ちとか、平日の行事とかもあるけど、かなりの週末がすでに埋まってる感じ。

2004/12/13
 昨日の夕方から、なにやら学芸員が廊下の荷物を片付けています。そう今年も大掃除の季節がやってきたのです。まずは、明日の朝から研究室のワックス掛け。朝から研究室の荷物を出して、ワックス掛けをしてもらい、その間は部屋に入れないので別室でずーっと会議。会議が終わった頃にはワックスが乾いているので、出した荷物を元に戻して出来上がりという手筈。
 ということは、荷物を出す場所を確保するために廊下を片付けなくてはならないし、研究室から荷物を出す以前に整理しなくてならない。というわけで、準備が大変〜。今日は休みやけど、朝にすんなり荷物を出せるように夕方から博物館へ。書類の束をダンボール箱に押し込んで、積み上げていた購読雑誌の山を整理して、散乱している本を本棚に戻して、廊下に積み上げていた空きダンボールを余所にやって。4時間ほどかかってようやくできあがり。毎度のことですが、びっくりするくらいゴミがでてきました。なんでこんなにため込んでいるんだか。とにかく、いま研究室はとっても片づいている感じ(部屋から出す気のない机の上を除いて…)。

2004年11月

2004/11/26
 博物館は相変わらずドタバタしていますが、日常の仕事は妙に普通。今日は、博物館実習を担当しました。実習生3人を従えて、情報センターの樹木液果の種子のサンプルと羽根のサンプルの整理と補修。
 液果の種子は、透明なケースに入っているのですが、さわれる展示の一部なので、いろいろ不都合が出てきています。まず、ケースに小さな孔があるのですが、子どもがケースを振り回すと小さい種子が中から出てしまう…。そんなわけで、種子のサイズを確認しつつ、孔を木工用ボンドで埋める。次に、ケースの外に植物名のラベルが付いているのですが、これまたさわりまくった結果、けっこう取れて無くなってる…。そんなわけで、チェックしてラベルを付け直し。そして、どんな種子があるのか、種名・採集日・採集場所をデータベース化。この作業に午前中いっぱいかかりました。種子は106種もあるので。
 羽根のサンプルは、紙に固定した上で、透明な薄いケースに入れて、本のようにめくれる形で机に固定されています。が、やはりめくりまくられている内に、いろいろ不都合が。まず、固定したはずの羽根がかなり取れてる。なくなっているのすらある…。そんなわけで、紙への固定をやりなおし。以前は、植物のさく葉標本を台紙に付けるテープを使ったのですが、それでは甘いらしいので、木工用ボンドで固定した上で、羽軸を透明な粘着テープでさらに固定。次に、ラベルがけっこう取れてしまっていたので、これまた付け直し。この作業で、午後がおしまい。けっこう時間がかかります。
 ちなみに羽根が展示してあるのは、ゴイサギ、トビ、ヤマドリ、タゲリ、キジバト、アオバト、アオゲラ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ツグミ、オオルリ、メジロ、カケスの14種。種数が少なく、けっこう偏っているので、もう少し増やしたいところですが、それはまた次の機会に(来年の夏の博物館実習か??)。


2004/11/25
 夕方になって訃報が2件も舞い込みました。知人が二人も一度に死ぬのは、けっこうショックです。
 博物館は訃報を各所へ周知するなど、葬儀関連の手配で、かなりドタバタしています。

2004/11/19
 9月に薫蒸箱送りにした標本を、ようやく出してきて片付けました。薫蒸箱や冷凍室に放り込むと、目に留まらなくなるので、これ幸いとすっかり忘れてしまいます。おかげで約2ヶ月半、薫蒸しっぱなし。薫蒸箱使いたいから空けてくれって言われて、ようやく重い腰をあげた次第。
 薫蒸箱や冷凍庫から薫蒸済の標本を取り出してきて、整理して収蔵庫へ送り込む。それだけなのに、大変なのは、収蔵庫がギューギューだからか…。鳥の剥製は、すでに場所がいっぱいで、新たなのを入れる場所がない。というわけで、新たな標本を入れる箱を用意して(普通の衣装箱です)、そこにまとまったものを入れて、あとは玉突きで場所を空ける。コレクター趣味があるので、整理をやってると楽しいのですが、時間がかかって仕方がない。
 とまあ今日は、昼間の大部分の時間をかけて、ここ10年ほどに製作した鳥の仮剥製の整理をやったようなもんです。おかげでいろんな発見が。たとえば、

