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2001年6月29日  大阪市此花区:六軒屋川・正蓮寺川(安治川大橋〜正蓮寺川水門)

 大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査に行ってきました。6月いっぱいで調査終了なので、最後の追い込みです。予想通りあまり鳥がおらず、暑いだけでした。意外とカワウやコアジサシがいたというべきか…。

確認した鳥:カワウ、アオサギ、カルガモ、ホシハジロ、コアジサシ、ドバト、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
確認した両生爬虫類:ミシシッピーアカミミガメ


2001年6月28日  岬町淡輪:番川(河口〜背合橋)

 大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査に行ってきました。河口から川沿いに歩きましたが、ろくに水鳥はおらず、河口からセキレイ類が、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイと移行していくのが鮮やかだったくらいでしょうか。川から離れると、ハチクマやキビタキが確認できたし、水田ではヤマカガシやトノサマガエルがいたりと、それなりに楽しめました。

確認した鳥:コサギ、アオサギ、ハチクマ、トビ、ウミネコ、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、キビタキ、エナガ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヤマカガシ(採集)


2001年6月24日  河内長野市:滝畑ダム〜千石谷〜岩湧寺

  大阪鳥類研究グループの行事に行ってきました。朝から大雨だったので、てっきり中止かと思ったら、これまた決行。というか、南部では雨は降っていなかったようで、とても蒸し暑い一日でした。昼間に岩湧山の周囲をぐるりと歩いた後、夕方から岩湧寺でムササビを観察、という企画です。
 昼間の部は暑かったですが、滝畑ダムでイワツバメのコロニーを観察したり、上空をゆっくりと2羽で帆翔するクマタカを見たりと、盛り上がりました。夕方からも、ムササビは観察できたし(飛ぶところをゆっくり見れなかったのが、少し残念でしたが…)、それから流谷方面でホタルを観察したりと楽しめました。ただ解散したのが午後10時。博物館でやる行事としてはちょっと遅すぎですね。

確認した鳥:サシバ、クマタカ、キジバト、ホトトギス、ヨタカ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ヤブサメ、ウグイス、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケス、ハシブトガラス
確認した哺乳類:ムササビ、モグラ(死体を拾う)
確認した両生爬虫類:イモリ(採集)、ニホンアマガエル(採集)、タゴガエル、トノサマガエル(採集)、ウシガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、ミシシッピーアカミミガメ、ヒバカリ(採集)、シマヘビ(採集)


2001年6月23日  三重県松阪市:櫛田川河口

 普及行事の本番です。朝から大阪では雨で、てっきり中止かと思ったら、決行されました。その判断は正解で、松阪市ではほとんど雨は降りませんでした。
 こういった行事では、つかまえられない鳥は人気薄。みんな貝やカニを採集してるので、こちらも鳥なんか見ずに、一緒に水の中の物を観察したり、採集したり。行事を忘れて、夕食の材料を調達していた気がする…。とくにマテガイの採集がおもしろかったです。どうやって採集するか知りたい方は、昨年の当館特別展解説書「干潟の自然」を買って下さい。

確認した鳥:カワウ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、シロチドリ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス


2001年6月18日  淀川(十三大橋〜阪神高速湾岸線)

  大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査に行ってきました。2時間半程度でしたが、けっこう疲れました。懲りもせずに、ぞうりで行ったのがいけなかったか?
 コチドリの大きなヒナがいた以外は、取り立てて目立った記録はナシ。伝法大橋より下流では、コアジサシがけっこう飛んでおり、盛んにエサを運んでいましたが、堤防を越えて南の方(やや西より)に消えていきます。方向としてはユニヴァーサルスタジオ・ジャパンの方では?どこかの工場用地の空き地にでも繁殖地があるのかもしれません。
 そういえば、伝法大橋から湾岸線の間の淀川左岸は、親水工事とやらがされていて、岸辺がテトラポットの代わりに、岩のブロックで覆われていて、その上には芝生。さらに堤防の上に向かってゆるやかにブロックが階段状に並んでいます。近所の人の夕涼みや釣り人にはいいけれど、生物には全然配慮されていません。コンクリートの上にアオサギが1羽乗っていただけで、ヒバリすら鳴いていません。どうせ大金を使うなら、生物にも配慮した部分も作ったらどうなんでしょう。

確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、トビ、コチドリ、シロチドリ、コアジサシ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年6月17日   大阪府豊能町:初谷

 ジュニア自然史クラブの行事(中高生向けの行事)に行ってきました。本当は妙見山まで登るつもりでしたが、初谷を1/3ほど行ったところで、昼食を食べて帰ってきました。短い距離をゆっくり歩いて、じっくり時間をかけて昆虫採集をしたところ、けっこう収穫がありました。
 でも、ヘビには出会わなかったし、お目当てのシュレーゲルアオガエルもいなかったし、両生爬虫類の収穫はいまいち。離れた木の葉っぱにとまったシュレーゲルアオガエル(?)を採ってみたら、アマガエルやったり…。タカチホヘビも見つからなかったし。鳥?鳥はほとんど見なかった。

確認した鳥:キジバト、ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、サンショウクイ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:トノサマガエル、タゴガエル(採集)、ツチガエル、ニホンアマガエル、モリアオガエル(卵塊)、カジカガエル(声)、ニホンカナヘビ(採集)、ニホントカゲ(採集)


2001年6月15日  大阪市東住吉区:大阪市立自然史博物館

 ネイチャーホール出口にあるクレーンで繁殖していたスズメですが、巣立つには巣立ったのですが。その内の少なくとも1羽はアトリウム(情報センター2階の植物縁側にある温室)に迷い込み、死体で発見されました。うまく外に出られなかったようです。残りのヒナは、無事に脱出できたんでしょうか?


