みんなでしらべてみよう その1 食べ物を調べる

自然史博物館にはたくさんの展示物があります。でも、自然を知る、自然に興味を持つきっかけは皆さんの身の回りにもたくさんあります。ここでは、これまでに自然史博物館が実施してきた「参加型調査」をご紹介します。きっと皆さんも近くのスーパーに並ぶ野菜や和菓子、海産物に興味を持っていただけるんじゃないかと思いました。

若ごぼう調査

柏餅調査

「端午の節句の供え物として作られる、餡入りの丸いしんこ餅を葉で包んだ「柏餅」は、地域によって使われる葉が違います。民俗学では古くから調べられており、大正・昭和以降は概ね関東でカシワ、西日本ではサルトリイバラが使われ、全国では10数種の利用が記録されているようです(服部・他, 2007)。
そこで、現時点ではどうなっているのか、ツイッターで呼びかけて調べてみることにしました。2020年春実施

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スーパーの「かき」の産地しらべ

鍋やフライの食材として親しまれている「かき(牡蠣)」。日本では主に養殖されたマガキが流通しています。かきの産地は広島県や宮城県が有名ですが、実際には波のおだやかな内湾を利用して、日本の津々浦々の沿岸で生産されています。各地で生産されたかきは、どこへ流通しているのでしょうか。皆さんに協力をお願いして調べてみました2017年冬実施。

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みんなでしらべてみよう その2 生き物分布調査

皆さんの身の回りの自然をじっくり見てみましょう。一人で見るのも楽しいですが、みんなでおなじものを調べるのも面白いです。自然史博物館が実施してきた「参加型調査」もきっとヒントになるでしょう。

大阪府でオオクビキレガイを探しています

「オオクビキレガイ(Rumina decollata)は地中海沿岸原産のアフリカマイマイ科の巻き貝(カタツムリ)です。国内では1980年代後半に北九州市に移入し、現在では西日本を中心とする複数県に定着しています。畑地など比較的開けた環境に生息しています。葉物野菜の新芽を食べる農業被害があるほか、他のカタツムリを食べてしまうこともあります。2010年以降大阪府でも見つかるようになり、分布が拡大傾向にあります。 大阪市立自然史博物館では、大阪府での分布状況を調べています。分布の拡大過程を知ることで、オオクビキレガイの生態がわかり、今後の対策に役立つ可能性があります。2019年実施。

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スクミリンゴガイ分布調査

スクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)は、南米原産のリンゴガイ科の巻き貝です。日本には1980年代に食用目的で移入されましたが、食卓には普及せず、結果として水田や水路・河川に広がり野生化してしまいました。現在では西南日本に広く定着しています。水稲の初期苗を食害する被害があるほか、在来水草を食べる影響も懸念されます。 スクミリンゴガイは、鮮やかなピンク色の卵を護岸や抽水植物に産みつけます。この調査では、特徴的で見つけやすい卵塊を目印にしてスクミリンゴガイ(リンゴガイ属貝類)の分布を調べたいと思います。※調査は終了しました。ご協力ありがとうございました。2019年実施。

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アカハネオンブバッタの分布調査

2012年頃から大阪で、昔は見られなかった、後ろばねの赤い、アカハネオンブバッタと呼ばれるバッタが見つかるようになりました。大阪市立自然史博物館では、このアカハネオンブバッタの分布がどのように拡がっているのかを調べています。オンブバッタは近所の公園、学校などで普通に見つかる虫です。みなさんといっしょにオンブバッタを調べてみました。2013年実施

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まだまだあるぞ、参加型調査

動物分野

大阪けもの調査隊ほにゅ
  プロジェクト・アブラカヤネズミの巣を探そう!
大阪鳥類研究グループ
  ユリカモメの色足環探し
  コサギの色足環探しカワウの色足環探し
  大阪府ムクドリ・イソヒヨドリ・ハッカチョウ分布図2014年
外来生物調査プロジェクトProject Aポータルサイト
  
鳥類班:日本のコブハクチョウ分布調査大阪府のソウシチョウ分布調査日本のハッカチョウ分布調査
  哺乳類班:ヌートリアを見つけてね

大阪府におけるカダヤシとメダカの分布
外来ドジョウの分布
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