・サギ類は、ゴイサギ幼鳥とアオサギが多く、白いサギは少ない。
・採集データのあるカモ類の仮剥製は、ホシハジロとヒドリガモばかりが多くて、次にカルガモ。その他のカモはほとんどない!
・タカ類の仮剥製は、トビが少しある以外は、Accipiter属(とくにオオタカとハイタカ)ばっかし! ただし冷凍庫にまだ皮を剥いてないのがあったな…。
・シギ類は、圧倒的にヤマシギだらけ。その他はジシギ類を中心に少しだけ。
・ハト類は、キジバトが圧倒的に多いけど、アオバトもけっこうある。
・フクロウ類も、フクロウが多いけど、他のもけっこうそろってる。
・カワセミ類は、カワセミ、ヤマセミ、アカショウビンがちゃんとそろってる。
・キツツキ類は、とーっても少ない。
・スズメ目では、中型グループはヒヨドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミが多く、四天王ってとこ。あと多いのは、ヒタキ類(オオルリとキビタキ)やムシクイ類(一番はメボソムシクイ)、スズメ、カラス類。目立って少ないのは、ヒバリとセキレイ類とカラ類など。

 もちろん寄贈されたまとまったコレクションや、古い標本にはもっと色々あるけど、ここ10年ほどに製作したってのは、大阪周辺で拾われた死体を寄贈してもらったものが大半。どんな鳥が大阪周辺でよく死んでるかを、ある程度表しているのでしょう。とくに窓ガラスによく衝突する鳥が多いようです(フィールドではあまり多くなくても、やたら衝突死するヤマシギやトラツグミとか)。
 そんなわけで、どんな標本があまりないがわかってきました。すでに多くある標本ももちろん集めるけど、あまり所蔵していない鳥が死んでいたら、ぜひ当館へ!

2004/11/16
 やった〜、ユリカモメのカラーリング情報のコーナーの更新作業が一応完了〜。実は2003年度の武庫川のデータがまだ処理されてないけど、基データにあたってのチェックが必要なのもあるけど(香枦園浜とか)。とにかく今回の作業は、これで一段落! 続きはまたその内にでも、
 3年ほどもためてたせいで、半月ほどもかかってしまった。これからはためずに、コツコツ作業していこうと心に誓いました(寄贈標本の受入をはじめ、いろんな作業で何度もこの手の誓いをしてるけど…)。
2004/11/13
 あいかわらずユリカモメのカラーリング情報のコーナーの更新作業中。けっこう作業は進んで、
 ・2001年度以前は、一応完成
 ・2002年度は、データのweb化が完了したけど、調整が必要
 ・2003年度は、武庫川以外はweb化は完了、でも武庫川はデータ入力もまだ(もちろん調整もまだ)
 ・2004年度は、手元にある情報のweb化は追いついてる
 調整ってゆうのは、ユリカモメの移動状況を整理しつつ、ミスをチェックする作業。2002年度の武庫川のデータ処理はあまりに時間がかかりそうなので、とりあえず2002年度の調整を済ましたら、一段落ってことにしよう…。
 もちろん、今年度の情報はどんどんアップしていくので、カラーリング情報をじゃんじゃんくださいね〜。
2004/11/10
 11月に入ってから、かなりの時間をかけてホームページを作成しています。といっても、大改造しているわけではなくって、ここ数年放ったままになっていたユリカモメのカラーリング情報のコーナーです。1998年から大阪鳥類研究グループの活動の一環として作りはじめたコーナーですが、今世紀に入ってからほとんど更新してきませんでした。
 その理由は、おかしな話しですが、2000年度から武庫川で複数の方が熱心にユリカモメのカラーリングを探すようになったことにあります。最初はたくさんの情報が集まるので喜んでいたのですが、更新がどんどん追いつかなくなり、いつしか更新しなくなってしまいました…。
 いつかは、更新しなくてはと思いつつも、忙しさと、さらに年々蓄積するデータ量に圧倒されて、更新はどんどん先延ばし。それが更新する気になったのは、まあ少し時間がとれたこともありますが、もう一つの原因は、今年の鳥学会大会でのカワウの自由集会です。自由集会の中で、同じく大阪鳥類研究グループの活動の一環として作っているカワウのカラーリングのコーナーを宣伝しまくり、いきおい更新が滞りがちだったカワウの方も真面目に更新することに。その勢いをかって、重い腰を上げてユリカモメにも手を付けたという次第。
 とはいうものの、やはりデータ量の多いユリカモメのカラーリング情報は手強い。すでに5日くらいかけてるのに、完成しない。とりあえずの現状は、
 ・2000年度以前は、一応完成。
 ・2001-2002年度は、一応データのweb化が完了したけど、まだ調整が必要。
 ・2003年度は、web化どころか、データ入力もまだ。
 ・2004年度は、手元にある情報はweb化まで完了。
 一応2002年度までの情報はデータ入力してあったので、作業はweb化だけと思ったら、データチェックにかなり手間取って、現在にいたっています(まだチェックは完全ではありませんし、入力漏れのデータが発掘されるかも…)。とりあえず入力されたデータのweb化は一応できたので、次は2003年度のデータ入力に手を付けようかと。ただ、武庫川のデータは気が遠くなるほど多いので、まずはそれ以外を。

