近頃の自然史博物館
2006年12月
2006/12/31
さすがに大晦日は、他には警備員さんがいるだけ。静かです。さすがに他にすることもなくなり、そろそろ原稿書きでもしようかと思いはじめました。とおもったら、シカとイノシシの骨と皮が届きました。雑用には事欠かないようです。
2006/12/30
今日は他に学芸員を2人見かけただけ。とはいえ、なぜか客が多くてけっこうにぎやか。なんせ在庫調べとかの作業もずれこんでまだやってるし…。
標識調査は相変わらず不調。植物園には大量のヒヨドリとツグミがいるのですが、網にはかかってくれません。年末恒例のカラスの大群がウロウロしています。博物館ポーチ前の大きな花壇には、ハボタンで新春仕様の絵ができているのですが、それを引きちぎって食べています。中にはハボタンを株ごと引っこ抜いたりしています。
そして室内では、原稿を避けて雑用がこなされていきます。ながらく滞っていたカワウとユリカモメのカラーリングのHPをようやく更新。情報をくださった方、御確認ください。ただ、まだ一部のデータが盛り込まれていませんので、それはまた改めて。
2006/12/29
昨日が仕事納めで、今日から正月休みです。とはいえ、今日はまだまだ学芸員が顔を出します。全部で5名程度は見かけたような。
恒例の標識調査の合間に、年内に処理したい雑用をこなしていきます。幸か不幸か鳥があまり捕れないので、今年も雑用がはかどります。というか、急ぎの原稿関係のお仕事が3つあるのですが、それをしたくないので、他の仕事を見つけてはちゃくちゃくとこなしていきます。
2006/12/28
「和田の鳥小屋」のトップページに、カウンターを付けてちょうど一年経ちました。一年間の訪問者数はのべ約37000人。一日約100人というところでしょうか。こんなサイトにもけっこう見に来る人がいるんだな〜。というのが実感です。
ともかく、質的にはともかく、更新頻度だけは維持していきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。
ちなみに博物館トップページの訪問者数は、一日約800人。これを抜くのが当面の目標か??
2006/12/15
今年の3月頃からウニョウニョ相談してて、この11月の終わりにようやく実施が決まりました。2007年4月14-15日に「大阪バードフェスティバル2007」というイベントを、開催します!
その名前の響きからわかるように「大阪自然史フェスティバル」と似たイベントを思い浮かべてもらえれば、だいたい正解。ただし、鳥限定ヴァージョン。鳥限定は言っても、野鳥の会系の団体だけ集まっても楽しくありません。そこで、(その一部に
鳥を含んでいれば)広く自然一般を対象としている団体にも出展してもらえることにしました。出展内容にも野鳥をなんらかの形で絡めてもらわなければなりませんが、そこは例えば、「野鳥が食べる物として、果実や昆虫や魚などを展示するんだ!」と主張すればOKなんじゃないかと、ゆるーく考えています。
というのも、野鳥しか対象としていない団体ばかりだと、同じようなブースが並びそうで…。野鳥の写真ばかり並んでいてもねぇ。というわけで、出展を考えている団体のみなさま、ぜひ楽し気な産科型の企画などをぜひお待ちしています!
出展に関する詳細は、http://www.omnh.net/npo/obf2007/を御参照ください。
てな案内を、多少なりとも野鳥関係の活動をしていそうな暖帯に送付したのが一昨日。今日、さっそく3団体から申し込みがありました。さい先がいいな〜。
2006/12/1
博物館友の会の会員動向を簡単に分析したので、報告しておきます。分析対象は、今日時点までの2006年度会員1766名(団体会員は除いてあります)。分析内容は、住所(都道府県レベルまで)と年令(10歳刻み)。ただし友の会は家族会員制度があるので、家族のだれか一人が会員になれば、残りの家族も会員扱いです。ということで、会員の年令に関しては、あくまでも家族を代表した人の年令になります。一般的には家族で一番熱心な方になるのでしょうか?
友の会会員は全国39都道府県に散らばっています。が、その住所の分布は、とてもわかりやすい傾向があります。とりあえずトップ5を示すと、
第1位 大阪府 69.8%
第2位 兵庫県 7.1%
第3位 奈良県 5.8%
第4位 京都府 4.1%
第5位 和歌山県 1.3%
第6位 滋賀県 1.2%
東京都 1.2%
とまあこんあ具合で、約7割が大阪府。第6位までに近畿圏がすべて出そろって、そこまでで約9割を占めます。さすがは大阪市立の博物館です。
会員の年齢層は、0歳から92歳までと幅が広いのですが、年齢層の分布も分かりやすい傾向を示します。
10歳未満 4.3%
10歳代 6.9%
20歳代 4.2%
30歳代 9.4%
40歳代 19.7%
50歳代 25.8%
60歳代 17.4%
70歳代 9.9%
80歳代 2.3%
90歳代 0.1%
40歳代から60歳代が多いというのは知っていましたが、30歳代が思ったより少ないのには驚きました。一方、70歳代が思ったより多かったのは、高齢化の波なのでしょうか?
10歳代(とくに中学生以上)と20歳代が少ないという事は以前から感じていて、強化しようとしていたのですが。30歳代も強化対象に入れないといけないような…。以前なら、30歳代といえば小学生の子どもを連れた家族連れ層なのですが、近ごろは晩婚化が進んでいるので、子ども連れ狙いでは30歳代がターゲットからはずれるのかもしれません。
2006年11月
2006/11/26
昨日と今日は、「青少年のための科学の祭典2006」のメインイベントがネイチャーホールで開かれました。小規模なフェスティバルみたいな感じ。展示ブースが20ちょっと並んで、中央にモニュメント。中央正面に演題があって、延々とクイズとか、何かの解説をしていました。
昨日はすいていましたが、今日はけっこう人が入っていたもよう。ただ、午後からの雨で最後はあまりのびなかったらしい。結局入場者数は2日間で3500人ほどだったそうな。自然史フェスティバルの勝利! なんてことはさておき、実は来年4月に鳥のフェスティバルを企画中なので、参考にすべく暇をみてはウロウロしました。
科学の祭典の中心は、物理・科学のようで、自然史系の出展はほとんどなし。植物化石のブースと、当館学芸員が電子顕微鏡や実体顕微鏡を見せているブースのほかは、なにわホネホネ団のブースがあるだけ。なにわホネホネ団は、あいかわらず皮を飾り、骨を並べ、骨を組み立て。カエルやタヌキの皮剥きをし、シロクマの骨を洗い。と、異彩を放っていたといいましょうか、独り浮きまくっていたといいましょうか…。それでも熱心に見てくれた人はいたらしい。
2006/11/23
今日はネイチャーホールで一日中、高校のクラブの研究発表や活動報告が行われていました。例年だと生物系クラブだけで講堂で開いているのですが、今年は「青少年のための科学の祭典2006」とかいうイベントの一環と位置付けたので、地学系と合同です。生物系と地学系の割合は、ほぼ半々だったでしょうか。発表数が増えたせいか、生徒同士の交流タイムという、やや寒いコーナーがはしょられていました。あの寒さが少し好きなのですが、微妙に残念でした。
例年、数題は鳥の発表があるものなのですが、今年は1題だけ。その上、それを聞き逃してしまいました。これは大いに残念でした。
ネイチャーホール全体を横長に、一番前に演題を置いての発表会の様子は、驚くほど違和感がありません。12月10日の例の講演会も、このスタイルでいいんとちゃうかな?
