地域自然誌シリーズ「藍那」
10月4日に兵庫県神戸市で地域自然誌シリーズ「藍那」を開催しました。
参加者35人、学芸員5人での行事となりました。
天気は曇りで、青空の下でのハイキングとはなりませんでしたが、心地よい気温での行事となりました。
藍那地域には、約4000万年前の地層である神戸層群が広く露出しています。
この地層は植物化石が産出することで有名で、当日も植物化石を皆で探しました。
ここはもともと水田だった場所です。
水田は、稲作を止めてしばらく経つと湿った場所が好きな植物が生えてきます。
さらに時間が立つと、湿性植物と入れ替わって、今度は乾いた場所が好きな植物が生えてきます。
これを湿性遷移といいます。この場所は、湿性遷移の段階を一目で観察できる絶好のスポットでした。
ふもとの水田近くではカヤネズミの巣が見つかりました。
カヤネズミは、巣の材料を遠くから拾って集めてくる鳥とは違い、自身の近くに生えている植物を引っ張ってきて巣を作ります。下の写真のどこにカヤネズミの巣があるのか、皆さん分かりましたか?
大阪でよく見る生き物たちとは、また少し違ったラインナップの生き物たちを観察できた一日となりました。