 そんなわけで、ユリカモメのカラーリング情報を更新しましたので、ぜひご覧下さい。よーく見ていくと、ユリカモメの動きがわかってなかなか楽しいです。でもって、新たな情報は優先的にweb化していきますので、ユリカモメを見つけたらぜひカラーリングをチェックして、カラーリングがあったら文字を読みとってお知らせ下さい。
 あと、すでに報告いただいたみなさま、データの入力やweb化する際のミスがきっとあります。お時間がありましたら、チェックしてみて、もし間違いがありましたら、お知らせいただければ幸いです。あと、2002年度以前については、まだ入力されていないデータがあります。報告したのにHPに出てないぞ!という方、もう少しお待ち下さい。

2004年10月

2004/10/28
 朝、出勤してみると、残った1羽のアイガモもいませんでした。飛べないはずなのに…。とにかく、今年はクリスマスパーティは中止です。


2004/10/27
 友の会会員の知人の方がアイガモ農法をされていて、育ったアイガモを肉屋に卸すんだそうですが、それを数羽わけてくださる事になりました。食べるために育てられたのだから、食べるつもりでもらってきました。
 日頃から肉はよく食べるけど、殺すという部分はあまり体験しません。そのせいか生きものを殺して食べている事を意識すらしません。現実をきちんと理解する意味でも、生きた鳥を、殺して、羽根をむしって、肉にして、食べる。こういった経験をしておくのは決してマイナスではないでしょう。もちろん、全員に無理矢理体験させようというつもりはありません。でも、希望者を募って少人数の行事みたいにしようかなと。
 というわけで、アイガモを5羽もらってきたのですが、とりあえず食べるのは年末(クリスマスパーティか?)ということで、それまで飼うことに。くれた方が、このアイガモは飛ばないというので(現にその方の飼っていた囲いの屋根は、破れた網でした)、屋根のない囲いの中に入れておきました。
 そして1時間ほど。裏にカモがいる、と言われて行ってみると確かにカモがいる。囲いから逃げてる! 慌ててその個体を捕まえて、囲いを見に行くと1羽もいませんでした。みんなあっさり飛んで逃げてしまったようです…。周辺を探したら、もう1羽いたけど、飛んで逃げられてしまいました。
 仕方がないので、残った1羽は、風切羽を切って、飛べないようにしてから、もう一度囲いの中に入れて帰りました。次の日の朝にショックなことが待っているとも知らず…。
2004/10/20
 またもや台風がやってきました。またもや直撃コース。学芸員誰もが、今日は臨時休館になるだろうと思っていたら、案の定午後から臨時休館。午前11時45分に大阪府に暴風警報が出たから、午後1時までで臨時休館ってことを、正午に決定、という段取りらしい。臨時休館にしようとしまいと、朝からお客さんは2人しか見かけなかったらしいけど。
 臨時休館になると、総合案内員やショップの店員などは、もう帰っていいらしい。学芸員も帰っていいかと思いきや、公務員はダメなんだそうな。台風の大阪への最接近は夜らしいので、夕方には電車がとまりそう。というわけで、家が遠い職員は午後半休をとって次々と帰っていきます。家が博物館のすぐ近くの職員は、残ってた方がいいのかな〜。 
2004/10/11
 今日は、博物館本館の講堂で、一日中「日本の川の自然と大和川」というシンポジウムが行われました。今年が大和川付け替え300周年だとかで、それを記念してのシンポジウムです。当館の大和川の特別展は付け替え300周年をまるで考えずに(その時は知らなかった‥)設定したので、302年目にあたる再来年に予定されています。が、まあそのプレシンポでもあります。
 講演者を一人手配する以外は出番はないはずだったのですが、なんと最後の総合討論の司会進行を押しつけられてしまいました。前日から、どんなテーマで議論したらいいかな〜、と講演タイトルを見ながら考えて。一応ペーパーにして、パネラーになってくれる講演者に配って。どの人がどんな話をして、会場からどんな質問が出たのかを把握しなくては!と全部の講演者の話をチェックして。としてると、出番の前から疲れてしまいました…。
 さて、まる一日がかりのシンポジウムとは言え、講演者がなんと6人もいます。それぞれの持ち時間は、45分ほどなのですが、まあ当然のように超過します。休憩時間を削ったりしたものの、結局総合討論に残された時間は、45分予定されていたはずが、わずか20分。一日待たされた挙げ句、出番はわずか20分! たいして議論もできず、仕込んでおいた学芸員の話の時間もなく、会場からの意見も聞けませんでした。でもまあ、すぐに済んでよかった。 
2004/10/8
 そんなわけで、明日から特別陳列。壁に取り付けるパネルは完成したので、今日は前に並べる展示物のセット。カワウの本剥製、カヤネズミの本剥製と巣を持ってきて並べて(ちなみにカヤネズミは情報センターの常設展示からの出張となっています。他にないので‥)。さらに生きたイシガメとスッポンの水槽のセット。どちらも今年、大和川水系で採集してきて、標本にしようと思いつつ、殺さずに飼育していたものです。あとは、キャプションを付けて完成。
 今日は余裕をかまして、午後から準備にかかりましたが、午後4時には完成しました。カメの水槽のセットでは、N澤さんの多大な協力を得ました(ありがとう〜)。昨日の展示パネルのセットもY澤さんとN田さんに手伝っていただきました(ありがとう〜)。
 さすがに今日は、展示を作る学芸員が目立つようになってきました。が、夕方の時点で展示が完成していたのは2名。残る6名の中には、夕方から準備をし始めたのもいるらしい。まあ、明日は台風で人はあまり来ないだろうし、そもそも午後から臨時休館っぽいので、明日準備したらいいのかも。 
2004/10/7
 明後日の土曜日から、博物館本館の特別展示室で特別陳列「大和川の歴史と現状」が始まります。タイトルは何のことかわからんけど(その原因はいろんなところと共催やかららしい)、とにかくプロジェクトYで調べている大和川水系の展示をすればいいらしい。で、今日は朝から展示の準備。二日目になってようやく準備にとりかかったってわけ。
 とにかく、今日は展示パネルの作成に一日を費やしました。この春〜初夏に実施した川沿いの鳥の調査を紹介して、その結果の内、カワウとチドリ類とセキレイ類の分布図を示す。さらについでに調査したカメの分布図も出す。さらに最近はまっているカヤネズミの分布図を、今年見つけた巣の情報に、2000年以降の情報を
加えて作成。まあ、カヤネズミ以外は、8月のプロジェクトYの報告会で作成した地図の焼き直しなので、さほど手間はかかりません。それでも、ファイルを整えて、打ち出して、パネルに仕立てて、展示室の壁に取り付けたら、午後5時を過ぎてしまった…。というわけで、残る展示は明日仕上げることに。
 展示パネルの取り付けは一番乗りでした。オープン2日前の夜なのに…。