2006/11/19
明日は、朝から廊下のワックスがけが入る。そんなわけで、今夜は年に一度だけ、廊下がきれいになる日。毎年、この風景を見ると、ボウリングをしたくなるのは私だけ?
2006/11/12
友の会の秋祭りでした。2日前は暖かかったのに、今日は寒い、風もあるし、朝方は雨もぱらつく。というわけで、天気は悪かったのですが、けっこう大勢が参加して下さいました。
講堂に集まって、最初にナウマンズの演奏、そしてスケジュールの説明。それから班ごとにビオトープに行っていろいろ説明。そして早速、昼食。秋祭りの売りは、フィールドで採集したり、ビオトープで栽培・採集したものを食べてみることです。味噌汁に、パンや餅に、そして茹でただけで、色んな物を食べました。どれも好評で売れ行きは上々でした。味噌汁を5杯飲めば、昼食はこれですむというもの。8杯飲んだと言う声も聞こえました。ヒシの実はほじくるのが面倒なのでたくさん残りましたが、シイの実は大好評。次のプログラムが始まっても食べていました。
昼食後は、班に分かれて、植物園でゲーム。ドングリ、鳥の羽、貝、セミ野抜け殻を何種類が拾ってくるという対抗戦。拾ってきた種類によって、得点が変わるのですが、その配点は公表されていません。多めに拾ってきて、提出時に選んで、結果に一喜一憂。
最後は個人戦で○×問題。博物館の展示や学芸員についての問題が続きます。2シリーズやって、勝利はいずれも男の子がさらっていきました。最後のギャンブルが成功した感じか。
ともかく一日が終わって、一段落。この1週間ほど、準備に終われていたみなさんおつかれさま〜。前日遅くまで準備して、今日も朝の7時半からやってきて、パンを焼いたり、餅を用意したりしてくれたIさんは、とくにおつかれさま〜。今日はゆっくり寝て下さい。
2006/11/11
明日は、友の会の秋祭りという行事がある。というわけで、今日は午後から人がいっぱい集まって、明日の準備。野外で採集してきた物を色々食べると言うことで、その準備に追われているらしい。最初はいろんな物をゆででていた。採集してきたヒシの実、マテバシイやコジイの実、ビオトープで栽培したコイモ。採集しつつ、一部は買ってきたらしいムカゴの実。しばらくしたらヨモギパンの試作も始まった。ビオトープで採集して乾燥させておいたヨモギをいれたパン。味見をさせてもらった。うまかった。明日参加する人は、御期待あれ。
2006/11/2
職業体験3日目で、最終日。朝方、トラの皮が届く、その受け入れで一緒に妙に盛り上がったりしてから、作業スタート。冷蔵室から発掘された謎の毛皮の処理をしてから、あとはずーっと冷凍庫の整理。中身を一度全部だして、霜取り。それから、中身(基本的には動物の死体だらけ)を分類して、整理した上で、哺乳類や両生爬虫類などはすべて冷凍室の方へ移しました。基の冷凍庫に戻したのは、基本的に鳥の死体だけ。中身がわかるようにリストアップして、冷凍庫の上に張り付けます。
1階の冷凍庫をやっつけた勢いで、2階の冷凍庫も同じように整理。ほとんど鳥だけになった冷凍庫2つは、とっても隙き隙き。余裕で扉がしまります(今までは押さえてやっと閉まっていました…)。ほぼ5年ぶりに冷凍庫の底も見れたし〜。
一方、大量の哺乳類、両生爬虫類、魚類、キノコを運び込まれた冷凍室ですが。こちらも先日整理したばかりで、中身は整然としています。そんな整然とした冷凍室には驚くほどの収容力があり。すべて楽勝で入りました。哺乳類は、グループごとに箱にまとめたし。これからは目指す物を出すのが簡単になるはず。
ちなみに、たくさんある哺乳類の死体トップ3は、
第1位:イタチ
第2位:タヌキ
第3位:ネコ
の順でした。ネコはちょっと多すぎかもしれません。
2006/11/1
職業体験2日目。今日から3日間。朝、少し発送作業をしなくてはいけなかったので、手伝ってもらう。それから昨日の続きの特別展の片づけ。自分の担当は昨日終わったので、勢いで他の人の部分の片づけ。標本をケースから出してまとめる。パネル類をはずしまくる。展示室が片づいてなかなか気持ちいい。続いて、鳥の仮剥製51点の登録作業。なんと5年前に寄贈してもらった標本。気になっていたのが、ようやく登録できて満足満足。
問題があるとしたら、今日も朝9時から午後5時まで、働かせてしまったこと。
2006年10月
2006/10/31
今日から3日間。職場体験と称して中学生の助手付きで仕事ができます。せっかくなので、日頃できていないことをしようと思います。今日は、とにかく特別展の片付けです。9月の半ばに終わった特別展「大和川の自然」は、ほとんど片付けられていません。ワニガメ以外の生き物は撤収されていますが、その他の展示物で撤収されているのは、Nさんが自分の担当コーナーをきれいに片付けている以外は、Tさんがホタル部屋を解体しただけ。今朝までは、まだまだ見ごたえのある展示が並んでいたと言っても過言ではないでしょう。
午前中は、助手と共に、鳥や両生爬虫類などの標本の片付け。午後からは、パネル類の撤収。夕方には唯一残っていたワニガメの撤収。ワニガメが残っていたのは行き先が未定だったから、結局、大きなカミツキガメと一緒に、展示室に並べることにしました。講堂前に2階建てで並べましたので、ぜひ御覧あれ。
さて、優秀な助手は、朝9時から午後5時まで、文句も言わず一日働いてくれました。ちょっと働かせ過ぎであると、多くの外野から文句を言われました。明日は、もう少しゆったり働いてもらって、早めに切り上げた方がいいのだろうか?