2001年6月13日  石川(大和川合流点〜河内長野駅)

  大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査に行ってきました。6時間半ほど歩き続けました。途中、水の中を歩くこと、5回。それを見越してぞうりで行ったのですが、それが間違いでした。すごく歩きにくく、一層疲れる原因に。調査にはぞうりでは行かない方がいいようです(当たり前か…)。
 調査結果は、予定通りイカルチドリがパラパラでて、なかなかおもしろかったです。何カ所か繁殖してそうな場所の目星もつきました。ただ、昨年繁殖してたというイソシギが確認できなかったのが心残り。おもしろかったのは、オオタカがケリに追われているのを観察したこと。オオタカはケリの巣にちょっかいを出すんでしょうか?

確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ(たぶんアヒル)、カルガモ、オオタカ、キジ、イカルチドリ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ヤマガラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年6月11日  大和川(新明治橋〜亀の瀬橋)

  大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査に行ってきました。調査自体は2時間半程度のもの。でも自転車で行ったので、同じコースを帰ってくるのに同じくらい時間が。それがけっこうつらかったです。まあ、帰りに柏原市でコシアカツバメの繁殖地を見つけましたが。
 肝心の調査結果はと言うと、シギ・チドリ類では、イカルチドリやイソシギはおらず、コチドリが少々いただけで、卵やヒナは見つからず。あんまりおもしろくないと思っていたら、思わぬ発見がありました。なんとササゴイのコロニー(小さいけど…)を発見。
 調査をはじめると、ポツポツとササゴイの姿を見かけます。それがある場所に来ると、河原にササゴイが8羽もいて、けんかをしたりもしています(コロニー以外で、こんなにササゴイをまとめて見るのは初めてです)。見ていると、対岸の川岸のヤナギの方に飛んでいきます。あやしいと思って確認に行くと、案の定、ササゴイの巣を見つけることができました。親鳥が座っている巣が2つ、ヒナのいる巣が1つ。他にササゴイとおぼしき空の巣が7つ。
 大阪では、ササゴイは淀川周辺の街路樹や社寺林で繁殖している以外には、繁殖記録はほとんどありません(淀川周辺以外での巣の確認は、初めてかも!)。でも、大和川や石川では、繁殖期にちょくちょくササゴイを見かけます。近くに繁殖地があるのかなー、とは思っていたのですが、これで疑問が解けました。

確認した鳥:カワウ、ササゴイ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コジュケイ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年6月10日  羽曳野市:石川(臥龍橋〜道明寺)

 博物館の行事で行きました。河原でセンサスの練習という企画です。暑かったです。種類が少なくて、見通しが良くて、初心者がセンサスしやすい場所と思って選んだのですが、大量のスズメがけっこう難敵だったようです。

確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、ドバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2001年6月8日  大阪市東住吉区:大阪市立自然史博物館

 明日から特別展「牧野富太郎と植物画展」。というわけで、展示の手伝いではなく、様子をながめにネイチャーホールに行ってみました。すると、どこからともなくスズメのヒナの声が大きく響いています。声を頼りに探してみると、例によってネイチャーホール出口にあるクレーンから聞こえてきます。
 ここでは以前もスズメが繁殖したのですが、その後、T学芸員の努力によって、巣をつくれそうな場所はすべてふさいだはずだったのに…。ふさぎきれなかった場所があるようです。同じスズメのつがいなんでしょうか。


2001年6月7日  三重県松阪市:櫛田川河口

 普及行事の下見に行ってきました。広い砂浜と植物群落と干潟が広がるいい場所です。唯一の難点は、潮干狩り用にアサリをまいていることか。でも、よく考えると、あまり鳥はいません。シギ・チドリ類の渡りの時期でもありませんし。両生爬虫類や哺乳類はもちろんいませんし。
 というわけで、担当分野を離れ、海浜性の甲虫やムカデ、カニムシを探したり、干潟の貝やカニを観察したりしていました。行事本番に向けて、少しは貝の名前も覚えたし。あとは、食べられる物を採集。味見をして、本番での説明に活かしたいと思います‥。
 鳥では、シロチドリは2羽いましたが、繁殖は確認できず。ガラ崎の先っぽには、カワウの集団が休息していて、最大181羽を数えました。あと、ヨシ原があるのに、オオヨシキリがいないのが印象的でした。それから、学芸員の一人が昼ご飯を浜に置いていたら、ハシボソガラスに取られてしまいました。行事本番に参加するみなさんは注意しましょう。

確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、ミサゴ、トビ、コチドリ、シロチドリ、ドバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、セッカ、ホオジロ、スズメ、ハシボソガラス


2001年5月27日  枚方市:淀川(天野川河口〜三川合流)