2004年9月

2004/9/23
 今日は、なにわホネホネ団の活動日。朝の10時から夜の10時まで、一日中、皮を剥いたり、骨を洗ったり。おかげで中型哺乳類4匹の処理ができたし、大型ネコ科2匹の骨もかなり完成に近付いて、標本担当者としてはありがたい。でも、12時間は疲れる〜。
 近頃は、なにわホネホネ団の活動を聞きつけて、見学にくる人も多いので、入れ替わり立ち替わりいろんな人がやってきました。顔を出したのは、ホネホネ団団員12名、団員以外の見学者6名ってとこか。人数的には大人組が集結した午後5時頃から、ジュニア組が帰らされた頃合いまでが一番多かった。
 一日、皮を剥いて、煮あげた骨から肉をむしっていると、指先はしわしわになるし、人差し指とかの先が痛い。今回は偶然にも切り傷をつくらなかっただけましですが。


2004/9/14
 今日は、昼前に盛口満さんがやってこられました。学校の先生であり、生き物のイラストのたくさん入った本をたくさん書かれている、あの盛口さんです。盛口さんとは昨年の大阪自然史フェスティバルで講演していただいて依頼のおつきあいとでもいいましょうか。今回は、鳥の骨をスケッチしたいということです。なんでも、今準備中の本に使うイラストだとか。本に博物館を登場させてくれるに違いない! なんか、鳥の翼の爪がどうしたとか言ってたな…。
 博物館の標本は研究用です。なんとなく見せて欲しいと言われても見せられませんが、なにかを調べる目的であれば(それが論文作成のためでも、イラストを描くためでも、バードカービングのためでも)、利用してもらえます(別にプロの研究者でなくてもかまいません)。といっても、いきなり来られても対応できないので、希望があれば早めにご連絡下さい。