2006/10/28
今週は博物館実習生がやってきています。5日間の実習期間の内、初日はオリエンテーションだけ。最終日は行事の手伝いです。今回はさらに中日に、行事の下見というのも入っています。ってことは、博物館で標本をさわっての実習は、2日目と4日目だけってこと。標本を期待した人がいたとしたら、物足りないかもしれません。
それはともかく、今日は、実習生の相手を仰せつかりました。皮を剥いて登録したまま放ってあった鳥の仮剥製が山のようにたまっていました。その足に標本ラベルをくくりつけて、冷凍室に送り込む作業をしてもらいました。最初は、足にラベルをくくりつけるのに手間取っていましたが、だんだん上手にはなったらしい。時間が余ったので、Uさんから仮剥製になった状態で寄贈していただいた鳥の標本を、登録して、これまた冷凍室へ。おかげで、物置き場となっていた某実験室がかなり片付きました。めでたしめでたし。
2006/10/27
夏頃から冷凍室が不調でした。微妙に温度が上がったまま下がらない。とはいっても、家庭用の冷蔵庫の冷凍室よりもはるかに低い温度。一度、中身を整理して、点検しなくては。と、言ってから、3ヶ月ほど経過。ここまできたら、寒くなってから点検したらいいだろう。その方が、冷凍室から出したものがすぐに融ける心配をしなくていいし。
などと思っていたのですが、今月に入って、冷凍室の調子はさらに悪化。これは急いで点検/修理が必要と言う事になり、11月の初めに点検/修理の日が設定されました。それまでに、中身をできるだけ片付けるようにと言うお達しも出て、日程を調整して片づけの準備をしていました。
ところが今週に入って、事態は風雲急を告げます。日に数度ペースで、どんどん冷凍室の温度が上がりだしたのです。このままでは11月までに氷点下でなくなってしまいます。慌てて、冷凍室の点検/修理の日程を前倒しにしました。それが今日。決まったのは一昨日。準備する暇もありません。
急に決まった日程なので、関係者も全員はそろいません。今日いる人だけでなんとかすることに。朝、8時に集合。冷凍室の中身をどんどん出して行きます。少しでも融けたらまずいものは、別の冷凍庫一時保存。少しの間なら外に出しておけるものは、涼しくした部屋などに入れて、かためて置いておきます。冷凍燻蒸のために入れてあった物は、そのまま担当者に渡します。約5人でかかって、約1時間半で、冷凍室の中は空になりました。2001年4月以来の快挙です。
冷凍室の中にたまった霜取りをしたら、点検/修理開始。すこしでも早く、外に出したタヌキやペンギンが融ける前に修理が完了するのを祈るばかりです。
ここで一旦休憩のつもりだったのですが、冷凍室に入れてあった両生爬虫類を、ホルマリンに浸ける作業が待っていました。これが予想外に多い。容器を用意して、ホルマリンを注射して、ホルマリンに浸けて、採集データをセットにする。昼過ぎにようやく一段落。
と思ったら、冷凍室の修理が一応完了したとの知らせ。大急ぎで、絶対に解かしたくないものを冷凍室に戻す。それから大急ぎで昼食。昼食後、速攻で残りを冷凍室に戻していく。せっかくなので、どの棚に何があるのかわかりやすく、すぐに処理するものを出しやすい位置に。などと考えながら戻していくと時間がかかります。大方は2時間ほどで戻しましたが、小物を確認しながら戻していくと、結局戻すだけで6時間かかってしまいました。
一日中、冷凍室死体と戯れていた感じです。おかげで、冷凍室はとても明るく、整理されて、気持ちのいい状態になりました。この状態を一日でも長く維持したいけど、難しいんでしょうね…。
2006/10/5
普及センター当番だったので、普及センター(今は、ミュージアムサービスセンターというらしい)に一日座っていました。なんでも午後から、テレビの取材が入るらしい。
午後になると、テレビの取材クルーがウロウロし始めました。ディレクターらしき人もウロウロしています。なんかディレクターっぽい人がやたらと多い気がします。そのうち、テレビの取材に来たんだろうけど、役割分担がよくわからない人が増えてきました。こぎれいな女の人や、今時の若いお兄さんも混ざっているようです。変な取材と思っていると、時間待ちらしいお兄さんやお姉さんがたが、目の前の端末で時間潰しをしているようです。
少しすると、周辺で遠足にやってきた子ども達が妙に盛り上がっています。サインをもらうとかどうとか相談しています。そこでようやく、今日の取材には名の知れた芸能人が来る事に気が付きました。だれが来るんだろう? とりあえず、近くにいたKさんに尋ねてみました。坂下千里子って知ってるか? と尋ねられます。テレビっ子なので、当然知っています。Kさんは知らなかったらしい。なんと、杉浦太陽さんと坂下千里子さんが来てるんだとか。
博物館に芸能人が来る事は時々あるけど、全国ネットなお笑い系以外の人が来るのは珍しい。というわけで、取材を遠目ながらも眺めさせてもらいました。坂下千里子さんは、テレビで見るよりはるかに痩せていました。杉浦太陽さんは、さっき目の前で時間潰しをしていたお兄さんでした…。(ネット向けに”さん”づけにしてみました)
というわけで、妙に館内が盛り上がった午後でした。遠足に来た子ども達も、遠足そっちのけのでようでした。まあ、いい思い出にはなったでしょう。
2006年9月
2006/9/18
今日で特別展「大和川の自然」も最終日。午後4時半の閉館後、すぐに扉の外に設置してあったカメやメダカを片付ける。外回りののぼりや看板は、別働隊が片づけに行ったもよう。展示室自体はしばらく使う予定がないので、ボチボチ片付ける予定です。パネルを撤去して、標本類を収蔵庫に戻して。というのはいいのですが、今回は生きた動物を多く展示していたので、その処理を考えるのが面倒。カメ類は、死ぬまで飼育してから標本にする予定なので、大部分は今まで飼育していた部屋に逆戻り。ただ、ビッグな2匹、カミツキガメとワニガメは、今までいた場所が埋まってしまいました…。うーん、どこに移そうか。
ところで、今回の展示には、多くの方の協力をいただきました。展示物を作ったり、展示パネルの原稿を書いてくださったり。展示が終わったので、その展示物は撤去されます。再利用可能な部分は、再利用にまわしますが、そうでないものは廃棄されます。なにが言いたいかというと、もし自分が作成に関わった物を記念に欲しければ、お知らせください。廃棄する前に確保できれば、確保して、機会をみて差し上げます。時すでに遅く、廃棄されてしまっていたら御容赦を。
ちなみに、小中学生のみなさんが書いてくれた感想文のパネルは、すでに確保しました。心当たりの方は、今度会った時に、言って下さい。
2006/9/9
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第10回:12:10-12:15、参加者15名。
驚いた事に、またもやプチ行事をすっかり忘れていた。今回は10分遅刻。日程の都合から、これが最後のプチ行事だったのに…。
◆今日のミツキ:アライグマ肉を約500g与える。
◆今日のワニガメ:アライグマ肉を約300g与える。
2006/9/3
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第9回:12:05-12:15、参加者15名。
またもやプチ行事をすっかり忘れていた。今回は5分遅刻で済んだが…。大きなカミツキガメに餌やり、続いて小さいカミツキガメに餌やり。なんとなくワニガメにも肉を入れてみた。食べた! びっくり。そういえば、昨日金魚を入れた時、口を開けて待つだけでなく、自分から食い付いたっけ。というわけで、以降のワニガメの餌は、肉に変更になりました。餌代がかからなくて助かります。
◆今日のミツキ:?肉(たぶんシカかイノシシ)を約500g与える。
◆今日のワニガメ:金魚(小)がいなくなっていた。?肉(たぶんシカかイノシシ)を約500g与える。
2006/9/2
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第9回:12:15-12:25、参加者15名。
プチ行事をすっかり忘れていた。気付いたのは、12時15分。肉をつかんで、ダーッシュ。現地では十数人が水槽の前にいる。もしかしたら、15分間待っていたのか? すみませんすみません、と言いながら、餌やりを開始。開始してしまえば、何ごともなかったかのように、説明していく。思わず、いつもより多めに餌をあげてしまった〜。
明日がおそらく最後のプチ行事(少なくとも土日は)。最後は忘れずに、がんばるぞ!