 大阪鳥類研究グループの河川敷で繁殖する鳥の調査です。枚方市をほぼ縦断。ついでに昨年からいるという磯島の池のヌートリアも観察してきました。ヌートリアが、ヨシを食べるのをゆっくり観察しました。とてもかわいいです。何匹か死んだのがいるらしく、釣りをしてる方が埋めたというので、骨をもらおうと埋めた場所を教えてもらいましたが、けっこう広い範囲を示されて、断念。死んだヌートリアを見つけたら、ぜひ博物館まで!
 で、河川敷で繁殖する鳥の方ですが、とてもよかったです。イカルチドリとシロチドリは、ヒナを確認。コアジサシは、抱卵してるらしいし。コチドリとイソシギはつがいでウロウロしていました。さらに対岸の鵜殿から声だけはよく聞いていたカッコウを、ゆっくり観察しました。駅などで流れている放送ではなく、本当にカッコウがいることがわかって安心しました。カッコウは、少なくとも2雄+1羽いました。オオヨシキリはたくさんいるので、繁殖してる公算が高いと思います。
 あとコイカルを見ました。かなり高い音質で、イカルと同じフレーズで囀っていました。以前、長居公園にいたコイカルの囀りとは違います。おかげで、声だけではわからなかった…。
 そうそう天野川河口あたりでは、イワツバメの巣を探したのですが、昨年と同様、壊れた巣があったのみ。巣にはスズメが出入りしていました。ここのイワツバメのコロニーは消滅したのでしょうか。

確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、(白アヒル)、カルガモ、コガモ、トビ、ハヤブサ、キジ、バン、コチドリ、イカルチドリ、シロチドリ、ケリ、イソシギ、コアジサシ、ドバト、キジバト、カッコウ、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、コイカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
確認した哺乳類:ヌートリア


2001年5月24日  阪南市山中渓〜和歌山市直川

 行事の下見で、JR「山中渓」駅から雲山峰を経て、和歌山県のJR「六十谷」まで歩いてきました。前日からの雨で、時々小雨が降り、やんだと思ったらものすごくガスっており、ちょっと風が吹くと木の上から水が落ちてくる。足下は濡れてるし。その上、寒い。最悪のコンディションで、鳥は見えないし、ヘビもいない。
 さらに距離が長い。午前9時半にスタートし、ほとんど休憩も昼休みもなく、ゴールは午後5時過ぎ。ほんとにこのコースで観察会をするのか?といった感じ。アップダウンはあまりない代わりに、大阪側は延々と同じような二次林が続く。むしろ和歌山側がおもしろいかもしれない。売りは、大阪側や和歌山側を見渡せるってことでしょうか。天気が良ければですが…。
 と、悪くばかり書いて見ましたが、じつはけっこうおもしろかった。雲山峰の前後ではクロツグミがよく囀っていたし、和歌山側に少し下ったところではアオバトの声もした。さらに近くでウサギと対面。そして一番気になってるのは、和歌山側に降りてきた所で見た謎の穴。古い木の電柱が1本残されていたのですが、そこに直径15cmの大きな穴が6つばかり。キツツキの開けた穴の入口の部分を浅く広げた感じ。これってブッポウソウの開けた穴かな?というわけで、行事本番ではブッポウソウに期待してみようかと。

確認した鳥:コサギ、アオサギ、コジュケイ、キジバト、アオバト、ホトトギス、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、クロツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
確認した哺乳類:ノウサギ
確認した両生爬虫類:シュレーゲルアオガエル(水田周辺で鳴く)、イモリ(溝で採集)、ヒバカリ(死体を拾う)


2001年5月16日  大阪市東住吉区:長居植物園

 久々の長居植物園。季節はすっかりかわって、ツグミなどの冬鳥はすっかり姿を消し、スズメはすでに巣立ちビナを連れてウロウロしています。そんな中、メボソムシクイをはじめとする遅めの旅鳥もやってきています。そんな中おもしろかった観察は、
・サメビタキが2羽いました。その片方は盛んに囀っていました。囀ると言っても、コサメビタキと同様で、複雑だが小声です。コサメビタキよりは、金属的な音質で、節回しも少し違っているように思いました。
・マミジロの雌が1羽いました。チッと鋭い声がしたので、アオジかなと思って探していると、マミジロでした。ツグミ類にしては特徴のある地鳴きです。


2001年5月14日  対馬:長崎県厳原町:竜良山

 合宿下見では登れなかった竜良山に登ってきました。少人数が学術研究目的ならば、営林署に届けた上で、入山することができるとか。
 麓はスダジイやらイスノキやらの大木が立ち並ぶ、そして倒木が転がりまくる、他ではあまり見られないような原生林が広がっていました。登山道を登っていくと、途中、植林と二次林を通って鞍部に到達。そこから山頂まではアカガシ林が続きます。山頂は岩場になっていて、見晴らしがよく、マルバアオダモ、オカチョウジガマズミ、マユミ、カマツカ、ナナカマドの低木が花を付け(同定は植物研究室のS学芸員)、カミキリムシをはじめとするいろんな昆虫が見られました。とてもいい場所で、合宿で来られないのがとても残念です。

 確認した鳥:トビ、ホトトギス、コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス 
 確認した両生爬虫類:ツシマサンショウウオ


2001年5月13日  対馬:長崎県

・美津島町:赤島
 東の海岸です。岩礁帯で、地層がよく見えます。潮溜まりには貝やヤドカリやナマコが、波当たりの強い場所にはフジツボと固着性二枚貝のベッドができています。海岸生物の観察ポイントとして楽しそうです。鳥はいない。
 確認した鳥:アオサギ、トビ、ウグイス

・厳原町:上見坂公園
 高台の眺めのいい場所です。展望台があって、観光バスもやってきます。もと砲台跡らしい。周囲はそれなりに林がありますが、乾いていてあまり楽しくありません。シカの糞はたくさん落ちていましたが…。
 確認した鳥:トビ、コゲラ、ヤマガラ、メジロ、ハシブトガラス