2004/9/8
 情報センター1階の大阪の自然誌展示室に新たなレプリカが加わりました。大阪の爬虫類コーナーのヒバカリとシロマダラです。本来、3年ほど前の情報センターオープン時に並んでいるはずのが、ようやく入荷です。
 というのもレプリカ作りには、モデルとなる本物が必要なのですが、それが用意できなかったんですね。他のヘビのモデルを大型の個体でそろえたもので、大型の個体を求めているうちに今頃に…。
 そんなわけで、大阪の両生爬虫類で、足らないのはあとタカチホヘビだけとなりました(移入種のカメを言い出すと、ちょっと切りがなさげなので無視するとして)。大きなタカチホヘビがどこかにいないかな〜。

2004/9/5
 今日は貝の特別展最終日。担当者でもないので、だからといって関係なさそうなものですが、ミュージアムショップの本屋担当としては、フェアの入れ替えという重大な仕事があります。というわけで、午後4時半の閉館後、ショップで平台に載せていた貝展フェアの本を片付けました。
 昨年の鳥の巣展のフェアでは売切続出なくらいよく売れたのですが、今回はさっぱり。フェア用の委託本だけでも13アイテム151冊仕入れたのに、売れたのは1/3ほどだけ。引き取る分を除いても仕入れた半分近くは返本となりました。
 で、かわってのフェアは、秋の本フェア。ドングリ本やキノコ本に交えて、里山本、哺乳類本。さらには秋っぽい鳥本や昆虫本も並べてみました。こっちの方が、貝展フェアよりはるかに売れそう。

 そんなフェア本の入れ替えをしていると、最初の地震がやってきました(午後7時過ぎ)。強い揺れではないけど、長くゆれてました。情報センター1階は、新しいだけあって、割と安全な感じでした。商品はなにも落ちず。念のため乱雑で有名な植物研究室や、液浸収蔵庫をチェックに行きましたが、何も落ちていませんでした(植物研究室の場合、落ちていてもわからないとも言えますが)。
 その後、大きな一枚物のプリントアウトをしているときに、2回目の地震(午前0時前)。今度は本館管理棟の2階にいました。管理棟では警報がいっぱい鳴っていました。さらに本館と新館のつぎめが、揺れがおさまったようなのに、いつまでもキュウキュウときしんでいました。今度も特に何も落ちず。被害と言えば、それをきっかけにプリンターが機嫌を悪くして、プリントアウトを挫折したことか…。

2004/9/2
 昨日から、博物館実習生がやってきています。5日間コースで、初日はオリエンテーションと館内見学、最終日は野外行事のサポートとなっていて、今日から3日間だけ研究室で分担しての実習です。15名来ているので、各研究室が毎日3人ずつ面倒みるという勘定。
 今日は、皮を剥いたままで長らく放置されていた鳥の仮剥製を片付けました。ラベルを脚にくくりつけて、テンバコに並べて薫蒸に送り込む。ってだけですが、長らくためていただけあって、結局一日仕事でした。おかげで勝手に占拠していた部屋も大幅に片づきました。これからは、こまめに片付けよう…。

2004年8月

2004/8/29
 今日は、標本同定会です。ほとんどお呼びはかからないとは言え、部屋に待機してないといけないし、時々は呼び出されるし。というわけで、なかなか他の仕事をするわけにもいかず。例年通り退屈な一日でした。
 結局、今日の同定のお仕事は7件。デジタル画像での鳥の同定が3件(ジョウビタキ?の幼鳥、カワラヒワとウミネコの幼鳥、マガモとオオバン)、鳥の羽根の同定2件(イカルの羽根、ヤマドリ等の羽根)。生きたヤモリの同定(ニホンヤモリ)、そしてアオダイショウの撃退法の相談。イカルの羽根にはウサギの糞がおまけに付いていました。まあ、ほぼ例年並みに件数です。デジタル画像が増えたのは、今年からです。