◆今日のミツキ:?肉(たぶんシカかイノシシ)を約500g与える。
◆今日のワニガメ:金魚(小)がいなくなっていたので、金魚(小)10匹を入れる。
2006年8月
2006/8/30
9月30日〜10月1日に1泊2日で干潟の合宿を企画しているのですが、申込みが少ないそうです。最小催行人数にも達していないとか。このままでは中止になってしまいます。それは寂しい。いや何より、合宿に行きたいんだな。そんなわけで、スタッフとして参加するのを止めて、一般参加者として参加しようかと思っているところ。スタッフでなければ、ぼんやり好きなものを観察して捕まえていればいいだけなので楽しそう(いつもの行事と一緒だって? そんなことはおいといて)。なんせ、この干潟合宿の宿は、新舞子浜の目の前。夜の干潟で遊べるのです! これはすばらしい〜。夜の海浜甲虫や海岸動物の様子を見たり、あわよくばタワヤモリを見つけてやろうと思っているところです。
そんなわけで、干潟好きの方、そうでなくても夜の干潟観察に興味のある方、めったにない機会なので、知り合いをさ そって、ぜひ申し込みましょう! ただし参加できるのは、大阪市立自然
史博物館友の会会員とその家族限定なので、ご注意ください。友の会会員でないけど参加したい場合は、とりあえず友の会に入会しましょう。10月会員ならなんとたったの750円。
スタッフとしては、Y館長、I(貝)、H(魚)、N(堆積学)、I(海岸生物)、W(鳥)と、俗にいう干潟組がそろいます。ということは、植物と昆虫を除く海岸のたいていの生物の名前がわかるということです。
とっても楽しいはず。来れ干潟合宿へ!
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◎1泊2日の干潟合宿「揖保川河口と新舞子浜」
兵庫県西部の揖保川河口から新舞子には、ヨシ原や河口干潟、前浜干潟が残 っています。前浜干潟の真ん前の宿舎に泊まって、干潟の貝やカニ、魚、鳥な
どの生き物や、地形や干潟の成り立ちをゆっくりじっくり観察してみましょ う。ゆったりスケジュールなので、夜の干潟に繰り出して生き物観察をした
り、貝をはじめとした干潟の獲物の味見をしましょう。
日時:9月30日(土)〜10月1日(日)
場所:兵庫県たつの市の揖保川河口と新舞子浜周辺
対象:友の会会員とその家族で小学生以上(小学生には保護者の同伴が必 要)。中学生・高校生のみで参加される場合は保護者の同意が必要です。
定員:40名(定員を超えた場合は抽選。最小催行人数は25名です)
集合・交通:山陽電鉄「網干」駅(駅から現地へはバスの予定。自家用車の場合は現地)
お申込:往復はがき、博物館ホームページ、電子メール (gyouji@omnh.jp)に、「干潟合宿に参加希望」と書き、参加
者全員の氏名、年齢(学年)、性別、住所、電話番号、交通手段(駅集合か自 家用車か)を記入し、9月2日(土)までに届くように、博物館友の会まで申
し込んでください。抽選結果、参加要領、費用の振り込み方法などは返信でお 知らせします。
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現在の申込み状況からすると、申込み締め切りは1週間くらいは締め切りが延 長されると思われます。
◆今日のワニガメ:金魚(小)がいなくなっていたので、金魚(小)10匹を入れる。
2006/8/27
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第8回:12:00-12:05、参加者30名。
今日は年に一度の標本同定会でした。例年以上に暇でした。鳥では、いろんな場所で拾った羽が何枚か(動物園で拾った羽は難しく、大部分降参でした)、ドバトの尾羽、メジロの巣。あとは、小さなアズマヒキガエル、なぜか種子の同定。ハクビシンの糞から出てきた種子なので、哺乳類担当に。ってことではなく、植物の方で例年種子の同定を担当していたO学芸員が退職したので、種子を見る人がいないとかで、まわってきました。ムクノキとシロダモとカキと割と簡単なものばかりだったのでなんとかなりました。と、植物関係の同定をする一方で、中型哺乳類の頭骨が持ち込まれました。骨は苦手。タヌキやキツネやネコではないことはすぐに判明。拾った場所から察するにイヌかな? と言いながら、骨が専門のT学芸員に回します。アライグマでした…。もっと勉強しなくてはいけません〜。
◆今日のミツキ:?肉(たぶんシカかイノシシ)を約500g与える。
◆今日のワニガメ:金魚(小)15匹を入れる。
2006/8/26
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第7回:12:00-12:05、参加者20名。
◆今日のミツキ:?肉(たぶんシカかイノシシ)を約500g与える。
◆今日のワニガメ:朝、金魚(小)1匹健在。金魚(小)10匹を入れる。
2006/8/25
◆今日のワニガメ:朝、金魚(小)10匹を入れる。
2006/8/24
◆今日のミツキ:ポンプを洗った。
◆今日のワニガメ:夕方時点で金魚(小)2匹健在。金魚(小)50匹買ってきたけど、入れるのは明日の朝。
2006/8/20
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第6回:12:00-12:10、参加者40名。