・厳原町:竜良山
 対馬でも有数の原生林が残されている場所です。天然記念物やら何やら、3重くらいの保護の網がかかっていて、団体で登って採集するわけには行きません。でも麓の林道(ここより上が保護地域)を歩くだけでも、他の場所では見られない林(太い木がゴロゴロ)が楽しめます。というわけで、合宿本番でも何とか行けないかと考えています。
 確認した鳥:キジ、キジバト、ホトトギス、ウグイス、ヤマガラ、メジロ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ツシマアカガエル

・上県町:井口浜
 海浜植物が見たい!ということで、合宿下見終了後に居残り組で、対馬のほとんど北の端まで行ってきました。ここは対馬では数少ない(他には2ヶ所程度しかないらしい)砂浜のある場所。というわけで、楽しみに行ったのですが、潮上帯がコンクリートで固められて、海浜植物はほとんど壊滅状態。下手をしたら絶滅した植物もあるのでは?
 確認した鳥:ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ハシブトガラス


2001年5月12日  対馬:長崎県

・峰町:アマセ川林道
 一部の人はツシマテンが道を横切るのを見たそうやけど、見れず。悔しい。林の感じは大阪とあんまり変わらない。
 確認した鳥:ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、オオルリ、(チョウセン)エナガ、シジュウカラ、メジロ、(チョウセン)ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アムールカナヘビ

・美津島町:白嶽(洲藻登山口〜山頂)
 バス停から登山口までが延々と長い。さらに登山口からしばらくずーっと植林が続く。いい加減イヤになってきたらようやくツバキがたくさん混じった二次林。ちょっと眺めのいい場所で昼食を食べて、さらに登ってようやくアカガシなどの原生林に到着。いい場所にたどり着くまでが長すぎ〜。
 石の鳥居があって、今まで以上の急勾配を登っていくと頂上に到着。頂上は大きな岩の上で、4-5人が乗ったらこぼれ落ちそう。周囲はすべて断崖絶壁なので、落ちると少ししゃれにならない。とても合宿で頂上には行けそうにありません。
 確認した鳥:アオサギ、トビ、ツツドリ、(ツシマ)コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、(チョウセン)エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、カケス、ハシボソガラス、(チョウセン)ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ツシママムシ(がいたらしいが、見てない)

・峰町木坂:海神神社+御前浜
 ここは木坂野鳥の森とやらがあり、海神神社の境内をめぐる探鳥路が整備されています。さらに対馬名物のミヤマホオジロとシロハラの繁殖が確認された場所でもあるらしい。というわけで、久しぶりに鳥を探したけど、コサメビタキがいたくらい。
 むしろ御前浜のわずかにある砂地の干からびた海藻の下から、カニムシとムカデが採集できたのが印象的でした。海浜性のカニムシとかムカデがいるんですねぇ。
 確認した鳥:ウグイス、コサメビタキ、メジロ、ホオジロ、ハシボソガラス
 確認した両生爬虫類:ニホンヤモリ


2001年5月11日  対馬:長崎県

 昨日までのバードウォッチングモードから、合宿の下見モードに。鳥よりは合宿でもけっこう人気になりそうな両生爬虫類を探します。

・豊玉町妙見:元島神社
 モクゲンジという珍しい木があるとのことで、見に行きました。確かにあったけど、それだけ。林の中に入る道もなく、いまいち。合宿では問題外。
 確認した鳥:アオサギ、トビ、ウミネコ、(ツシマ)コゲラ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ

・美津島町:万関園地
 見晴らしがいいです。タカの渡りを見るためにはいい場所です。サシバが5羽舞っていました。
 確認した鳥:ミサゴ、トビ、サシバ、ツバメ、ウグイス、メジロ、(チョウセン)ハシブトガラス

・上県町佐護:棹崎公園
 環境庁の野生動物保護センターがあります。ツシマヤマネコを中心とした展示(ツシマヤマネコのカービングもある!)があり、ツシマヤマネコグッズも売っています(Tシャツとマグがお奨め)。
 公園内には海岸林が広がり、溝や林床の落ち葉をかき回すとツシマサンショウウオが簡単に見つかります。なかなかかわいいです。
 確認した鳥:トビ、クマタカ、アマツバメ、ツバメ、コシアカツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、ウグイス、(チョウセン)エナガ、シジュウカラ
 確認した両生爬虫類:ツシマサンショウウオ、ツシマスベトカゲ

・峰町三根:対馬青年の家
 合宿の宿舎です。窓から見える高圧鉄塔には、ことごとくカラスの巣が乗っています。内、一つではハシブトガラスが巣材を運んでいる真っ最中。周辺では、ツシマオサムシやツシマカブリモドキが採集できました。
 確認した鳥:アオバズク、(ツシマ)コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ
 確認した両生爬虫類:ツシマアカガエル


2001年5月10日  対馬:長崎県上県町佐護

 昨日の完全な空振りにめげずに、もう一度ヤマショウビンを探しに。鳥の様子は一日でがらりと変わっていました。昨日は曇って寒く、今日は快晴で暖かだからか。とにかく、昨日はいなかった渡り途中の鳥がたくさん見られて、とても楽しかったです。
 とくにキマユホオジロとシマノジコの雄がゆっくり見られたのがよかったです。さらに山手からは、セグロカッコウの特徴的な声が一日中聞こえていました。チラッとでも姿が見れないかと探したのですが、まったく姿は見あたりませんでした。唯一の心残りは、一番のお目当てだったヤマショウビンがいなかったこと。こちらはさすがに時期が遅かったのでしょうか。
 鳥以外で収穫は、ツシマナメクジ。写真と同じでウニのようで、おいしそうです。

