テーマ別自然観察会「高槻市北部の地質」

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11月5日(日)に、テーマ別自然観察会「高槻市北部の地質」を実施しました。
高槻市周辺の山々を作る地層・岩石を観察し、そのおいたちを巡る観察会です。
参加者・世話役あわせて50人以上の大人数で、まずは川久保渓谷沿いを歩きます。
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川におりて岩石の説明をする川端学芸員。
丹波帯とよばれる地質帯と超丹波帯と呼ばれる地質帯の境界が、このあたりにあるのですが、研究者によって見解が分かれています。
さて、参加した皆さんはどのように感じたでしょうか。
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さらに川沿いを進むとチャートの露頭があり、みんなで観察です。
チャートとは深海にたまった放散虫などのプランクトンの死骸が固まってできた岩石です。
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川久保渓谷から本山寺参道にあがり、参道沿いの緑色岩と呼ばれる岩石を観察します。
緑色岩とは海底に噴出した玄武岩が、変質を受けて緑色をすることが多いため、その名がついています。
しかし本山寺参道の緑色岩はあまり緑色には・・・
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山を下り、芥川沿いで「メランジ」とよばれる砂岩と泥岩がぐちゃぐちゃに入り交じった岩石を観察しました。
これは海底にたまった地層が、海溝で沈み込む際に、もみくちゃにされてできた岩石です。
これまで見てきた、チャートや緑色岩、そしてこのメランジなどの岩石が分布することは、高槻市北部の山々が、かつては海洋プレート上で形成され、それが海溝で付加したことを示しています。
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最後は芥川の河原に降り、河原の石ころを観察しながら今日見てきた岩石の復習とまとめを行いました。
やや長い距離を歩きましたが、参加したみなさんは高槻の山々の地層・岩石からそのおいたちをたどることができたでしょう。

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