朝方、午後の講演会の準備。午前中になにわホネホネ団。正午に餌やり。講演会の打ち合わせの後、午後は講演会(少しコメント)。夕方、なにわホネホネ団。とっても忙しい一日で、正午の餌やりはすっかり忘れていました。12時2分頃に呼ばれて思い出し、あわててその辺にあったタヌキ肉をつかんで、ネイチャーホールへ。行ってみると、I学芸員が上手に前ふりの話をしていました。I学芸員ありがとう〜。I学芸員に肉を預けておけば、餌やりもやってくれたに違いない。
◆今日のミツキ:タヌキ肉を約500g与える。
◆今日のワニガメ:夕方時点で金魚(小)8匹程度。
2006/8/19
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第5回:12:00-12:05、参加者30名。
◆今日のミツキ:キョン肉を約400g与える。ポンプを洗う。
◆今日のワニガメ:金魚(小)50匹を入れた。午前11時前に入れて、午後5時には18匹になっていた。初めて捕食シーンを見た。
2006/8/16
特別展「大和川の自然」の生品展示に新たにスジエビとミナミヌマエビが加わりました。以前数えた時と比べると、一部死に絶えた種もあるものの、甲殻類は格段に充実しました。改めて生きたまま展示している甲殻類をあげておくと、
・甲殻類:テナガエビ、スジエビ、ミナミヌマエビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、クロベンケイガニ
4種増えて、合計50種を展示している(あるいは展示していた)ことになります。
◆今日のワニガメ:金魚(小)がいなくなった。
2006/8/15
ミツキの水替えに手間取りました。前回、バケツで何度も往復したのに懲りて、今回は長いホースを用意。醤油チュルチュルにホースを付けて、シュパシュパと水を抜いて捨てる。問題は、ものすごく時間がかかる。かといって、どこかがはずれて水浸しになるといけないので、見張ってる必要がある。バケツリレーの方が早かった。ただ、腰には優しい。
水を入れる時は、蛇口に接続して、水道をひねるだけ。簡単! 速い! もういつもより多めに入れてみました。次回は、排水はバケツリレーにして、給水にだけホースを使おうかと思います。
◆今日のミツキ:8月3日以来久しぶりに水替えをしました。展示をはじめて3回目。
◆今日のワニガメ:金魚(小)は昼過ぎにはまだ1匹残っていたが、夕方にはいなくなっていた。
2006/8/13
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第4回:12:00-12:05、参加者40名。
◆今日のミツキ:キョン肉を約300g与える。水槽の水はやはり汚れぎみ。
◆今日のワニガメ:金魚(小)を10匹入れた。昨日入れた5匹はいなくなっている。
2006/8/12
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第3回:14:00-14:05、参加者20名。
◆今日のミツキ:キョン肉を約400g与える。水槽の水は少し汚れてきたかも。一応、ポンプを洗う。次の餌やりショーは、8月13日の正午から。残る8月中の土日は、すべて正午に餌やりショーをしようと思います。見たい方は、ぜひ時間を合わせてきて下さい。
◆今日のワニガメ:金魚(小)を5匹入れた。10日に入れた10匹はまったくいなくなっている。
2006/8/10
久しぶりに展示中のカメに餌をあげました。展示時間中だったので、子どもが見に来ます。自分も餌をあげたいというので、中に絶対手を入れるな、と厳命しつつ、カメ餌を少しずつ手のひらにのせてあげる。狭い隙き間から水槽の中へ落として、あとはカメが食べるところを見るだけ。どうってことないのですが、楽しいらしい。最初は3人だけだったのが、8人にまで増殖しました。これも行事として数えようか?
◆今日のミツキ:水槽の水はきれい。次の餌やりショーは、8月12日の午後2時からに決定。案内を出しました。
◆今日のワニガメ:金魚(小)を10匹入れた。7日に入れた5匹はまったくいなくなっている。
2006/8/7
今日も魚の餌やり。楽しいのですが、時間がかかる。魚を食べてる様子を、ながめているからかもしれません。
◆今日のミツキ:水槽の水はそこそこきれいが、ポンプを掃除した。さほど汚れてなかったが、やはりけっこう腐った肉のような物が入っている。
◆今日のワニガメ:今回から金魚(小)を与えることにした。とりあえず50匹買ってきて、とりあえず5匹だけ入れた。速攻で1匹喰われたらしい。明日まで残ってるかな?
2006/8/6
魚担当、甲殻類担当がいずれも不在なので、昨日と今日は、その餌やりをすることになっていた。が、昨日は忘れてた〜。昨日は面白がってナマズとドンコ(大)に金魚をやっただけ。今日はその他にも一通り餌やりをしました。お腹がすいているのか、どの水槽でも餌を入れたら大騒ぎ。かなりの勢いで食べて楽しいです。とくに楽しいのは、エナガエビ。透き通った体の中に、赤いアカムシがたまっていくのが見えます。あんなところに胃があるんやね。一方楽しくないのは、ドンコ(小)。餌に反応するのは一番小さな1匹だけ。あとは動かない。
今日採集してきたサワガニは、生品展示の予定ですが、1匹だけヒキガエルのところに入れてみました。さっそく反応あり。舌を長く伸ばして狙います。なかなか採れません。ようやく採ったと思ったら、すぐ吐き出してしまった。舌をはさまれた? その後、いつの間にかサワガニは食べてしまったようです。ヒキガエル君の餌は、手ごろな大きさの虫なんか。コオロギやバッタ、ガなどなど、大きめの虫を持ってきてくれると歓迎します!