確認した鳥:ササゴイ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、(コウライ)キジ、コチドリ、トウネン、イソシギ、アオアシシギ、オグロシギ、ドバト、キジバト、セグロカッコウ、カワセミ、(ツシマ)コゲラ、ツバメ、マミジロタヒバリ、ムネアカタヒバリ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、ウグイス、オオヨシキリ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、ホオアカ、コホオアカ、キマユホオジロ、シマノジコ、カワラヒワ、スズメ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、(チョウセン)ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル


2001年5月9日  対馬:長崎県上県町佐護

 二日目は、対馬でバードウォッチャーが必ず訪れる場所、佐護を一日中ウロウロ。平地が少なく農耕地が少ない対馬で、最大の農耕地帯。春を中心にさまざまな渡り鳥が通過することで知られています。お目当てはなんと言ってもヤマショウビン!
 と、期待でワクワクしながら歩き始めたのですが、結果が完全に裏切られました。いたのは大阪でも普通にいる鳥ばかり。もう渡りのシーズンはおわってしまったのか…。唯一、大阪では聞けないコウライキジの声が聞けたのが収穫でした。ニホンキジよりもかなり濁った感じの声でした。

確認した鳥:カイツブリ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、ミサゴ、トビ、(コウライ)キジ、オグロシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、(ツシマ)コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、(チョウセン)ハシブトガラス
確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル


2001年5月8日  対馬:長崎県豊玉町仁位

 友の会合宿の下見で対馬に。せっかくなのでついでにバードウォッチングをすべく、早めに乗り込みました。夕方にフェリーで大阪南港を出発して、対馬に着いたのが翌日(つまり今日)の午後3時。フェリー乗り継ぎは安いけど時間がかかります。とりあえず宿に荷物をおいて、近所を歩き回っただけでした。

確認した鳥:ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、ミサゴ、トビ、イソシギ、キアシシギ、ドバト、アマツバメ、カワセミ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、(チョウセン)ハシブトガラス


2001年5月7日  大阪市東住吉区:長居植物園

 近頃、あまり出かけてないので、近所の話題ばかりですが。
 植物園のツバキ園の所で、鳥の羽が散乱しているの見つけました。骨の類はまったく残っておらず、次列風切数枚と尾羽1枚以外は、小さな体羽です。さわってみると、とても柔らかく、明らかにフクロウ類の羽根でした。めぼしい羽根をかき集めて、博物館に戻って調べてみると、アオバズクの羽根でした。知らない間にやってきて、知らない間に(ネコ?)襲われて死んでしまったのですね。
 採集した羽根は、近々情報センターの鳥の羽コーナーにお目見えの予定。


2001年5月6日  大阪市東住吉区:大阪市立自然史博物館

 ネイチャーホールの出口(以前の入口)のクレーンに巣をしてるスズメの繁殖は順調に進んでいます。今日行ってみると、ヒナの声が大きく響いていました。これなら1週間以内に巣立ちそうです。ほんとにあの高い所から、落ちるのかな?落ちたヒナがネイチャーホールに入り込んだら、また騒ぐ人がいそう…。


2001年4月28日  大阪市東住吉区:長居植物園

 情報センターオープン後初めての行事として、長居植物園で鳥を観察しました。予定通り、オオルリとキビタキがたくさん出現してくれました。さらに今日の目玉は、サンショウクイ。2羽くらいいたんやないかと思います。二次林の南東部あたりをウロウロしていました。枝先で、虫を採っている行動は、ヒタキ類のようです。本州でこんなにゆっくりサンショウクイを見られたのは初めて。さらに長居公園でも初めての記録でした。


2001年4月27日  大阪市東住吉区:大阪市立自然史博物館

 情報センターが、一応無事オープン。したと思ったら、情報センター内をスズメが飛び回っています。4月4日に見つかったクレーンの巣のスズメの連れのようです。今度はクレーンのレールの上に巣材をせっせと運んでいるそうです。別にクレーンに巣をつくってもいいのですが、ちょうど真下がネイチャーホールの入口にあたるので、なんとかしなくては、ということになりました。
 とりあえず、リフトで上に上がって様子を見てみました。レールの上の巣は、まだ巣材を落としているだけのようです。一方、以前からのクレーン本体の巣ではヒナが孵っているようで、中から雛の声がします。一応、スズメの繁殖記録です。こちらの親スズメは、相変わらずクレーンが出入りするすき間から出入りしていました。すき間はふさいだはずなのですが、ふさぎ方がいい加減で、ちょうどスズメがくぐりぬけるのにちょうどいい具合になっていました。こっちの巣は、ヒナが巣立ったときが問題です。やっぱり下におちるのかな?