2004/8/15
 博物館では、毎年館報というのを発行します。各年度に実施した行事・特別展、入場者数、学芸員の研究テーマ・論文リスト、寄贈された・採集した標本リストなどと一緒に、収蔵資料の点数が掲載されます。もちろん鳥類と哺乳類の標本担当としてはその数を載せるわけですが、なぜか採用された時からずーっと鳥類と哺乳類をまとめた数字だったんですね。これは、この博物館でいかに鳥類と哺乳類が阻害されてきたかを表してるに違いない。両生類と爬虫類は分かれてるくせに!
 そんなわけで、今回から鳥類と哺乳類をわけることにしました。
 さらに今まで鳥類・哺乳類の合計点数は、登録標本点数ではなく、よくわからない受入点数でした。採用された時点での点数に、毎年その後の売れ入れ点数を足していたわけです。どうしてずーっとそのままの訳の分からない数字にしてたかというと、きちんとした登録点数にすると収蔵資料点数が減ってしまうからです〜。さて、この一年ほどの間に、今まで未登録だったりした標本をたくさん登録したおかげで、このタイミングなら登録標本点数に切り替えても収蔵資料点数が減りません! そんなわけで、収蔵資料点数は今回から登録標本点数にすることになりました。
 2004年8月15日付けの登録標本点数は、哺乳類933点、鳥類5966点(その内、巣が1点、卵が655点、あとは仮剥製か本剥製)でした。本当は3月31日付けの点数ってことになっているのですが、今から遡って数えるのは不可能なので(標本の受入日はわかるけど、登録日はわからないので…)、ご容赦ください。
2004/8/14
 同じ研究室のY学芸員が、出勤しているはずなのに、朝から一度も見かけない。おかしいなー、と思ってたら、昼過ぎになってどうしてかわかりました。貝の特別展のワークショップにかかりきりだったらしい。
 今回の貝の特別展は、会期中の土日祝日のすべてでワークショップを開いています。3つのプログラムがあって、今週末までは、「砂場のみにみに貝」。砂に混じった小さな貝を選り分けてもらって、学芸員が名前を教えるって感じの内容。名前を教えるのに、学芸員はてんてこまいらしい。
 このワークショップ、けっこう大人にも人気で。子どもと一緒に保護者も混じって参加しています。1日に4回開いていて、20人程度が参加。それが次々と貝の名前を聞きに来るから、学芸員はほんとに忙しい。さらに盛り上がった子どもは45分では終わらず、1時間以上ねばって、そのまま次のワークショップに突入。これでは休憩の閑もない。そんなわけで、Y学芸員は研究室にさっぱり顔を見せないのでした。
 お試しの時にやってみましたが、砂の中の小さい貝を見つけるのは、それだけでも楽しい。さらに、その名前がわかると嬉しい。これは人気があって当たり前か。

 ところで、8月8日に書いた貝の解説書の訂正ですが、さらにどんでんがえし。担当の同じくY学芸員が、もとの画像を拡大して検討した結果、ヨメガカサガイであってたそうです。解説書の写真を一瞥したときは、自分も間違ってる!と言ってたくせに…。
 そんなわけで、正誤表の作成は延期となりました。他のミスは罪のない誤植レベルなので。
2004/8/8
 特別展の普及講演会が、博物館講堂でありました。貝の特別展ということで、ミュージアムショップでは貝の本フェアをやっているのですが、さーっぱり売れず。この時こそはとばかり、講堂前に出店を出しました。
 午後1時半から3時半が講演会なので、午後1時頃からの30分と、講演が終わってからが勝負です。聞きに来る方は、友の会会員だとか、周辺サークルのメンバーとかが多く、高い比率で知り合いが含まれています。顔見知りを見つけては呼び止めて、本を売りつけにかかります。人が立ち止まっていると、他の人ものぞきにくるので、勢いで売り込みまくる。
 とまあ、がんばったのですが、特別展解説書を除けば、売れたのは20冊程度。残念。

 そうして本を売り込んでいる時に、貝展の解説書に重大な間違いがあることが指摘されてしまいました。それは、
■8ページの図1-24:(誤)ヨメガカサガイ → (正)カスリアオガイ
というものです。今までもすでにいくつか間違いは見つかっていたのですが、いずれも誤字脱字レベルだったので、正誤表は作っていなかったのですが、これは正誤表がいるな…。
 そんなわけで、すでに解説書を入手された方は、訂正の方よろしくお願いします。また、これ以外にも、間違いに気付かれた方、早急に正誤表を作成しますので、急いでお知らせ下さい。よろしくお願いします。

2004年7月

2004/7/21
 特別展が始まって最初の週末が終わりました。ワークショップは、けっこう好調。ワークショップで稼いでいる人数は、1日に4回開いて60人弱、保護者を入れても100人弱。しかし、特別展自体への入場者数が少ないので、この人数がけっこう馬鹿にならない。
 内容も、展示してある貝の絵を描いてもらって、飛び出すカードを作ろう。という簡単なものですが、小さい子どもにはこれが楽しいらしい。また子どもが題材に選ぶ貝も、大人から見るとけっこう意外で、主催者も楽しいらしい。地味な貝の絵を描く子がけっこう多いんだとか。