◆今日のミツキ:昨日けっこう糞をしたようだが、水槽の水はきれい。やはりポンプを掃除したのがいいらしい。
◆今日のワニガメ:金魚は朝1匹いたそうだが、夕方には0匹。食べるのが早すぎる。今度から、小さい金魚を多数入れる事に方針転換。
2006/8/5
●プチ行事カミツキガメの餌やり
第1回:11:00-11:10、参加者15名。けっこう質問がでる。どのくらいのペースで餌を与えるのか。何を食べるのか。何歳なのか。性別は? もう少し予習をしておいた方がよさそう。
第2回:14:00-14:10、参加者35名。前の方の人に座ってもらう必要がありそう。
昨日、思い立ったので、今日になって掲示を出しての実施。同じ部屋でおこなっているワークショップと開始時間がかぶる! というわけで、ワークショップの開始を遅らせてしまいました。スタッフのみなさますみません〜。
けっこううけがいいので、夏休み中の土日はできるだけ開催予定。予定は未定ですが、今のところすべての土日にできるかな。昼過ぎぐらいの時間設定にしようかと思います。いずれにせよ、3日前にはアナウンスするようにしたいところ。
スッポン、ナマズ、ドンコ、イシガメ・クサガメ、ミシシッピーアカミミガメの餌やりも行事としてやったら楽しそう。でも、そんなんしてたら、土日に他の事ができない…。どうせ夕方に餌やりをするので、餌やりを見たい人は、午後5時過ぎから閉館時間の午後6時頃に来てみてください。
◆今日のミツキ:キョン肉を約400g与える。
◆今日のワニガメ:昼前、金魚(大)9匹を入れる。夕方、すでに残りは6匹に。
2006/8/4
大きなカミツキガメへの給餌をプチ行事にすることにしました。日付けと時間を書いた看板で予告して、(看板に曰く)「博物館のお兄さんがやってきて、カミツキガメのお話をしながら、エサをあげるよ」。お兄さんはがんばらねばなりません。できるだけ、土日にエサをあげる予定。初回は、
8月5日 午前11時
ぜひ見に来て下さい。といっても一瞬で終わりますが…。
◆今日のワニガメ:朝、もう金魚はいない。食べるの早すぎ!
2006/8/3
特別展に何がいくつ展示されているか数えてみました。
★生き物 →合計46種(入れ代わりがあるし、隠れていて数えきれないのもいるけど、約170点ってとこ)
・爬虫類:クサガメ(1)、イシガメ(1)、スッポン(1)、ミシシッピーアカミミガメ(1)、カミツキガメ(2)、ワニガメ(1)
・両生類:ニホンヒキガエル(1)、イモリ(1)、カスミサンショウウオ(1)
・魚類:ウナギ(シラスウナギ)、ナマズ、ドジョウ、マハゼ、アベハゼ、ヒメハゼ、カマツカ、ドンコ、カワヨシノボリ、トウヨシノボリ、メダカ、アブラハヤ、タモロコ、タカハヤ、オイカワ、カワムツ、ヌマムツ、モツゴ、金魚、フナ
・甲殻類:テナガエビ、モクズガニ(実は密かにアメリカザリガニも紛れ込んでいる)
・貝類:マツカサガイ、イシガイ、ドブガイ、マシジミ、カワニナ、オオタニシ、マルタニシ、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ
・植物;エビモ、ヤナギモ、ホザキノフサモ、コカナダモ、オオカナダモ、アサザ
★標本 →合計5255点
・哺乳類:3点(他に巣が6点)
・鳥類:31点
・両生類:26点(他にレプリカが1点)
・魚類:58点
・甲殻類:27点(フジツボの付いた石はまとめて1点)
・貝類:300点(タニシ類の稚貝は除く)
・多毛類:3点
・昆虫:4772点(その内、ヒメドロムシ類は1871点)
・種子植物:22点
・藻類:1点
・石:12点(ラベルの数)
★パネル類 →合計379枚
・分布図:92枚(その内、ヒメドロムシ類は19枚)
・その他の地図類:16枚(地質図を含む)
・写真:82枚(解説や分布図に組み込まれた物や、背景写真やワークショップコーナーを除く。組み写真は1枚と数える)
・解説パネル:139枚(大項目:5枚、中項目:27枚、小項目:107枚)
・キッズパネル:6枚(大きいののみで)
・おすすめ観察ポイント:20枚
・プロジェクトY感想パネル:8枚
・図表:9枚
・その他:7枚(他にも貼ってあるものはいろいろあるけど、このくらいで勘弁しといたら〜)
◆今日のミツキ:水が汚いので水替えをしました。7月26日に入れて、30日に一度水替えをしてくれたので、2回目の水替え。ついでにポンプのフィルターも掃除しました。
◆今日のワニガメ:昼頃に見たら、金魚は1匹になっていた。その1匹にもかじられた跡が付いている。食べるのが早すぎる。次回は、土曜の昼頃に金魚を入れる予定。
2006/8/2
特別展がオープンして4日目。平日だけど、それなりに人は入ってる気がする。近所の子が朝早くから、カメや魚を見に来ていた。やはり生きた動物は強い。朝、昨日皮を剥いたタヌキの肉を、入場者に見せながら、カミツキガメにあげた。時間を決めて、餌やりしたら、人気が出るかな?
◆今日のミツキ:タヌキ肉を約400g与える。
◆今日のワニガメ:午後5時頃、金魚(大)を10匹入れた。午後6時頃6匹に減っていた。いつからこんな大食いになったんでしょ?
2006年7月
2006/7/29
特別展オープン! 毎年のことながら、特別展がなんとか無事にオープンしたら、ホッとします。昔は、ホッとしたまま、のんびりした8月が待っていたものですが、近ごろはオープンしてからの関連イベントが目白押しなので、あまりホッともしてられませんが、今日だけはボヤーと気が抜けた状態です。
◆今日のワニガメ:昨日から今日にかけて金魚(大)1匹捕食したらしい。残る金魚は1匹だけ。と思ったら、夕方にもう1匹食べられて誰もいなくなった。
【特別展オープン!】
2006/7/28
プレビューの日がやってきてしまいました。でも、まだプリンターはフル稼動だし、なんやかんやと作業している人が目立ちます。朝来て出来上がっているパネルを取り付けたら、自分の担当部分でできることはなくなり、なんとなく打ち出しを待っている状態。時間がないのに、妙にゆったりした気分。
プレビューは午後2時から。午後2時過ぎに、ようやく待っていたパネルが完成。慌てて取り付けて、とりあえず個人的には展示は完成。こんなにギリギリまで準備してたのは初めてかも。
プレビューには、マスコミ関係、友の会関係、学校間系など合わせて70名以上の参加があって、それなりに盛り上がっていました。ただし展示の不備も色々と見つかる。大きいのは、モクズガニとスッポンが隠れてしまってほとんど見えない事か。さっそく、スッポンは隠れる砂を減らされ、モクズガニは、隠れる所の少ない入れ物に入れられました。
プレビューが終わって、夜。ひそかに後回しにされていた。フキだしを作って、分布図に取り付け。これで本当に完成。
◆今日のワニガメ:午後9時前後に金魚(大)1匹捕食。
【特別展オープンまで、1日(今日がプレビュー)】
2006/7/27
とうとう明後日に特別展オープン。明日はプレビュー。ここまで来ると、残り時間を日数ではなく、時間で数えるようになります。プレビューは、午後2時からなので、残りは25時間。とか。
昨日は、ってゆうか今朝は午前4時過ぎまで作業をしてたので、寝坊してしまいました。昼前にようやく博物館に到着。おおむねパネル類が出そろってきたので、標本とラベルとパネルのセッティングをする。夕方までに一応できあがり。あとは、残りのパネル類が出てきたら隙き間に取り付けて完成。暇になったので、他のコーナーを手伝ってみたり、標本のセッティングを見直したり。