2001年4月15日  泉南市:男里川(河口〜JR阪和線)

 大阪鳥類研究グループの行事で行ってきました。この繁殖期には、大阪府下の河川敷で繁殖する鳥を分担して調査します。その研修兼調査です。河川敷で繁殖する鳥のデータを一通りとる予定ですが、一番のターゲットはイカルチドリ。大阪府下で限られた河川敷でしか繁殖していないと思います。で、調査参加者が、コチドリとイカルチドリを識別できるように、というわけで男里川での研修となりました。予定通り、イカルチドリとコチドリが観察でき、両者の識別はだいたいOKかな。その上、コチドリは交尾を、イカルチドリは巣立ちビナ(まあチドリのヒナで、近くにいたのはイカルチドリってだけですが…)を確認することができました。
 さらに、タシギはけっこう見られるし、河口ではミユビシギもいたし、クイナまで出現。観察会としてもなかなか収穫がありました。そうそう、タヌキのため糞も見つけました。展示用に採集してきました。

確認した鳥:ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、トビ、キジ、クイナ、コチドリ、イカルチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、ケリ、トウネン、ハマシギ、ミユビシギ、クサシギ、イソシギ、タシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、セッカ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年3月29日  堺市の北東部

 毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。サクラは咲いたのに、寒かったです。終わりの方では雨が降ってきて、散々でした。
 おもしろかったのは、ハシボソガラスのペアがアオサギに攻撃を仕掛けているのを2回も見たこと。ハシボソガラスは、繁殖真っ盛りで攻撃的なんでしょうが、アオサギは敵と見なされるのがおもしろかったです。利害は全然衝突しないと思うのに…。
 大津池のサギのコロニーでは、アオサギは完全に繁殖期に突入。コサギとゴイサギも姿を現してますが(とくにゴイサギは大量にいました)、まださっぱり繁殖は始めていません。昨年と一昨年は見られたアオサギの水上営巣は、今年は見あたりません。
 それはともかくショックなことが一つ。1997年以降毎年ツバメの集団ねぐらができていた小池で工事が行われていました。すでにヨシの生えていた場所は、整地されています。埋め立てられるのではなく、整備されるだけかもしれませんが、少なくとも今年はヨシ原はできそうにありません。ツバメの集団ねぐらは、いったいどこに行ってしまうのでしょうか。もう周辺にまとまったヨシ原は見あたりません…。


2001年3月2日  大和川(新明治橋〜阪神高速湾岸線)

 毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行って来ました。3月になったのにけっこう寒かったです。でもカモメ類をはじめとして水鳥は好くなめ。数えるのは楽でした。で、ついでにおもしろい観察が二つ。
 ハチジョウツグミを見ました。腰辺りが少し赤茶色のツグミはちょくちょくみますが、これは完全なハチジョウツグミ。腰は全体に赤茶色で、飛び立つとすぐにわかるし、顔から喉、胸、脇あたりまで赤茶色で、眉線も赤茶色。一瞬、ノドアカツグミかと思ったくらいでした。場所は、南海高野線のすぐ上流側の右岸です。ずっと同じ所にいるもんでしょうか?来月の調査の時も探してみましょう。
 それから川沿いを自転車で走っていると、緑色の太めの鳥の糞がやけに目に付くと思ったら、どうやらヒドリガモが犯人のようでした。少し寒くて人があまりいないせいか、高水敷に群であがって盛んに草を食べていました。


2001年2月24日  貝塚市:近木川河口・埋立地(二色南町)

 昨年の12月に引き続き貝塚市自然遊学館の行事に借り出されました。昨年の12月末からコミミズクが埋立地に来ているとのことで、埋立地方面に行ってみました。よく見られるというバーベキュー広場とやらの端っこに連れて行ってもらったけどコミミズクはおらず。だいたいこんなとこにほんまにいたん?というくらい、ふつうの公園の芝生の端っこでした。それから埋立地の整備されていない草原の方へ行って、ノスリを観察。他にあんまり鳥がいないので、やっぱり近木川河口に行って水鳥を見ました。

 さて、問題のコミミズクなんですが、写真を見せてもらいました。どう見てもコミミズクではない…。詳しく話を聞くと、
・見つかった当初は、あまり飛べない様子だった。
・3mくらいまで近づいて写真が撮れた。
とどうも様子からすると、飼われていた個体のように思えます。帰ってきてから調べてみると、どうもコキンメフクロウのようです(アナホリフクロウではないかと言われると自信がないけど…)。自力で飛んできたのならぜひ見たいけど、違うでしょうね。

近木川河口で確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、シロチドリ、ハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、ドバト、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、メジロ、アオジ、スズメ

埋立地で確認した鳥:ノスリ、チョウゲンボウ、ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、キジバト、ヒバリ、ツグミ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2001年2月22日  堺市北東部

 毎月行なっているため池の水鳥の調査に行って来ました。ポカポカと暖かくて、とっても調査日和。そのせいか、鳥の方もいろいろとおもしろいものが見られたので、報告を。
 まずは、にさんざい古墳でトモエガモの雌1羽を観察しました。ここでは初めてです。代わりに、というわけでもないでしょうがオシドリはいませんでした。墳丘の林内に入っているのでしょうか。それから上空をノスリが1羽舞っていました。いったい何を食べているのか不思議です。
 さらに、昨年一昨年に続き、大津池のサギのコロニーでは、ヨシ原に営巣する1つがいがいました。3年連続巣場所はほとんど変わっていません。同じつがいの可能性が高いように思います。島の木の上でも、13巣ほどでアオサギの繁殖が始まっていました。また白くなったカワウも4羽見られました。今年ではないにしても、数年以内には大津池でカワウの繁殖が見られそうです。あと、ミコアイサも見られました。ここではなかなか珍しいです。
 で、大泉緑地の大泉池では、カンムリカイツブリが1羽浮かんでいました。今年はカンムリカイツブリを内陸でよく見るような気がします。先月はたくさんいたユリカモメはすっかり減って、2羽しかいませんでした。