 連休開けて、貝のトリビアのへぇー度ランキングが貼り出されました。その結果が意外かも…。とにかく、連休だったとはいえ、3日で3000へぇーを越えてたりする。


2004/7/17
 そんなわけで、今日から特別展「貝−その魅力とふしぎ−」がオープンしました。普通なら、オープンしたら主担当は気楽なものですが、今回はすべての土日祝日に日に4−5回のワークショップがあって大変です。普通ならオープン初日はダウンしてるんもんなんですが…。
 オープン初日のワークショップ参加者は、4回で子どもだけで20人。少ないですが、まあ小手調べとしては妥当な人数かもしれません。

【特別展オープン!】
2004/7/16
 午後2時半からプレスプレビュー。そんな行事がなければ、明日までにできればいいのだけれど、朝からみんなバタバタ。作ったパネルを取り付けたり、追加のパネルを発注したり、打ち出したり。毎度のことですが、パネルを作りすぎで取り付けるスペースがない!なんてことも。
 昼前に特別展解説書が無事に納品されました。見たところ、大きな問題はなさそう。よかったよかった。とにかくプレスプレビューに間にあった〜。
 午後2時半、プレスプレビュー。とりあえず、見せれる程度には展示は完成。でも、毎度のことですが、記者は1社しか来ず。寂しいもんです。
 プレビュー前も中も後も、今日の仕事は昨日に引き続きへーボタンの制作。今日は、CPパネルを切って、組み立てて、打ち出した紙を貼って、ってあたりが仕事。展示の他の部分がおおむね片づいたので、学芸員5人くらいで分業。絵に描いたような家内制手工業というか内職っていうか、とにかくそんな風景が展開されました。なんとか夕方にはへーボタンが完成。と思ったら一つ追加があったりして。解説を含めてセットし終わったのが、午後9時頃。作ったへーボタン、つまりトリビアは31でした。どれが、一番へー度が高いのか楽しみです。
 まだ主担者はなにやら展示を作っていますが、もう手伝えることもないので、解散。思ったよりは早くできた気がします(ってゆうかまだ完成はしてないけど…)。どうにか、明日にはオープンできそうです。

【特別展オープンまで、1日】
2004/7/15
 午前中に、金剛山のふもとにいって、クチベニマイマイ、オオケマイマイ、ナミギセルを採集してきました。これなら大きいから、展示に耐えるでしょう。
 展示の準備は、いよいよ山場らしく、それなりに埋まってきました。展示パネル系の準備も一段落したもようだし。どうやら、予定通り特別展はオープンしそうです。まあ、まだまだ貝が入っていない展示ケースも目立つけど。

 ここに来て、がぜん目立ってきたのが、貝のトリビアコーナーです。某テレビ局の番組にあやかって、貝のトリビアという解説パネルシリーズを作っています(後々まで残る解説書では、“貝のふしぎ”としましたが、この夏限りの展示ではトリビアの語を使うことにしました)。へーへーへーというあれです。単に解説パネルをトリビア風にするだけでなく、へーボタンも手作りで制作中。一応、音がなって、押した数もカウントする予定。
 とはいうものの、手作りへーボタンのアイデアが出てきたのは、一昨日。今日になっても細かい仕様を相談しながら作っているありさま。昨年のQ&Aコーナーのブラインドと同じく、果たして間に合うのか? そしてうまく動くのか? 乞うご期待!
 と書いて帰ろうとしたら、へーボタン製作チームにつかまる。結局、午前1時まで、ビールの空き缶を缶切りで開けたり、CPパネルを丸く切ったり、丸く切ったり…。手作りの大量生産はたいへんだー。

【特別展オープンまで、2日】
2004/7/14
 いよいよ特別展まであと3日。プレスプレビューまでなら2日しかない! この期に及んでようやくネイチャーホール周辺は活気づいてきました。どんどん解説パネルが打ち出されて、どんどん貼られていっています。が、標本の並び具合は、ボチボチか〜。間に合うのかなー。
 とりあえず、生きた陸貝を展示するコーナー用に、博物館の裏の圃場なんかで、貝を探しました。採集したのは、ウスカワマイマイ、ナミギセル、コハクガイ、トクサオカチョウジガイらしき貝たち。それに混じって大量のウスイロオカチグサらしき殻も見つけてしまいました。生きた貝は少なかったのですが、植木鉢の下なんかに死に殻は大量にありました。
 昨年秋から、奈良県でウスイロオカチグサを採集!と騒いでいたのですが、灯台もと暗し。こんなとこにもいたとはびっくりでした。ただ採集したのがウスカワマイマイを除いて、小さいのばかり。明日は大きな陸貝を採集にいくことになりました。

【特別展オープンまで、3日】
2004/7/13
 そろそろ、特別展の準備も山場か! と思ったけど、あんまり展示増えてないなー。今度は磯の貝がふえたかな。解説パネルなんかの打ち出しはボチボチ進んでいるらしい。

【特別展オープンまで、4日】
2004/7/11
 ネイチャーホールを見に行っても、あまり準備進んでいるようには見えない。外国の海の貝は並んでるかな。プリンターもあまり仕事してないし。どうなっているのでしょう?