そんなこんなで、あっというまに午前0時を回りました。まだまだ完成していない展示が目立ちます。相変わらず大型プリンターはフル稼動。まだまだ展示パネルは増えるらしい。さすがに追い詰められたらしく、今日はまだ9名もの学芸員が残って作業中。家が遠い人は、このまま徹夜か博物館に泊まるのではないかと思われます。私はもう少ししたら、帰るつもり。あとは明日の午前中に。
もうすぐ午前2時。相変わらず大型プリンターは稼動中。学芸員の数も変わらず。でも、今の時点でできることは終わったので、一足早く帰る事にします。朝来たら、パネルの打ち出しが終わっていますように。そしたらパネルを取り付けて完成。
◆今日のワニガメ:午前5〜8時に金魚(大)7匹捕食。
【特別展オープンまで、2日(前日にプレビューがあるので、実は1日)】
2006/7/26
展示する標本につけるラベル、水槽に入って展示されてる生き物につけるラベルを作った。展示した標本は、剥製や液浸標本、レプリカ合わせて53点。水槽に入っているのは、カメやイモリやサンショウウオやカエルを合わせて10匹。
展示用水槽に入ったカミツキガメもワニガメも思いのほか機嫌がよさそうで、よく動く(よく動くのは居心地が悪いからという意見もあるけど…)。見ていると楽しい。今日は、ワニガメに餌用の金魚を入れたので、いっそう華やかな感じになりました。
と、カミツキガメやワニガメで盛り上がっている中、また新たに大和川水系のワニガメが届きました。背甲長約27cmと、大きめのミシシッピーアカミミガメ程度の大きさです。7月22日に羽曳野市道明寺のとある工場の側溝にいたんだとか。野生のワニガメというより、ペットが放されただけかもしれません。ともかく、なぜかミサトと名付けて飼う事に。
さきほど午前0時をまわりました。特別展オープンが迫っているだけあって、まだ学芸員が4人残って作業をしています。はたして後2晩で全部仕上がるのか? まだまったく何も入っていないケースを見つつ、疑問に思う夜更けでした。などと書いてないで、せめて自分のパートを仕上げなくては〜。
午前2時です。まだ4人います。一人は展示パネルを取り付け、一人は大物の打ち出し、一人は標本に付けるラベルの作成。そして、私は解説パネルを作成中。
午前3時。一人脱落して3人になりました。やってる事は同じみたい。
午前4時を過ぎました。まだ3人います。でも、そろそろ私が脱落します。あとの二人は徹夜するんだろうか?
◆今日のミツキ(大きい方のカミツキガメ):水槽を移す間、おとなしくさせるために大量のシカ肉約1000gを与える。
◆今日のワニガメ:夕方に金魚(大)10匹を水槽に入れる。
【特別展オープンまで、3日(前日にプレビューがあるので、実は2日)】
2006/7/25
今日は、生きたまま展示するカミツキガメとワニガメを、展示用の水槽に移しました。飼っている間に、甲羅も頭もしっぽも藻類が生えまくりなので、水洗いと同時に藻類もできるだけ除去しました。といっても、油断してかまれると大変なので、慎重に、そしていい加減に。結局、頭とか甲羅の前の方の藻類はついたままになってしまいました。
展示用に用意した水槽は今までよりも小さめなのですが、もともとさほど動かないカメなので、大丈夫でしょう。大きいカミツキガメの方は、水槽の中で向きが変えられないのではないかと思っていたのですが、ふと気付くと向きが変わっていて驚きました。どうやってターンしたのか、見てみたいところです。
その他の展示もちゃくちゃくと出来上がりつつあり、そろそろ展示物のセッティングにかかろうかという段階になってきました。一方で、まだどんな展示にしようかな〜、というコーナーもあるのですが…。
【特別展オープンまで、4日(前日にプレビューがあるので、実は3日)】
2006/7/24
今日も特別展の準備。ショーウインドウの中にひな壇を設置する。木でできた台に、布を巻いて綺麗に仕立てる。ちょっと難しい。
ひな壇ができたので、上に標本を並べてみる。後ろに分布図を設置すると、あーら不思議、展示が完成に近付いた気がする。
【特別展オープンまで、5日(前日にプレビューがあるので、実は4日)】
2006/7/23
先週に引き続き、昨日と今日はプロジェクトYの有志があつまって、展示をつくっていました。ホタルシアターの造作は一応完成したもよう。紙で植物をつくっているのですが、実際にある植物を模してあったりして、なかなかいい感じです。でも、暗くしてホタルを飛ばしたら、あんまり見えないかも。
ようやく展示パネルの内、分布図が打ち出されてきました。所定の場所に置いてみると、壁が分布図で埋まってしまう事が判明。まだ、文字パネルも来るんだけど…。
今日は、一日、館内で自由研究相談会という行事が開かれていました。タイトル通り、学芸員が、奨学生の自由研究の相談にのります。合計23組ほどが相談に訪れました。今回担当したのは、飼育中のカメについての研究の相談1件。テーマは二つあって、糞に砂利が混じる謎と、部屋に放すと水槽に向かって行くという謎です。前者は、わざと砂利を食べているかを検証できそう。後者は、方角や家の中の地図がわかっているかを確かめる事になりそう。よく慣れたカメで、ある意味すでに実験系ができているので、ちょっとした操作で楽しく研究できそうです。
さて、昨日から夏休み中の土日は、博物館の開館時間を延長しています。普段は午後4時半閉館なのが、午後6時まで開館。とはいっても、十分な広報をしていないので、誰も知りません。延長時間中に入館する人は、ほぼ皆無。それどころか、みなさん午後4時半を過ぎるとどんどん帰ってしまいます。今日の本館は、午後の5時には誰もいなくなりました。
そんなわけで、夏休み中(8月末まで)静かな博物館を楽しみたい方は、ぜひ土日の午後4時以降にお越しください。入館は午後5時半まで、閉館は午後6時です。展示室を独占できます。
【特別展オープンまで、6日】
2006/7/22
早いもので、とうとう特別展のオープンまで1週間となりました。記憶が定かではないか、オープン1週間前に自分が担当する展示は完成すると宣言したような気がします。もちろん誰も覚えてないだろうけど、なかには律儀に覚えていて指摘してくれるかもしれないので、ここで状況を報告しておきます。展示は完成していません! どうだ、まいったか。
だって、発注した分布図も解説パネルもぜんぜん出来上がってないからね〜。というわけで、ちゃんと言い訳も用意されているので、問題なし。
それでも、今日は公約通り少しでも展示を完成に近付けるべく、展示する標本を引っぱりだして、展示予定に放り込んでみました。展示パネルを取り付ける壁は足りないけど、標本を並べるスペースは余っているような…。そんなわけで、もう少し並べる標本を追加する予定ですが、おおむね展示の準備はできたような。あとは標本につけるラベルを作るくらいしかする事がない〜。
などという作業をしている横で、プロジェクトYのメンバーが展示作りをしています。作っているのはホタル部屋の造作らしい。あとヒメドロ横町(だっけ?)も企画もかたまってきた感じ。どんなものになるのか、乞う御期待。
【特別展オープンまで、7日】
2006/7/21
駅前に設置する大きな特別展の看板を、みんなで運んで設置してきました。今まで博物館のワインレッドの看板があったのだけど(気付いてるかな?)、その上に「大和川の自然」をかぶしてしまうという荒技。水色系の看板で、涼し気でいいかもしれません。ここまで宣伝すると、もう後にはひけない。がんばって特別展の準備をしなくては!