2001年2月18日  滋賀県:琵琶湖

 大阪鳥類研究グループの行事で、車に乗って琵琶湖をほぼ一周してきました。瀬田の唐橋からはじまって、湖岸道路を湖北野鳥センターまで。それから西池に行って。とここら辺りで午後3時を過ぎ。湖西をできるだけで湖岸沿いに走って下り、新旭の野鳥センターのに着いた時には午後4時。琵琶湖大橋にたどり着くことには真っ暗になっていました。湖東はちゃんとすべて観察したけど、湖西はあまり観察できなかった感じです。暖かい一日でしたが、さすがに昼過ぎからは寒くなってきましたし。
 この冬はカモメ類にはまっているので、カモメ類の群を見つけるたびに車をとめてカウント、ついでにバードウォッチングという感じで、午前中の湖東は完璧に近くカモメ類の分布を把握できました(あまりいなかったけど…)。湖西のとくに南湖の方
は、調査できていないので、再調査したいところです。
 午前中は、車の中からミヤマガラスとコクマルガラスの群を見つけて観察したり、餌付けされてるコハクチョウを見たり、伊崎のカワウのコロニーを観察したり。湖北野鳥センターではすぐにオオワシを見つけて、と好調でしたが、ヒシクイがあまり見あたらないので(それに今年は多く来てると噂のマガンもいない!)、西池に行った辺りから雲行きが怪しくなり。西池に向かっている途中にヒシクイの群とすれ違い。湖西では松の木内湖にガンがいてるというので行ってみるけどふられ。と午後はいまいちでした。

確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、コハクチョウ、ヒシクイ、マガモ、カルガモ、コガモ、トモエガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ?、ヨシガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、トビ、オオワシ、ノスリ、バン、オオバン、タゲリ、ケリ、イソシギ、ユリカモメ、カモメ、ドバト、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、コクマルガラス、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年2月12日  兵庫県淡路町〜洲本町

 大阪鳥類研究グループの「大阪湾岸カモメ類分布調査」の締めくくりは、淡路島東海岸縦断調査でした。明石からタコフェリーに乗って岩屋港へ。あとは車で、海岸線を走り、港を見つけるたびに立ち寄って、由良まで。チェックした港は、岩屋港、淡路交流の翼港、大磯港、浦港、仮屋漁港(北側と南側)、釜口漁港、佐野漁港、生穂港、津名港、塩田漁港、炬口漁港、洲本港、小路谷港、由良港。
 カモメ類の姿はそれほど多くなく、100羽以上のカモメ類がいたのは、岩屋港(フェリー埠頭北の突堤)、仮屋漁港(南側の港)、塩田漁港(オノコロワールドの南西側)、洲本川(潮橋〜洲本橋)、由良の新川口の北西側、由良の今川口の北東側(成ヶ島の南端の生け簀)の6ヶ所のみでした。一番印象的だったのは、塩田漁港で観察していたら、沖から数隻の漁船が約400羽のカモメ類にまとわりつかれながら港に帰ってきてたことで。港で休んでいたカモメ類も、それを見たらそろって迎えに飛んでいっていました。港に出漁していた漁船が帰ってくるかどうかで、カモメ類の数は大きく変わりそうです。
 アオサギもカモメ類と一緒になって、帰ってくる漁船を迎えにいってました。おもしろいことに、アオサギの中には迎えに行って、漁船に乗って港に入港しているのがいるようで。仮屋港では、アオサギを乗せた漁船が帰ってくるのが見られました。

確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、ウミアイサ、トビ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ウミネコ、ドバト、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ツグミ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年2月11日  大阪市天王寺区:天王寺動物園

 ジュニア自然史クラブの行事で、天王寺動物園に行ってきました。生きている動物を見てもらいながら、樽野学芸員が哺乳類や爬虫類の進化を語るのがメイン。あと動物園の方々のご好意で、エサを準備する場所、動物病院、ゾウの檻の裏側も見学させていただきました。動物病院は何度も行ったことがあるのですが、あとは初めてで、いろんなエサを見るのは楽しかったし、ゾウの檻の裏はかなり恐かったです。
 鳥担当としては、アシカのエサを横取りするゴイサギ、コサギ、アオサギを見てもらって。あとはバードゲージで少し解説をしただけ。バードゲージの上ではすでに野生のアオサギが繁殖を始めていて、20巣で営巣していました。

確認した鳥:ゴイサギ、コサギ、アオサギ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2001年1月29日  富田林市:石川(千早川合流〜川西大橋)

 さむーい中、石川の河川敷を歩いてきました。河原の冬鳥をながめに、といった感じです。千早川との合流のところは、広い(石川では)水面があり、カイツブリやカモ類、ユリカモメが見られました。キンクロハジロやホシハジロもいて、けっこう潜って採食していたので、けっこう深いのでしょう。
 あとめぼしいのは、金剛大橋の辺りを飛んでいたチョウゲンボウと、川西大橋のところにいたホオアカくらいでしょうか。ホオアカは冬にはいつも同じ辺りにいます。イカルチドリも探したのですが、いたのはシロチドリとイソシギだけ。あまり広い中州がないからでしょうか。
 あと、付近のトウネズミモチは食べ尽くされ、河原にはツグミが点々と降りていました。

確認した鳥:カイツブリ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、トビ、チョウゲンボウ、シロチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ホオジロ、ホオアカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2001年1月24日  大阪市住之江区:平林貯木場〜南港内港〜南港野鳥園〜コスモスクエア〜かもめ埠頭

 大阪鳥類研究グループの「大阪湾岸カモメ類分布調査」に行ってきました。自転車で南港をほぼ一週うろついてきました。と一緒で、寒いしカモメはいないし、散々でした。貯木場には、カモメ類の代わりに、ホシハジロを中心にカモ類が1000羽以上もいました。カワウはそこここにいるんですけど、カモメ類の一番大きな群は、フェリー埠頭にいたユリカモメ11羽でした。