【特別展オープンまで、6日】
2004/7/9
 昼過ぎに、解説書の色校が到着。二校の返しでの訂正部分を確認して、表紙やカラープレートの色具合を確認して。これで校正はおしまい。今後もミスは見つかるでしょうが、それは正誤表で対応です。あとは、印刷屋さんにがんばってもらって、特別展オープンに間に合わせてもらうだけ。
 というわけで、校正に追いまくられた嵐のような約10日間が終わりました。割付を始めたのが6月23日なので、それから数えると17日間。なんとか一仕事終わりました。解説書の編集担当としては、特別展の準備は終わったも同然。展示作りの担当はこれからが山場ですが…。とくに主担当は、解説書はかかなあかんし、展示はつくらなあかんし、今年の特別展の場合オープンしてもワークショップはあるしで、ほんまに大変そう。どこかで倒れるかも。

 というわけで、のんびり気分で展示室を見に行ってみました。予想通りあんまりできていない。標本が並んでいるコーナーは、1割強程度か(キセルガイと干潟の貝と淡水貝あたりだけ)。パネル類はまだほとんどないし。少し写真パネルや背景写真の準備進んでいる程度。あと、ワークショップのスペースは完成してた。毎年のことやけど、果たして間に合うのか? 今年はとくに心配かも。

【特別展オープンまで、7日】
2004/7/8
 この二日は妙に大忙し。昨日は夕方に解説書の二校がやってくることになっていました。でも、調査にも行かないと! ってわけで、朝早くから金剛山へ行って、調査をしながら急いで下りてきて、博物館へ。夕方に二校を受取り、そのまま今日の午前2時過ぎまでかかって校正作業(この期に及んで図の差し替えは6枚もあるし、見れば見るほどミスがみつかる)。で、一度家に寝に帰って、再び朝の8時半に出勤。校正の最終確認をして、9時過ぎに二校を返して。そのまま、また金剛山へ調査に行く。
 寝不足で山に行くのはやばいかとも思ったけど、意外なくらい平気。一汗かけば眠気もなくなったし。そんなわけで、ここ二日で自分にはけっこう体力があるなー、ってことを実感しました。

2004/7/5
 なんとか原稿と図表がそろい、朝に初校を返すことができました。この段階で、はじめて原稿と図表がそろったんだから、これが本当の入稿みたいなもの。とにかく、二日後に二校が来るまでは、解放されます。初校待ちの時と違って、原稿や図表の手配もないし。
 昨日はさっさと校正を終わらせて帰るつもりが、結局、文字校正に手間取り、終わったのは今朝の4時。見れば見るほどミスが見つかり、泥沼にはまってしまいました。帰る時には、もうスズメがチュンチュンいいはじめ、パン屋からはいいにおいが漂っていました。みんな早起きやなー。

2004/7/4
 特別展解説書の編集もいよいよ大詰め。明日の朝一番に初校を返すので(ってゆうか、これを守らないと特別展オープン時に解説書があるか怪しくなります)、今晩中には仕上げないと…。
 さすがに追いつめられた担当者は原稿をせっせと仕上げてくれて。午後9時時点で残すは図が2枚だけとなりました。そんなわけで、ようやく文字校正にうつれそうです。つまりここからが本当の初校のチェックみたいなもの。今までは、新たな原稿や図の手配、全体の再構成に追われていたもので…。
 ここ数日は追い込み状態。一昨日は午前2時過ぎ、昨日は午前1時前、と連日午前様状態。今日は日が変わる前に終わらせて帰りたいなー。で、明日の入稿が終わったら、脱力してやる!

2004/7/2
 当初の予定では、今日が特別展解説書の初校返し。予想通り、原稿も図もそろってない…。といっても、残る図は10枚(6.9%)、表が2枚、テキストが約6ページ(約9%)。まあ月曜までには、なんとかなりそうな気がしてきました。というか、担当者、早く書いてくれ〜。

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