とはいうものの、パネル系はほぼ一通り、打ち出し係に発注してしまい意外とやることがありません。仕方がないので、展示する標本でもひっぱりだそうかと。で、まずは展示室を下見。展示を作ってうめないといけないスペースは、ショーウインドウ約15m、角ケース2つ、平面ケース2つ、斜面ケース3つ。他の人と共存するスペースも含むので、実際にはもう少し控えめ。発注したパネル類を貼ったら、壁は埋まりそう。ってゆうか貼る場所が足らないかも…。大物を並べるスペースもあまりなさそう〜。
【特別展オープンまで、8日】
2006/7/19
週末をはさんで、少し気が弛んでいたけど、今日から復活。せっせと特別展の解説パネルの原稿書き。とりあえず45枚分を仕上げて、打ち出し係へ押し付ける。解説パネルはあと少し(まだあるんかい!)。
気分転換に、床に貼る大和川水系の全域の航空写真に、大和川水系の境界に印を付けて行く作業を手伝う。ちょっと楽しいが、意外と時間がかかった。
展示室は、水槽が点在してちゃくちゃくと準備を進めているけれど、標本や分布図や解説パネルや背景パネルはまだなんにもない。と言っても過言ではないだろう。ワークショップだけは準備できてるけど。
【特別展オープンまで、10日】
2006/7/14
ほぼ丸一日かかって、特別展で展示する予定の分布図の作成が完了。すでにプロットしてあるので、仕立て直すだけなのにやたらと時間がかかる。35枚も作ると、だんだん作業が上手になってきます。同時に疲れてもきます。きっとどこかでミスをしてると思うけど、やっぱり最後の方に作業したのにミスが多いのかもしれません。細かいミスの修正を含めて、あとは打ち出し係に丸投げだ!
というわけで、次は解説パネルにとりかかります。今週末に解説パネルも打ち出し係に発注予定。そして展示する標本を引っ張り出してきて、ラベルを作る。すると残るは、展示物を並べて取り付けるだけ。楽勝〜。
【特別展オープンまで、15日】
2006/7/13
昨日、チェックした二校が返されて行きました。とりあえず解説書は、本当に手を離れた感じ。というわけで、今日はもっぱら展示パネルの準備。今回の展示パネルは、分布図と、文字だらけの解説パネルの大まかに二本立てです。
分布図:展示用のフォームが出来上がってきました。指示にしたがって分布図を調整。タイトルにキャプションにと、付属物がけっこう面倒です。さらに指定されたスタイルに仕上げなくてはならないので、けっこう面倒です。その上、数が多い。なんと35枚。全部展示するスペースがあるのかな〜?
解説パネル:テキストを打ち出し係に渡せば、スタイルを整えて打ち出してくれるから、こちらは楽。かと思いきや、けっこう手間取りそう。基本的には解説書に使ったテキストを切り出して使い回すのですが、解説書と展示では構成がやや違うので、必然的にそのままでは使えない。さらに一枚の解説パネルの文字数の上限が200字という厳しい指定が…。ほぼ全面的に書き直しやん〜。
【特別展オープンまで、16日】
2006/7/12
昼間は、おそらく最後になるだろう、調査に出かけました。帰ってきたら、解説書の二校が待っていました。校正はもう一度あるとはいうものの、実質的に変える事ができる最後のチャンス。というわけで、けっこう真面目に見ました。自分のパートだけでなく、全体もとおして。見つかる見つかる、ミスの山。4人くらいが全体を校正してるはずですが、これですべてのミスをつぶせるんだろうか? うーん、初校を返す時の変更が多いので、ある意味、これが初校みたいなもの。できれば、もう一度じっくり校正する時間を〜。
【特別展オープンまで、17日】
2006/7/11
なぜか生きた雄鶏が届けられる。植物園で保護されたらしい。すでに雄鶏は一羽いるので、もういらない。卵は産まないし、大声で鳴く。やかましい。しばらく研究室に放してみたが、いらんもんをつつくし、糞をするし、やかましい。仕方がないので、ピヨちゃんの横のスペースに放してみる。その気になれば逃げるかもしれんけど、脳天気そうなので、逃げないかも。名前は、ビヨちゃんにでもしておこう。
特別展の方は、解説書が一段落して、というか二校が帰ってくるまですることがないので、少し呆然とした感じ。だったのが、ようやく展示に向けて動き出す気配が出てきました。展示パネルの仕様などが決まってきたので、とりあえず大量の分布図の仕立てなおしをしてみました。凡例のスタイルがわからないので、続きは今度。あとは、解説書に使ったテキストを仕立てなおして、解説パネルの原稿を作成。展示する標本を引っぱりだしてくる。展示物にキャプションを付ける。分布図や解説パネルの打ち出しは別に担当がいるし。簡単に済みそうな予感がします。オープン1週間前までに、自分の担当部分は完了することをここに宣言する! ただし、打ち出し係がちゃんと打ち出したらの話。
【特別展オープンまで、18日】
2006/7/4
今日が、特別展解説書の初校を返す日。のはずだったのが、諸般の事情で、明日に延期。諸般の事情とは、校正とは名ばかりの加筆訂正が多すぎて、整理が間に合わなかったっていうか、この期に及んでまだ差し換え原稿を作成してると言うか。そんなわけで、一日原稿の作成に終われた感じ。打ち合わせの後、分布図の差し換えをして、キャプションを訂正して、参考文献のパートの仕上げを手伝ってから、40行の原稿をでっち上げる。結局52行になってしまったけど、許してもらう。その合間に会議が二つ。とってもオフィスワークな一日でした。
【特別展オープンまで、25日】