確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ミサゴ、ハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2001年1月22日  大阪市東住吉区:長居植物園

 果実の残り具合の調査をしました。クスノキの果実は、大部分の木で食べ尽くされたけど、何本かたくさん果実が残ってる木もあります。ソヨゴの果実はほぼなくなり、クロガネモチやモチノキの果実もかなり減り始めており、食べ尽くされた木もちらほら。トウネズミモチとセンダンの果実は、まだまだたくさん残っていますが、そろそろヒヨドリが食べる姿が目立ちはじめました。
 ヒヨドリは、クスノキをはじめあちこちの果実を食べていますが、今日はとくにロウバイの花に群がっているのが目立ちました。10本ほどのロウバイの木に、約25羽のヒヨドリ。盛んに花を食べています。あれで花粉媒介になるのか不思議です。
 それから、この冬はじめて、ツグミがたくさん地上に降りていました。芝生や明るい林床に、数十羽が降りて、地面をつついていました。

 さらに今日は見物が多く、二次林で珍しい猛禽類を見つけました。特徴は、
・大きさは、ハシブトガラスより少し小柄な位。
・頭部、背、胸、腹、翼は、ほぼ一様に濃く黒っぽい茶色。色合いは濃いめのトビ位の感じ。
・眉線など顔に模様はなし。目は暗色。蝋膜は黄色い。顔立ちは、ButeoやAccipiter系っぽい。
・胸はごくわずかに白い部分があり、濃いい縦斑状になっている。
・小雨覆に、赤茶色の部分があり、よく目立つ。
・飛ぶと、尾羽の付け根から腰にかけてが、四角く白い。
といったところ。見たのは横からと正面からのとまっている姿と、飛んだ姿を後ろから。下からの飛翔姿を確認したいところでしたが…。あと重要な特徴は、
・尾羽の先端はすり切れてボロボロ。
というわけで、間違いなくつい最近まで飼育されていた個体でしょう。
 世界のタカ類を見渡しても、方が赤くて、尾の付け根から腰が大きくはっきり白いのは、モモアカノスリHarris' Hawk(Parabuteo unicinctus)くらいのもののようで。大きさも合ってます。北アメリカの写真図鑑には、そっくりな幼鳥の写真が載っていました。たぶん同定は正しいでしょう。
 今後、大阪のあちこちに出没するかも知れないので、見つけたらお知らせ下さい。標識せずに、行動範囲がわかる! カラスに周りを囲まれても、ボヤーとしてる世間知らずなので、遠からず保護されることになるかもしれませんが…。


2001年1月7日  大和川(阪堺大橋のすぐ上流左岸)

 ユリカモメの標識調査の手伝いと称して、眺めてきました。前回に引き続き網を2回引っ張って、ユリカモメ12羽とカモメ1羽、それにドバト多数が捕まりました。とにかくカモメが捕まったのが驚きです。パンをまいてもカモメはあまり近寄って来ない、と思っていたのですが、4-5羽が近寄ってきて、なんと1羽の捕獲に成功。カモメを持ったのは初めてで、近くでじっくり見ることができてよかったです。第3回冬羽らしいです。でも、手に持つと意外とかわいくない…。
 残念ながらユリカモメとセグロカモメのカラーリング装着の許可しかとってなかったので、金属リングだけを付けて放しました。コンスタントにカモメも捕まるなら、カモメにもカラーリングを付けて、その行動域や渡りの様子を調べてみたいものです。


2001年1月5日  高槻市鵜殿:淀川

 ジュニア自然史クラブの行事で行ってきました。メインは川原でたき火をして焼き芋。それからハヤブサを必ず見せると約束してました。淀川の河川敷のいつもハヤブサがとまっている鉄塔を何度確認してもハヤブサがいない。少し焦ってたら、ちゃんとどこかから飛んできてとまってくれました。何度か飛んだ後、ゆっくりとまっている姿も見せてくれました。これでノルマを達成。よかったよかった。
 寒かったので、たき火であったまれてちょうどいいくらいの天気。昼食はおにぎりだけ持って、サンマの開きやナス、ししとう、チーズ、トウモロコシを焼いて食べました。他にも定番のサツマイモ・ジャガイモに加え、ソーセージや餅などいろんな物を焼いて食べました。うまかったです。魚とかハム・ソーセージ系、ナスなどが特にいい感じでした。
 結局、予告通り焼き芋とハヤブサだけの行事だったような…。鳥関係では、こんな上流なのにカンムリカイツブリとウミアイサが見られたのが収穫。というか不思議でした。

確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、コガモ、オカヨシガモ、ウミアイサ、トビ、ノスリ、ハヤブサ、ケリ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2001年1月3日  泉南市:岡田〜樫井川河口〜マーブルビーチ〜田尻港

 大阪鳥類研究グループの「大阪湾岸カモメ類分布調査」に行ってきました。寒いし、カモメはいないし、散々でした。樫井川河口では、このくそ寒いのに、ジェットスキーはしてるは、ウィンドサーフィンはしてるは。カモメ類がたくさんとまってるはずのテトラポットの島のまわりを、走り回っています。これではカモメもいるはずがない…。彼らは冬中遊んでるのか、それとも正月だからか。カモメがいるときに、もう一度調査に行った方がいいかなぁ。

確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、トビ、ミサゴ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、メジロ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


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