テーマ別自然観察会「秋のきのこ」

2024年10月14日に高槻市摂津峡で開催されたテーマ別自然観察会「秋のきのこ」の記録です。

このところきのこ行事は大変人気で申込みは130名オーバーでいただいたのですが、バス移動などがあるため40名ほどしか参加いただけません。

今回の観察地に選んだのは高槻市摂津峡です。「西の口」からほど近い摂津峡青少年キャンプ場を通るハイキングコースを利用しました。事前の下見ではおりからの乾燥できのこは少なそうだという感触だったのですが、果たして当日はどうでしたでしょう。

スタート地点で集合を待つ間に早速きのこを見つけ観察。早速こんなちょっと不思議なきのこです。

直径8mm 高さ1cm ほどの小さなコップに碁石のような胞子の塊が入るハタケチャダイゴケ

早足で歩けば30分で着いてしまう地点まで、2時間くらいかけてゆっくり観察しながら進みます。すると下見では見つからなかったきのこが次から次へ。

当日見られた様々なきのこ(写真提供:瀬崎千晶さん)

大きなきのことしてはマツオウジ(上段左)、アカヤマドリ(上段中)、写真がないですけどカラカサタケやオニタケも見られました。
変わった形のきのことしてはおちょぼ口のクチベニタケ(中段左)やコツブタケ(写真下中と右:断面)なども見られ、なんとシイタケまで発生。中段右のチシオタケやナラタケモドキも大量発生し、参加者の皆さんにも楽しんでいただけたようです。

当日はまだ30度近い10月とは思えない暑い日。きのこも「秋のきのこ」とは言えず、夏の終わりのきのこ観察、となりました。
大阪市立自然史博物館ではこれからも野外観察会だけでなく、講座や実習できのこをじっくり観察する機会を作りたいと思います。
またご参加ください。